第45話 ミアに会えた!!
坂本さんと、天馬さんは、インストールするって二人で行っちゃいました。
今は夕方なんだよな!!また普通の時間に眠れず、悶々としそう、腹一杯美味いもの食えば少しは眠気が来るかも。
ここ数日、振り回されっぱなしの、チャラ男君でした。
「ミアと一緒じゃ無きゃ、なに食っても美味くねぇ!!」
コンビニ弁当、チキン南蛮大好きなはずが、味気ない。
テレビをぼ~っと眺めて居ると、最近毎日放送されてる、大口大臣派閥の消滅、広域暴力団山下系の構成員全員、1000人以上の惨殺死体について。
最初、対立暴力団が実効した事のように報道されて居たが、取り調べで全く無関係と分かり、誤報の訂正に謝罪放送がされ、では何故誰が犯行したか、推測も出来ず、大口大臣の報道が多くを締めるように、なって居ます。
大臣が惨殺死体で、山下事務所で発見された事は、ひた隠しにされ、一切報道関係者に知らされて居ない為、この報道も尻すぼみになって来てる。
大口の性癖を知らず、誰の怒りを買ったか、誰も何も知らなければ、報道しようが無いだろう。
警察は何か掴んだかな?大口の凶行位判明したか?
「まっ、この世界におさらばする俺には、どうでも良い事」
「駄目だ!!眠れそうにねぇ!!」
「ミアに、お土産でも用意するか」
近くの、ディスカウントショップに行き、買い物します。
更に自宅まで行き、ミアの心残りの品物を収納。
誰も居ない自宅、自分の部屋のベッドに転がる。
自分の中で、ミアがどれ程の位置を占めて居たか、つくずく思い知る。
ミアに会えなくても、ミアが居るミネルバ世界に行った時だけが、生きている実感を感じる。
「何人の自分に、かち合おうと構うもんか!!ミアの所に行こう!!!」
「いや!!LV50で永住権取得するのが先決だな、大急ぎLVを上げるぞ!!!」
「LV上げなら、ゴノダンジョンだなって、俺まだLV30のままだった、獣耳ダンジョンだな」
「眠れねぇ!!!」
いつもの薄暗い、始まりの村の自室で目覚めました。
「よぉし!!行動開始!!!」
サラさんに「あれ?チャラ今日は一人かい?」と不思議がられながら朝食を済ませ、弁当のサンドイッチを受け取り、傭兵の街を目指し走り出すチャラでした。
走りながら「ミアァ~~」なぜか叫んで居ます。
一直線に走った為、モクやアッシュウルフが現れますが、雷の剣一振りで消滅、宝箱など無視して走り続けます。あっと言う間にLV35。
LV35の本気の走り、殆ど疲れる事無く無休で走り、夕方前に傭兵の街が見えて来ました。
泊まるべきか?
LV40近くから上がり難くなる!!LV50永住権ゲットまで突っ走るぞ!!!
少しの休憩、サラさんのサンドイッチを貪り食い、行くぞぉ!!!
途中孤児院近くで野宿、ミアはここには居ない。
夜が明ける前に、走り始めます、目指すは獣耳ダンジョン。
ロバンナ馬車で、東に2日程でスクルド王国、そこから山に向かい2日の日程だった。
3日か4日か良く分からない、少しの休憩睡眠で走り続けます、鬼気迫る走りです。
獣耳ダンジョンに到着しました。
大量収納している、コンビニ弁当を消費しながら、獣耳ダンジョンを突き進む、目指すはドラゴンLV50!!チャラのLVは40まで上がりました。
何日経ったか、既に良く分からなくなって来ました。
危なくなれば、不味い丸薬をボリボリ食い、ひたすらLV上げし、LV43まで上がりました。
獣耳ダンジョンはドラゴンを倒さないと、LVは上がりません、上がらないLVにイライラして、ふと思いました、「俺何ヵ月ダンジョンに挑んでる?」
服のボロボロ加減では、60日やそこらで利かない日々が経過してる。
雷の剣で麻痺させれば、時間は掛かるが行ける!!!
無駄な日々を使ったように思うが、LV上げの最短コースは間違い無い!!!
ドラゴンに挑戦だ!!!!!
最初は倒すのに1時間掛かって仕舞いました、しかしLV48に、確実にLVアップのペースが上がりました。
更に20日ドラゴンを倒し続け、気付くとLV75になって居ました。
当然永住権はゲットしています。
永住権が無ければ、こんな長期間ミネルバハーレムの世界には、居れません。
チャラは獣耳ダンジョンを離れます、ここは安全な街道、LV上げ始めてから初めて爆睡しました。
コンビニ弁当は遥か以前に食べ尽くし、ミア用に買ったケーキやチョコで食い繋いで来ましたが、限界です。
1日以上爆睡したチャラは、「スクルド王国経由は遠い、ここから真っ直ぐ傭兵の街行きが最善!!」
その前に、「俺、臭!!臭ぁ~~っ!!!」池が近くにあったはず、おっ在った!小さい池だが水浴び、服も優しく水洗い。
濡れた服どうする?「着て走ればその内乾く!!」
孤独な3ヶ月のLV上げ、独り言が知らず知らず出て来ます。
「行くぞぉ!!!」爆睡したので、元気溌剌3日走り続けました。
「ミアァ~~」走り出すと、つい叫んで仕舞います。
「ミアァ~~~」また叫んで居ました。
「誰だぁ!大声で呼ぶのは・・・まさか?!チャラ?チャラァ~~」
親方との、大浴場の改善の打ち合わせが終わったミアが、帰路に着こうと街を出た所で偶然の鉢合わせ、奇跡的な再会でした。
チャラを見付けたミアは、訳の分からないまま駆けり寄り、チャラを抱き締めました。
LV75とLV85が、ぶつかった爆音が辺りに響き渡ります。
勢い余り、二人はクルクル舞い上がり、チャラが押し倒された形で落下しました。
LV85の全力抱き締めです。
「グッ!!ゲェ!!ミアァ!!やっと会えたぁ!!!」
ガクッと気絶するチャラでした。
感動の再会になるはずが、チャラらしいと言えば、そうなんですがちょっと情け無いよ。
満面の笑顔で気絶したチャラ、見詰めるミアは涙と鼻水でグチャグチャの顔でした。
◎◎◎◎◎
「ミアの不思議VRRPG」一応終了です、ご愛読有り難う御座いました。
チャラの親父さんの思惑等、終盤はMMO化して居ます。
題名が変わるかも知れませんが、その後のミネルバハーレムのお話も構想して居ります。
ミアの不思議VR体験 犬時保志 @ysxyz
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