後編 高田さんのいる街
見事に晴れ渡った、気持ちの良い祝日の日の昼前、杏奈が一人マンションを出ると、高田さんが、マンション入り口前の公園で子供たちと相撲を取って遊んでいた。
「おうっ」
高田さんは子供にしがみつかれながら、杏奈に笑顔で片手を上げた。
「いいの?」
「何が?」
「遊んでて」
「今日は祝日だから、管理人のじいさんは休みなんだ」
「そうなんだ」
「そうなんです」
高田さんは心底嬉しそうに、杏奈に笑顔を向けた。
「なんて、晴れ晴れとした気分なんでしょう」
高田さんは本当に嬉しそうにおどけて言った。
「でも、仕事は?」
「本気でやれば五時間ぐらいで終わるからな」
「そうなの」
「うん、いつもはのんびり丁寧にやってんだ。管理人の手前、はははっ」
「そうなんだ」
「そうなんです」
やはり、高田さんは心底嬉しそうだ。
「私買い物行くけど、何か買ってきてあげようか」
「じゃあ、缶コーヒー頼むわ」
「うん」
山の街アーバンコンフォート26のすぐ近くに走る線路を渡ると、そのすぐ近くに小さなスーパーがあった。
「あっ、何?」
行きかけた安奈が振り返った。
「微糖」
「うん」
「はい」
再び清掃作業に戻って、玄関前を掃いていた高田さんに杏奈は缶コーヒーを差し出した。
「おっ、サンキュー」
二人は、アーバンコンフォート26入口前の公園のベンチに並んで座った。
「着ているものが違うと、別人に見えるな」
杏奈は祝日だったので、私服姿だった。杏奈は膝上の短いデニムのスカートに、淡い黄色のスヌーピーのTシャツを着て、その上からピンクのパーカーを羽織っていた。高田さんはいつも通り、清掃員の制服を着ている。
「寒くないの?」
高田さんが訊いた。暖かいとはいえ、まだ春は始まったばかりだった。
「うん」
「そう、若いんだね」
高田さんは感心したように安奈を見つめた。
「俺なんかこの下、着て着て着まくってるよ」
高田さんはそう言って、清掃員用ジャンバーの下の着ぶくれした胸をパンパンと叩いた。
「はははっ」
安奈はそれを見て笑った。
「おまけに背中にはカイロを三枚張りだよ」
「はははっ、寒がり過ぎだよ」
「まあ、お前も年を取れば分かる日が来る」
そうしみじみと言って、高田さんは安奈の買ってきてくれた温かい缶コーヒーを啜った。
「清掃員の人って、休憩室あるんでしょ」
「ああ、あるよ。畳2畳、電気水道冷暖房完備の個室がね」
清掃員の高田さんには専用の休憩室があてがわれていた。
「今度、私いっていい?」
「ダメだろ」
何言ってんのといった口調で高田さんはすぐに切り返した。
「なんで?」
安奈は訳が分からんといった口調で問い返した。
「一応男と女だしな・・、俺も」
「大丈夫よ」
「大丈夫じゃない」
「気にし過ぎよ」
「ダメだ」
いつにない厳しい口調の高田さんだった。
「なんで」
「そういうのは、うるさいんだ。どこで誰が見てるかも分からない」
「大丈夫よ」
「密室で、こんな怪しげなおっさんが、君みたいなかわいい女子高生と一緒にいるだけで、今は犯罪なんだ。だから、ダメ」
「大丈夫よ」
「ダメ」
「大丈夫よ」
「ダメっ!」
「うううっ」
杏奈はしばらく、恨めしそうに唸っていたが、諦めた。
「分かったわ」
「そう、素直は良いことだ」
高田さんはそう言って微笑んだ。
「ふふふっ」
杏奈も笑った。
「私、高田さんの演劇見たい」
「ああ、それはいいぞ」
「いつあるの?」
「う~ん、今度は今月の十九日だな。二週間後」
「日曜日?」
「いや土曜日だ」
「いくわ」
「おう、チケットとっといてやるよ」
「ありがとう」
「これでも結構常連さんがいるんだ。小さな劇場だけど、いっぱいにはなるんだ。いつも」
「へぇ~」
「どんなのやるの」
「今度は一人芝居だ」
「そうなんだ。すごい」
「結構ロングランでやってるやつなんだ。最近はもう、生活の一部みたいになってる」
「どんな劇?」
「それは見てのお楽しみ」
高田さんがそう言うと、杏奈はふくれっ面をした。
「はははっ」
それを見て高田さんは笑った。
そこは小さなライブハウスだった。中央に70人くらい入ればいっぱいになるような大きさのスペースがあり、そこに100人くらいの人間がぎゅうぎゅうに押し込められるように座る。人、人、人に囲まれながら杏奈もスペースの中央辺りに一人体育座りで座った。会場は超満杯で隣りの人と、肩が触れ合うような状態だった。
「すごいな」
杏奈は、その人の熱気と初めての劇場の雰囲気に少し緊張しながら、ステージを見つめた。
舞台には、全く背景や小道具もなく、黒い幕が背後にかかっているだけだった。ここでどんな演劇をするのか、安奈には全く想像がつかなかった。
劇場は超満員だったがそれでもまだ、ちらほらと人が入ってくるのが見えた。その度に、ぎゅうぎゅうの状態から更に間隔を詰めさせられ、更に安奈の座るスペースは小さくなった。
そんな状態でしばらく待っていると、突然拍手と歓声が上がった。それと同時に高田さんがステージ袖から一人出て来た。いつものおどけた様子はなく、キリリと姿勢よく立つ真剣な表情は全くの別人のようだった。
高田さんは黒いTシャツに下は黒いジャージといったシンプルな服装だった。特別な舞台衣装も飾りつけも化粧もなかった。安奈は想像していたものと違い、そんな高田さんを見て、少し拍子抜けしてしまった。しかし、同時に高田さんの薄着姿を見てその体格の良さに気づいた。胸板は厚く、足先から筋肉がバランスよく全身についている。
その時、舞台中央に立った高田さんがゆっくりと、セリフを語り始めた。
「私はいつだって、のけものだった・・」
その瞬間不思議な空気が流れ始める。
「疎外され、嫌われ、いじめられ、でも私は、決して間違ったことはしなかった・・」
台詞が語られるのと同時に、高田さんの演じるキャラクターの世界観が、会場を覆っていった。それに観客は見せられ、引き込まれていく。
「この崩れ行く世界の片隅でやはり、私は叫ぶ」
そこから高田さんは、ものすごい長いセリフをマシンガンのように、ものすごい勢いでしゃべっていった。感情と気迫を込めながら、一度も噛むことなく。
「私の、私の人生の全てを奪われたこの呪われた戦いの彼方に私は何を思えばいいの。何を見ろと言うの」
戦争と戦争に巻き込まれていく人々の苦しさと悲しみを、福島原発事故の被害者と絡ませながら、劇は続いていく。
「何も変わっていない。何も。幾百、幾千、幾万、幾百万の命が殺され、悲劇の塹壕の中で焼き尽くされても、この国のこの国たる根本は何も変わらなかった」
人間の悲哀と、叫びが渾身の演技でうなりを上げるように渦巻、巻き上がる。高田さんの発する言葉と、豪快でいて繊細な動き、そして、全身から発する気迫で、その情景がありありと何もない舞台に浮かび上がる。
「私というちっぽけな存在の生きた意味を、生きたことの価値を、全ての残酷に問いたい」
高田さんは輝いていた。それは、光る汗ばかりのせいではない。もっと奥底から溢れる生きていることの喜びが全身から、爆発するみたいに発散していた。
そんな高田さんの熱気に、杏奈の中にも、じっとしていられないような何か熱いものが込み上げて来るのを感じた。
「すごい」
安奈はステージ上の高田さんに目を奪われ、思わず呟いていた。
「高田さん」
楽屋裏、劇が終わって、汗だくで湯気の様な熱気に包まれた高田さんに安奈は興奮して声を掛けた。
「おうっ」
高田さんも安奈に気づき笑顔を向ける。
「すごい、すごい、高田さんすごい」
安奈は興奮し、大きな目を更に大きくして高田さんを見た。
「俺のファンになっちゃったかい」
高田さんは、いつものようにおどけて言った。
「ファンよ。大ファンになったわ」
興奮全開で高田さんに迫るように安奈は言った。
「はははっ、そうか、ありがとう。そんなに褒めてくれると俺もうれしいよ。はははっ」
高田さんは、少し照れくさそうに笑った。
「どうして、高田さんは有名じゃないの。こんなにすごいのに」
「はははっ、どうしてかな」
高田さんはやはり、少し照れ臭そうに笑った。
「ほんとにすごかったわ」
安奈は興奮しっぱなしだった。
「ほんとすごいわ」
「ありがとう。はははっ」
安奈が何度もすごいすごいを連発するので、高田さんは子供みたいに思いっきり照れていた。
「これから打ち上げがあるんだ。来るか」
「うん」
夜も遅く、もう帰らなければならない時間だったが、杏奈は即答していた。
「ぷはぁ~」
乾杯の後、思いっきりビールジョッキを煽って、口を離すと高田さんは唸るように息を吐いた。
「この一杯のために生きてるな」
高田さんは本当に幸せそうに言った。
「いつもそう言うわ」
そう言ったのは、向かいのテーブルに座る、真っ赤な口紅を塗った恐ろしくきれいな女性だった。
「そうか。はははっ」
高田さんはその女性を見て笑った。
打ち上げの会場は、ライブハウス近くの商店街にある古風な焼き肉店の二階の和室だった。店は古いが、雰囲気は良かった。
打ち上げには二十人以上が参加していた。みんな古くからの知り合いなのだろう。打ち上げが始まる前から、楽しい雰囲気が部屋全体を覆っていた。だから、全然知らない大人たちに囲まれても、安奈は少しも緊張しなかった。
「ほら、俊ちゃんもっと食べな食べな。あんた碌なもん食ってないだろ。どうせ」
高田さんの隣りから、威勢のいいおばちゃんが焼けた肉を焼けた端から高田さんのお皿に積み上げていく。
「いや、俺はまずビールを・・」
高田さんの声も虚しく、焼き肉は積み重なっていく。
「そうよ、どんどん食べな。お金の心配はいらないんだから」
更に、別のおばちゃんが言う。
「ははははっ、そうですか。ありがとうございます」
高田さんはそんなみんなからの世話焼きに、戸惑いながらも嬉しそうに笑っていた。
「さあ、あんたもお食べ」
世話焼きのおばちゃんが、高田さんの隣りに座る安奈のお皿にも焼けた肉を乗せてくれる。
「ありがとうございます」
「俺たち、俊ちゃん応援してるんだ」
そう安奈に話しかけてきたのは、にこにこと人の良い笑顔が地顔みたいに染み付いた、人のよさそうな小柄なおじいさんだった。
「そうそう、私たちファンなの」
更にその隣りの紫の服を着た年配の女性が続く。
「俺たちずっと俊ちゃん応援しているんだ」
更に遠くのテーブルからも声が上がる。
「そうそう、俊ちゃんのファンなの」
「もう、俊ちゃんの演劇見て一瞬で悩殺よ」
みんななんだかとても嬉しそうだった。高田さんは、笑いながらビール片手にしきりに照れていた。そんな高田さんを見て、またみんな更に嬉しそうに笑った。
心地よい春の夜風が、開け放たれた窓からふわふわと流れ込んでいた。焼肉もおいしくて安奈は心もお腹も大満足に満たされていた。
「かわいいお友だちね」
宴もたけなわ、ひとしきり盛り上がり、それぞれがそれぞれの会話に花を咲かせ始めた頃、あのとてもきれいな女性が、杏奈の隣りにやって来て座った。
「あっ、こんにちは」
安奈が慌てて挨拶をする。
「こんにちは」
近くで見ると、その女性は更にきれいだった。同じ女性の安奈でさえなんだかどぎまぎしてしまった。
「私木村っていうの。よろしくね」
「あっ、私・・、安奈って言います。よろしくお願いします」
「ふふふっ、本当にかわいい子ね」
木村さんは、安奈を見てやさしく微笑んだ。安奈は、顔を真っ赤にしてなんだか更にどぎまぎしてしまった。
「私にもビールをいただけるかしら」
木村さんが意味ありげに高田さんを見て、コップを持ち上げた。
「ああ、はいはい」
高田さんは微笑みながら素早くビール瓶を掴むと、安奈越しに木村さんのコップにビール注いだ。
「私も女優をしているのよ」
「そうなんですか」
道理できれいなはずだ。杏奈は納得した。
「こいつは、最近テレビや映画なんかにも出ているんだ」
高田さんが言った。
「すごい」
改めて杏奈は、羨望のまなざしでその木村さんを見た。
「大げさね。ちょい役じゃない」
木村さんは謙遜して、高田さんをたしなめるように言った。
「ははははっ」
高田さんはそんな木村さんの反応に笑っていた。
「この人とは腐れ縁なの」
注いでもらったビールに口をつけながら木村さんが高田さんを見た。
「腐れ縁・・」
「お前は遠くに行っちまった」
「またそんなこと」
「俺を置いて。はははっ」
高田さんは豪快に笑った。
「ほんとに・・」
木村さんは冗談めかして呆れた表情を作って安奈を見た。
「いつもこうなんだから」
「・・・」
そんなやり取りを見て、二人は相当古くからの馴染みなんだなと安奈は感じた。
「私は俊ちゃんの演技が好きなの。だから、ついついまた来ちゃう」
木村さんは、お酒でほんのり赤く染まった顔を高田さんに向けた。
「なんか不思議な魅力があるのよねぇ」
それはなんだか私も分かる気がすると杏奈も思った。
「何があるわけでもないんだけど」
木村さんはその長いまつ毛の下の大きな美しい瞳で高田さんを見た。多分、この人も高田さんのことが好きなのだと、杏奈は思った。
「貧乏で、おっさんで、おならもくさいしな」
「自分で言わないの」
木村さんがたしなめるように言った。
「はははっ」
高田さんは豪快に笑った。
「もう」
木村さんは呆れたように笑って安奈を見た。
「あの人は何かもう、別の絶対的な何かを愛してしまっているのよ。だから、私なんか入り込む余地が無いわ」
木村さんは高田さんを見ながらそっと安奈に言った。高田さんは聞こえているのかいないのか、それには何も言わず、ビールを啜っていた。
「・・・」
安奈は前に高田さんに聞いたとても愛した人の話を思い出した。
(「本当に愛していたんだ」)
高田さんはキラキラと光る目でそう言っていた。
「ふーっ、ふーっ」
高田さんは今日も仕事が終わると、おんぼろのマウンテンバイクをギシギシ漕ぎ漕ぎ、長い上り坂を上って行った。
高田さんが住んでいるのは、山の街の更に山側に上った、崖に面するような険しい場所に建った、築五十年の木造モルタル二階建ての、風呂なし家賃二万三千円の文化アパートの二階の角部屋だった。十戸ほどの、アパートの部屋は、あまりに古く、強烈な上り坂の上ということもあって、半分ほどが空き家になっていた。
「こんちは」
「ああ、こんにちは」
アパートに着くと高田さんは、いつも道路わきの花壇に水をやっている大家のおばあちゃんに笑顔で声を掛け、自分の部屋へと上って行った。
高田さんは帰宅するとまず、ガタガタと軋む窓を開けた。開けると同時に初春の心地良い風が吹き込んで来る。周りは山で空気はとても新鮮でおいしい。おまけに、遥か遠くにだが、小さく海も見える。
高田さんはしばらく、仕事終わりの高揚感と共に、窓辺に腰かけ、そこから見える街並みと、景色を見つめた。この時間が高田さんは一番好きだった。帰りに寄った銭湯上がりの心地良さも何とも言えず気持ち良かった。
高田さんは冷蔵庫から、缶ビールを取ってくると、再び窓辺に座りそれを飲んだ。それは更に至福のひと時だった。
鳥や虫たちの鳴き声が、山の方から聞こえてくる。それすらもなんだか高田さんには幸せだった。
「・・・」
高田さんは窓辺で、心地よい春風にあたりながら、そんな珠玉の時間を味わった。
昼過ぎ、高田さんが、いつものようにアーバンコンフォート26の前を掃いている時だった。杏奈が笑顔で近寄ってきた。
「おっ、どうした。なんかいいことでもあったか」
「ふふふっ」
「なんだよ」
「私、学校辞めることにした」
「そうか・・」
「ふふふっ」
「なんだよ」
「私、広い世界を見るの」
「広い世界?」
「アルバイトして、お金貯めて、旅に出るの」
「そうか。そりゃいいな」
「うん」
安奈は何かが吹っ切れたみたいに明るかった。
「お母さんたちに話してみる」
「分かってくれそうか?」
「多分無理」
そう言って、杏奈は大きく笑った。高田さんもつられて笑う。
「まあ、でも、なんとかなるさ」
「うん、そんな気がする」
「人生ってのは辛いこともたくさんあるけど、結局は何とかなるもんなんだ」
そこで高田さんはニコッと笑った。
「うん」
杏奈もニコッと笑った。
「あれからだもんな」
高田さんは少し感慨深げな表情をした。
「あれから?」
「最初の頃エントランスの入り口で、ブスっとしてて」
「ああ」
杏奈は照れ臭そうに笑った。杏奈はいつもエントランスの片隅で、学校に行く前、暗く一人佇んでいた。
「気づいてたんだ」
「まあな」
杏奈は、一度うつむいてからもう一度高田さんを見た。
「あの時からしたら別人みたいだ」
高田さんもそんな安奈を見つめる。
「うん」
安奈は照れくさそうに笑いながらはにかむように高田さんを見た。高田さんはやさしくそんな安奈を見つめていた。
「なんか吹っ切れた。考えててもしょうがないし、自分で見てみる。色々。それからでも遅くないって思った。勉強するって」
「ああ、やるだけやってみたらいいさ」
「失敗しても、高田さんみたいに何とかなるって思うし」
「はははっ、そうだな」
高田さんは豪快に笑った。
「本当にすごい人って、ひっそりと社会の片隅にいるもんなんだね」
「ん?」
「何でもない」
安奈は、山の街アーバンコンフォート26入り口前の公園の片隅にある小さな桜の木を見つめた。桜の木は、小さくではあるが、精一杯、桜の花を満開に咲かせていた。
高田さんのいる街 ロッドユール @rod0yuuru
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