134話〜ノエルVSガイン
ここは南側の祭壇付近。ノエルとミリアとカプリアは、シェルズ城に加担する者たちと戦っていた。
ノエルは、緑メッシュがまばらに入った青い髪のエルフの男が持つ魔弾銃を警戒している。
(銃かぁ……ん〜、苦手にゃんだよにゃぁ。だけど、どうにかここをしのがにゃいと)
「フッ、どうした? まぁお前がどう動こうが、勝つのはオレだ。ああ、そうそう。一応、名乗っておいてやる」
少し間をおき再び口を開いた。
「そうオレの名は、ガイン・グローゼだっ!」
「ハ、ア。……って、聞いてにゃぁぁいっ!」
聞いていないにも関わらずガインが名乗ったため思わず叫んだ。
「そう言うなって。お前は、オレの手にかかって死ぬんだ。名前ぐらい知ってた方がいいだろ」
そう言い不敵な笑みを浮かべると魔弾銃を構え直した。
ノエルは話しながらも、ガインの動きを観察しどう行動するか模索している。
「……そういや、お前の名前は?」
「だから、にゃんでっ!?」
そう言われノエルは思いっきり叫んだ。
「当然だ! オレだって倒したヤツの名前ぐらい覚えておきたい」
「……」
それを聞きノエルは呆れて何も言えなくなり絶句する。
「まあいい、言いたくなきゃなっ!」
そう言い銃口をノエルに向けると魔弾銃にマナを蓄積させた。
(動いたっ! やるしかにゃいか、)
それをみたノエルは、素早くメニュー画面を開きプリセットから
__髪と猫耳は以前のままピンク色でツインドリルの髪型、装備は可愛いボンテージミニワンピース。
……それと、一応これも黒龍装備である。__
(本当はこの職って、可愛くにゃいから嫌いにゃんだよにゃぁ……)
そう思いながらノエルは、グリップに黒龍の飾りがある黒い鞭を右手で持つとビシッと音を立て地面に叩きつけた。
「なるほど、みた目を一瞬で変えれるってことは、お前この世界の人間じゃねぇな」
「そうだけど、」
そう言いガインを鋭い眼光で睨みつける。
「コリャ、当たりだ。だが女か、まぁいい。女だって、異世界の者には変わりねぇだろうからな」
そう話をしているとノエルは、瞬きをするかしないかの一瞬でガインの背後をとった。
「おいっ!? マジか、」
ガインは気づくも動けない。
即座に攻撃体勢に入りノエルは、パシッと鞭をしならせたと同時に、
《爆連撃 疾風の陣!!》
と言い放った。そして、すかさずガインの背中目掛け疾風の如く連撃する。
いきなり攻撃を受けガインは、そのまま地面に叩きつけられ口から血を吐いた。
「グハッ、って、なるほど、」
そう言いながらガインは、自分を睨みみるノエルを見上げる。
「まさか、これで終わりじゃにゃいよね?」
「ああ、当然だっ! だが、まさかここまで強いとはな」
そう言い背中に傷を負いながらも、なんともないような表情で立ち上がりノエルとの間合いを取った。
と同時に持っている魔弾銃に素早く魔法陣を描き詠唱を唱える。
《無の領域 奇なる存在 形あるもの その姿を変え現れよ ブレードガンボルギガ!!》
「これってっ!?」
そう言いガインとの間合いを詰めようとし動いた。
だが間に合わず。ガインの魔弾銃が、一瞬で大剣のような銃へと入れ替わる。
「さて、本気でいくぜっ!」
そう言い剣のように銃を構えた。
ノエルはどう対処したらいいのかと試行錯誤する。
(どう動いたら……この状況。それに、あの武器みたことにゃいんだけど……)
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