忍ですから

部下「長、主が甘味を食べないかと。」

夜影「いやぁ、遠慮しますって伝えて?忍が食べるもんじゃないって。」

部下「そう伝えて収まりますか?」

夜影「だよね。忍小屋にまで来られちゃこちとら長期任務しなきゃいけないし。」

部下「どんだけ嫌なんですか…。」

夜影「才造は?」

才造「ワシはそもそも甘味は好まん。」

夜影「あー、そうでしたね。才造は苦い方がお好みで…、誰か部下で口突っ込める奴いない?」

部下「くノ一はどうでしょうか?」

夜影「んじゃ、そうしといて。取り敢えず、主には『毒味ならば致します』とだけ。」

部下「仕事でしか食べないんですね。」

夜影「そういうあんたは?」

部下「遠慮致します。」


主が盗み聞きしていたのに気付くのはこの数秒後である。

主が怒るが毒味以外は食べない夜影なのでした。


夜影「うっわ、甘……。なにこれ、人間様どんだけ………あ、毒は入っていないようで。」

才造「感想は口に出すな阿呆。主凹んでんだろうが。」

夜影「食べてみ?」

才造「………、抹茶飲んでくる……。」

夜影「苦味で口直しするんですねわかります。こちとらにも頂戴。」

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