オレオレ詐欺跳ね返せ

夜影「ワシだ。夜影はいるか?」(声真似)

部下「何かあったのですか?」

夜影「いや、そこに居るなら問題なんだが…。」(声真似)

部下「いえ、おりませんが…。」

夜影「チッ、そうか。何処に居るか把握してるなら頼む。夜影に(自主規制)を持っていけ。今すぐだ!」(声真似)

部下「は、はい!」

プツッ

夜影「お馬鹿さん。さぁて、くつろぎますかねぇ。」


騙される部下。

因みに夜影の声真似は本人並み。

あとは口調の問題である。


敵忍「もしもし?」

夜影「はいはーい、御用は何でしょう?」

敵忍「俺だ。」

夜影「おれ、様?」(どちらさん?)

敵忍「違う!俺だって!」

夜影「えぇ、まぁ、はい。で、如何致しました?」

敵忍「敵にやられてな…。傷に効く薬を送ってくれ。」(あ、絶対わかってないな此奴)

夜影「甘えないで欲しいねぇ。忍なら、そんくらい己で用意しなよ、まったく。」(呆れ)

敵忍「た、頼む。」(イラッ)

夜影「待ってな。至急送ってあげるよ。そんかし動くんじゃないよ。」

敵忍「あぁ、恩に着る。」

プツッ


数分後、薬が送られてきたが、それが何薬なのか敵忍にはわからなかった。

毒薬なのか、傷薬なのか……、明らかに傷薬ではないのだが。

部下「長、先程の方は?」

夜影「俺様にはわかんない。」

部下「んん!?」

夜影「取り敢えずそこら辺の雑草の汁送っといたから大丈夫でしょ。」

部下「大丈夫、なんです?」

夜影「え?だってうちの子じゃないし、知り合いでもないし。」

気付いてたけど一応送る。


才造「もしもし、俺だ。」

夜影「才造が俺って言うの初めて聞くなぁ。」

プツッ

夜影「ありゃ?」


瞬で気付く。

旦那だもん、わかるよ、才造。

この後、嬉しさに悶える才造がそこにいたそうな。

夜影「才造に掛け直したほうがいい?」

部下「いえ、その必要はないかと。」(知ってる忍)

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