番外⑵‥❽〜超難関クエスト‥⑴

 ここはゲームの中。マリースはクロノア達と超難関クエストに挑んでいた。


 マリース達はボスであるデーモンズナイトの所まで来ていた。


 リュウキは攻撃をかわしながら、剣を構え斜めに振り上げると、


 《疾風連斬撃殺‼︎》


 一瞬の内に連続で斬りつけ、デーモンズナイトに50000のダメージを与えた。


「クッ、50000かまだ半分も減ってねぇし。やっぱ強えな。超難関のボスだけあって。」


 シュウはリュウキの隣で戦っていた。


「ああ、そうだな。だが、倒しがいはあるけどな。」


 シュウは攻撃を避けながら、両手で大きな斧を右下斜めに持ち、デーモンズナイト目掛け、


 《斧奥義 極爆殺‼︎》


 斜めに振り上げた。


 デーモンズナイトは攻撃を受け、60000のダメージを受けた。


 すると、デーモンズナイトは全身から赤い光を発すると、


 《ギガファイヤーストリーム!!》


 その赤い光が巨大な炎の渦に変わり、シュウ目掛け放たれた。


 シュウは慌てて回避しようとした。だが、どっちに逃げても回避できない。どうしたらいいかと悩んでいると、デーモンズナイトの攻撃を受け、シュウは10000のダメージを受けた。


「何ボサッとしとんねん?相変わらずタイミング悪い奴やなぁ……バトルは得意でもボス戦苦手って訳分からんねんけど?」


「クソッ!そう言っても、相手の動きが読めないんだから仕方ないだろう!」


 クレイ・ディオンは、攻撃を素早くかわしながらデーモンズナイトの頭上に飛び上がり、


 《ビックバード オブ スクリュー!!》


 するとクレイ・ディオンは両手を横に広げると身体が高速回転し、デーモンズナイト目掛け急降下した。


 クレイ・ディオンは、デーモンズナイトの頭にそのまま突っ込み、30000のダメージを与えた後、すかさず、蹴り上げ10000のダメージを与えた。


 デーモンズナイトは「グオォォー」と雄叫びを上げた。


 そして、デーモンズナイトは、向きを変え狙いをシュウからクレイ・ディオンに切り替えた。



 一方クロノアは、マリースと遠距離で魔法を使い攻撃をしていた。


「クロノア、このボス強いね。私の攻撃さほど効いてないように感じるんだけど。」


「ん?そんな事ないと思うけど?」


「そうかな?あっ!そうだ、このクエストのクリア条件ってこのボス倒すだけなのかな?」


「違うよ!てか、マリース。もしかして、クエストの説明読んで無かったの?」


「あっえっと、ははは……読むの忘れちゃってね。」


「マリース、クエストやる前にはちゃんと読んでおかないとぉ……まぁ仕方ない!攻撃しながらで大変だけど、教えるからちゃんと聞いててね!」


「うんごめん。クロノアありがとう。」


「クリア条件はねぇ。このデーモンズナイトを倒した後にミニデーモンナイトが10体出現するんだけどねぇ。そのミニデーモンナイトを出現時から15分以内に、全滅させるんだよ。それに、難易度も他のクエストよりも遥かに厳しく、このクエストをクリアした人は過去に5組しかいないらしいよ!」


「なるほど。って、このボス以外にも倒さなきゃいけないの〜。このボスだけでも辛いのに……。」


「そうだねぇ。それにデーモンズナイトは固い上にある程度LIFEが減るとやたらと魔法とか技とか使ってくるし、このミニデーモンナイトはデーモンズナイトの第二形態だし、すばしっこくて捉えるのが大変なんだよね。なかなか、照準が合わなくてさぁ。だから、このクエストは1人だと辛いわけよ。だけど、報酬が良いのよねぇ。」


「ん?報酬って、何が貰えるの?」


「あのね……まぁいいか。このクエストの報酬はね。激レアの聖龍装備の武器、兜、帽子、鎧、服、靴、ブーツなど、ランダムでどれか1つ貰えるんだけど、クリアが難しくて、なかなか倒せないのよねぇ。」


「なるほど、そうなんだね。聖龍装備かぁ、私も欲しい!」


「じゃ、とりあえずこいつ倒さないとねぇ。」


 そしてクロノアとマリースは杖を持ち呪文を唱え始めたのだった…。

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