スキル、そして馬車に乗り込む。

そしてすぐに俺は不満だけではなく疑問も抱いた

その理由は何故職業ジョブを持たないすっぴんの俺が、普通にスキルを使えるのか。


通常『ファンタジーワールド』は種族などを決めた後、『馬車タクシーで町へ向かう途中ゴブリンに襲われる。』イベントが発生して、そのままチュートリアルに入る。

しかしその時には自分が何の職業で何を使えるの登録されていない為、今腰に装着されている馬車にあった武器の中からしか選べない


その為、スキルは町に到着してギルドで決めてから初職業とスキルが使える。

(因みに、職業は後でも変更は効くがその場合レベルやスキルなどは初期値に戻って来た。)


そう、つまり俺は職業未登録の状態で何故スキルが使えるようになったのかが疑問という事だ。


ーーーーーーー


俺は手と一緒にステータスを閉じた後、町に向かう馬車を発見した為に崖を滑り降りて後ろからそれに乗り込んてみる


すると顔を赤くしながら眠っていたウェスタン衣装の中年男性に驚かされてしまいそしてこう一言問われた。


「な、なんだい貴様は?どこから入って来た?」


うわぁ懐かしい、これ本当にプロローグのシーンじゃねぇか。


「いや、すまない。俺はあの町に用があるから乗せてもらったまでだ。」


俺が壁を指しながらそう説明すると、男性は一先ずこう返してからまた眠ってしまう。


「そうか、まぁそれはお前さんの勝手だが問題は起こすなよ?」


しかし男性に安息などない

俺がその男性の向かい側に座ると、突然馬の嘶きと同時に馬車がストップする。


さっき通った乗客の出入り口から周りを良く見てみると、周りにはダガーナイフを片手にこちらの様子を伺っているゴブリン達の姿だった。


「キシャ〜シャシャシャ!?」


「グワリャァ?○☆▲□・・・・!?」


「!・・・・これは!?」


そう、これが俺と言うプレイヤーが馬車に乗って初めて起こる、ゴブリン達との対決イベントなのだ。

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