夏は夜、
ほのかにうち光りて何とやら。
外出先でともに蛍を眺め、「綺麗だね」と言う横顔に少し焦りを感じた。もう手に入った相手だというのに、夜が明けたら消えていそうな、らしくもない想像をしてしまう。せめて印をと思い、唇を重ねた。
なんて、みっともない。
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【】の夏。淡く光る蛍を見つけて綺麗だと言う君が、どうしようもなく儚げで、誰にも奪われないように、キスをした。
#僕と君の夏
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