番外⑵‥❼〜3人との出会い

 ここはゲーム内の噴水広場。


 マリースはクロノアを待っていた。


(今日は遅いなぁ。忙しいのかな?)


 マリースはクロノアの事を待ちながら、メニュー画面を開き装備をチェックしていた。


(ん〜、どうしようかな?プリセットも整理しないとな。)


 するとマリースの目の前にクロノアが現れた。


「あっ!ごめんごめん。マリース、会議が長引いちゃってさぁ。」


「そうなんだね。でも凄いよね!クロノアのアイデアが採用されたんだもんね。」


「うん、まさか本当に自分のアイデアが採用されるとは思わなかった。まぁ、採用されたと言っても出した案の一部だけどねぇ。」


「そうかもしれないけど凄いよね〜。まぁ私はとりあえずゲームに関わる仕事が出来るだけで良いんだよね。」


「そっか。ねぇ、そういえばフレと今度クエスト行くんだけど、マリースも行く?」

 

「どうしようかな?何のクエスト?」


「超難関だよ!1人では無理だから、人数集めてるんだよねぇ。」


「ん〜、超難関か……どうしようかな?まだそのクエストやった事がないけど難しくないかな?」


「そだね。まぁ超難関だから簡単にはいかないと思うけど、私のフレはかなり強い人達ばかりだし、私も全力でマリースを守るから心配しなくても大丈夫だよ。」


「そっか、じゃ試しにやってみようかな。それでいつやるの?」


「ん?ああ、今度の日曜日の10時にフレとここで待ち合わせしてるけど。」


「今度の日曜日か。多分大丈夫だと思う。そうなると、もう少し強化とレベル上げ頑張らないとね。」


「確かにそうだねぇ。私も頑張んないとなぁ。」


 すると、マリースとクロノアは、自分のメニュー画面を見ると、装備のチェックを始めた。



 そして、日曜日になりマリースは待ち合わせの1時間前に、噴水広場に来ていた。


(さて、装備の確認はこれで良いとして。後は……。)


 マリースは、準備を整え終えるとしばらくベンチに座って待機していた。


(インするの早過ぎたかな?待ち合わせの時間まで30分もあるしどうしよう?暇だし、時間まで放置して置いて、読みかけの小説でも読んでよっと。)


 麻里亜はマリースを放置したまま皆が来るまでスマホからサイトを開き小説を読んでいた。


 その10分後、麻里亜はそろそろ来るかなと思い画面を見ると1人の男性がマリースに話しかけているのに気づき慌てて入力した。


「あ、あのごめんなさい。えっと?」


「ん?ああ、もしかして放置してたのか?」


「はい、えっともしかして、クロノアのフレンドの方ですか?」


「ああ、そうだが。お前もそうみたいだな。でも、良かった。声かけて間違いだったらどうしようかと思ったからな。」


「そうなんですね。あっ、そうだった。私はマリースと言います。よろしくお願いします。でも、クロノアのフレが男の人だったなんて知らなかったので驚きました。」


「ん?ああ、俺はリュウキだ。よろしくな。俺も驚いた!まさかクロノアのフレがこんな素敵な女性だとは思わなかった。」


「えっ?はぁ、私が素敵な女性って?そんな風に見えますか?見えるとすればアバターのせいかな?」


「いや、話し方で大体の人柄が分かるもんさ。多分リアのマリースはとても……。」


 そう言おうとしたその時……。


「ねぇ……あのさぁ。リュウキ何をやってるのかな?ふぅ〜ん、そっか、なるほどねぇ……マリースの事口説いてたんだぁ。」


「ク、クロノア!?あー、えっと、これは別に口説いてたわけじゃ……。」


「ふぅ〜ん、そうなんだ。まぁ別に私は構わないけどねぇ。ただ、マリース気をつけなよ!リュウキは可愛い子だと、誰にでもこんな感じだから。」


「そうなんだね。ははは……。」


「あのな、クロノア。いくら俺でも誰にでもそんな事してるわけじゃねぇし。」


「……まぁいいか。そういえばまだ、シュウとクレイ・ディオンは来てないみたいだねぇ。」


「ああ、そうだな。でも、そろそろくる頃だとは思うんだけどな。」


 そう話していると、目の前に1人の男性が現れた。


「よっ!リュウキにクロノア。珍しく先に来とってんな。」


「クレイ、お前にしては珍しく時間ギリギリだな。何かあったのか?」


「いや、別に何があったちゅうわけでもないんやけど。ただ、今日アニメ【ドラゴン オブ ロード〜幻の孤島】の1話放送日なん忘れてて、慌てて録画しとったからな。」


「ん?クレイ、そのアニメ面白いのか?」


「そやな〜。原作は小説やし結構人気があるし、俺は面白いと思ったけどなぁ。アニメは今日からやから、なんとも言えんけどな。」


「そうなのか。後で感想聞かせてくれないか?」


「ああ、別に構わへんけど?小説読んでみたら内容分かると思うんやけど?」


「あー、そうなんだろが、俺は小説読まないからなぁ。」


「なら、しゃーないか。後で感想送っとくわ。」


「ああ、頼む!」


「んで、クロノアのフレってこの子なんか?」


「ん?ああ、そうそう……。」


「あっ!始めまして、マリースです。よろしくお願いします。」


「ああ、よろしゅうなぁ!俺はクレイ・ディオンや!」


「それにしても、シュウ遅いねぇ。どうしたのかな?」


「そうだな。アイツにしては珍しく遅いな。」


「確かにね。まさかとは思うけど夜中アニメ観てて寝過ごしたって事はないわよね?」


「ん?それは無いと思うが……いやありえるか?」


 すると目の前に1人の男性が現れ、


「おい!何がありえるって?」


「あっ、シュウ、遅かったな。いやな、お前が夜中にアニメを観てて寝過ごしたんじゃねぇかってな。」


「……そ、それは……まぁとりあえず。そうだな、ああそうそう、この子がクロノアのフレンドなのか?」


(……これは間違いなく観てて寝過ごしたわねぇ。)


(まさか、この動揺の仕方は当たってたのか?)


(なるほど、昨夜のアニメ夜通し観とったか、それか録画した方を観とったかやな。)


「あっ!シュウ、そうだった。この子が私のフレンドであり、リアでも友人でもある。マリースだよ。」


「マリースです。よろしくお願いします。」


「シュウだ。よろしくな!クロノアのフレンドにしては真面目そうな子だな。」


「シュウ。ちょっと、私のフレンドにしてはって……まぁいいか。それより、10時過ぎたしクエストそろそろ行かないとお昼になっちゃうよ!」


「ん?ああ、そうだな。俺が、募集かけるが?マリースとはフレになってないから登録しないとな。」


 マリースとリュウキはフレンド登録をした。


 その後クレイ・ディオンとシュウとも、フレンド登録をした。


「さて、行くとするか!」


 そうリュウキが言うと、5人は超難関クエストに挑んだのだった……。

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