第50話 チビとチビデブと時々ノッポ
◯「なぁ?」
●「何だよ、チビデブ」
◯「チビデブって、おまえ……おまえもチビじゃねぇか!」
●「ノッポに比べればな、でもおまえよりはマシだ」
◯「そんな事より、おまえサボってねぇで仕事しろよ!」
●「言われなくてもぼちぼち働きますよ! てか、おまえに言われたくねぇよ! おまえの方こそ仕事しろよ!」
◯「私はまだ、動く時ではない……」
●「はっ? 何カッコつけてんだよ」
◯「ふん。おっ、ノッポが帰って来たぞ」
●「おつかれー」
◯「おつかれー」
◉「ただいまー……僕もう行かなきゃ」
●「おっ、おう……ノッポの奴今日も忙しそうだな」
◯「あいつは、一秒一秒を生きてるからな……」
●「だから、カッコつけんなチビデブ」
◯「ふん」
●「てか、そろそろ同期会か……」
◯「だな」
●「ノッポの奴もたまにはゆっくりしていったらいいのにな」
◯「いや、それは、ダメだ! 困る!」
●「おっ、ノッポが帰って来たぞ」
◯「おつかれー」
●「おつかれー」
◉「ただいまー……僕もう行かなきゃ」
ポッポー、ポッポー。
鳩時計が12時丁度を告げた。
みんながみんな自分の時間を生きているーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます