第3話
まず、高校の授業には思っていたよりもついていけた。
1番ダメなのは体育だった。すっかり忘れていたのだ、自分が体育がとても苦手だということを。
50メートル走のタイムを測ったあとにサッカーをやったのだが、自分でも首を傾げてしまった。
何故50メートルの間に転ぶのか、何故手と足が一緒に出てしまうのか、何故サッカーボールを顔面で受けるのか。
その度にクラスの子達がこちらを見て何か楽しそうにしているのが見え、ルナは泣きそうになった。もういじめられてるのではないだろうか、と。
昨日の向井くんをちらっとみてみると、50メートル走はクラス1位、サッカーは1人で3点を決める。それも全然嫌味たらしくなく、スマートで、(雲の上の存在だわ)と思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます