自由を手に入れる為に城を出ます!

 飛ばされた…いえ…「召喚された」時に持って居た肩掛けカバンに、貰った資金10万エンダーを入れ、ほどけてしまった髪を束ね、王城で働く人々から白い目で見られつつも怒りを顔に宿し、堂々と歩いて行く様は、他人から見れば何処ぞの姫騎士と見えるカモ知れませんねぇ~。


 本人、そんなつもり毛頭なっしんぐ~ですよー!


 大体、何で範囲をちゃんと指定しないで召喚したんだろね。


 この国、お粗末すぎ?人の事バカにしたってだけでも許せないけど、私も居るって言うのに、気づかないで彼手を差し伸べてた。


 私の事、眼中にま~ったく無かったわよねぇ…っと文句を心の中で言いまくってたら森の入り口が見えて来たじゃない。


「これ…地図とか貰えば良かったわ~損した。(請求したら貰えたカモ知れないのに~)」


 と言った瞬間


『シオール周辺地域の地図をステータス画面で見えるようにしますか?

 【はい】【いいえ】』


 そんな言葉と共に透明な板と言うかアクリルパネルのようなモノと言うべきかな…?


 ゲームや漫画で表現されるチートな能力として表現される画面が出て来ました~。


 喜んでおこう!これは勿論【はい】をポチっとな~。


 フォン…と言う音と共に自分のステータスが先に表示されたわね。


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 氏名:サーヤ(旧:鈴木 冴子)


 年齢:24


 性別:女性


 職業:未定


 レベル:1


 魔力:∞


 スキル:生活魔法、全属性魔法、危険察知、体力強化、命中率Up


 称号:召喚魔法で呼ばれた女性。聖女

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「…何…これ・・・とんでもなく魔力高くない?!

 彼が聖人(男性が聖女と呼ばれる訳ないから聖人とは思うけど)

 じゃなくて私!?」


 称号の「聖女」が何を意味してるのか今の状態では判らないわねぇ…。


 かく、人が住む村に行かなきゃ。


 行動する拠点が欲しいもの。


 必ず潰す為にも生き残らないと!


 私の決意は固く、森の先に有る村を目指し、シオールを離れ魔物の巣窟と言われる森に分け入って見ました~。


 勿論、ステータス画面に備わった地図で村の位置を確認しながらですけどね。


「うわぁ~…流石に薄暗いわね。

 これ、明かりライトで付くかしら?」


 手のひらを上に向け光の球…野球のボールくらいを思い描くと、いとも簡単に作れてしまったじゃない!


 どんだけチートなのよ私の能力って。


 まぁ、シオールに復讐するにはレベル上げなくちゃだけど、村に辿り着かなければ意味が無い。


 気配察知は最大で進むしかないか!私は生き延び復讐する為の第一歩を踏み出した

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