93話〜 一時の心の安らぎ
ここはスカイネーブル城のレマイスの書斎。レマイスはレオルドとセレネアに先程のお告げの話をしていた。
「……レオルドにセレネア。そのお告げの通りであるならば、その洞窟の中に元凶の一部が……貴方達2人には、直ちに洞窟に向かって欲しい。それと、数名の兵士をつける…。」
「レマイス様、承知しました。」
「……ありがとうございます。では、直ちにその洞窟に向かいたいと思います。」
レオルドとセレネアはレマイスから兵士長宛の手紙を預かり一礼をし部屋を出ると、各自室にて準備を整え兵士の詰所に向かった。
場所は移り、ここはスカイネーブル城の兵士の詰所。
レオルドとセレネアは兵士長にレマイスから預かって来た手紙を渡した。
兵士長はその手紙を読むと、
「レオルド様に、セレネア様。それでは、数名の兵士を連れて来るので待っていて下さい。」
兵士長はそう言うと詰所の中の休憩室に向かった。
「レオルド。その洞窟に、この異変の元凶の一部が本当にあるのかな?」
「どうなのでしょうか。それは行って見なければ分かりません。それに私達は、それを調べる為に洞窟へ行くのですから。」
「うん、そうだね。この一件が早く片付けば、ゆっくり出来るのにね……。」
「そうですね。私も好きな魔法の研究や本などを読みのんびりとしていたいのですがね……。」
「ふ〜ん。そうなんだ。レオルドって、魔法の研究が好きなんだね……私は本が好きなんだよね。それに、賢者になったのは、この力で誰かを助ける事が出来たらって……そういえば、レオルドは何故賢者になったの?」
「セレネアは、そこまでの思いがあって賢者に……私は、ただ魔法の研究と本を読みたい為になったのですがね……。」
「そうなんだね。でも、魔法の研究は人の役に立つと、私は思うよ……特に、このスカイネーブルに起きている異変の元凶が分かれば、もしかしたら、その研究が必要になるかもしれないしね。」
セレネアはレオルドを見て微笑んだ。
レオルドもセレネアを見て微笑み返した。
そう話をしていると兵士長が兵士を6人連れて来るとレオルドとセレネアに紹介をした。
その後、レオルド達は洞窟の調査に向かった。
場所は移り、ここはスカイサージュのネリウスの自室。
(ゲリュウデス様。レオルド達が城を出たようでございます。)
“うむ。そのようだな。では、我も行くとするか。”
(それでは、私は配下の者に命じ洞窟に向かわせます。)
そして、ゲリュウデスは姿を消し洞窟へと向かった。
ネリウスはそれを確認すると、数名の配下の者に洞窟に向かいある事をするようにと指示を出したのだった…。
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