第2話転生そして…
意識が戻り目を開ける。すると目の前で、赤髪赤眼のイケメンがものすごい気持ちの悪いニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
「うあ、いお!」
思わず声を出してしまった。
にしても、うわ、キモ!って言ったつもりなんだけどな。
そっか、赤ちゃんだからちゃんと発音出来ないのか。ていうか、本当に転生したんだな。あの女神め、本当に転生させやがって。まあ、もう今更何か言っても、もう手遅れか。仕方ない。取り合えず、簡単には死なないように体を鍛えるか。
あ、そういえば、女神がステータスがどうのこうのとか言っていたな。確かステータスって唱えればいいんだったよな。でも、ちゃんと発音出来る訳がないよな。
なので、とりあえず心の中で唱えてみた。すると、目の前にゲームのようなウィンドウがでてきた。まだ、イケメンがずっとこっちを見ながらニヤニヤしているが、イケメンにはウィンドウは見えてないみたいだ。うん、気持ち悪い。まあ、そんなことよりもステータスだ。
名:レイ・アリステア(西園寺 玲人) 種族:人間 性:男 年:0 レベル1
体力:10 魔力:100 力:5 敏捷:10 知力:10000
スキル
鑑定10 剣術1 全属性魔法1 魔力感知1
レアスキル
ギアチェンジ1
何というか、ゲームみたいだな。西園寺 玲人というのは、前世の俺の名前だ。それにしても、鑑定10とか、ギアチェンジ1ってなんだ?鑑定自体はわかるんだがとなりの10ってなんぞや?レベルだとしても高すぎるよな?だが、その疑問はすぐに解消された。何故かというと、
鑑定10…目にしたもの、動物の機能や、能力を見ることができる。(横の10はレベルである。レベルは1~10まであり、10が最高である。転生特典として、女神さまから贈られた。また、これ以降かっこ内の文は表示されない。)
ギアチェンジ…ギアレベルを変えることにより、負担や抵抗が増す代わりに、攻撃力や魔法の威力が大幅にあがる。使用可能ギアレベルギア1、ギア2、(通常状態はギア1となる。転生特典として、以下省略。)
という風に、またウィンドウが出ていたからだ。鑑定は疑問に思ったり、見たい、と念じれば発動するみたいだ。この世界に拙い俺には、かなり有難いスキルだな。
まぁ、ギアチェンジっていうスキルは後々試していくとして、目の前の気持ち悪いイケメンを鑑定してみよう。実はこのイケメン、さっきからずっと俺に向けてしゃべりかけてくるのだ。何言ってるかわからんし、気持ち悪いからずっと無視していたのだが…
やっぱり言語が違うのだろうか?
ま、今はそんなことよりも鑑定か。
鑑定発動!
名:カイン・アリステア 種族:人間 性:男 年:31 レベル62
体力:709 魔力:10852 力409 敏捷373 知力856
スキル
火魔法10 光魔法5 詠唱短縮6 剣術7 魔力感知7 縮地4
上位スキル
炎魔法8
称号
アイリス王国名誉騎士 獄炎の魔法騎士
まじか、ちょっと強すぎないか?このイケメン。なんか中二チックだけど、強そうな称号とかついてるし、上位スキルとかめっちゃ強そうじゃない?それと、アイリス王国っていうのはこの国の名前なのだろうか?でも、それよりも衝撃の事実があった。
こいつ、俺の親なのか…
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