VRで最強目指していたらなんかそのまま転生してしまった。

煌めきの宝石

オタクの異世界転生編

ゲームで異世界転生突入!?

2018年 4月


俺は今年に高校二年生に入ったが、相変わらず引きこもり生活を送っている。


対応PCにディスクを搭載してヘルメットゴーグルを装着して遊ぶVRゲーム『ファンタジーワールド』。


俺はちょっとした事からこのゲームにハマり、今は俺の唯一の居場所となっている。



キャラクターや種族を細かくクリエイトし、それからはキーボードは使わずタダその自分の精神をゲームに依存させる事で、まるでそのゲームにいるかのような体験が味わえる事が可能にする事が出来る。


現実世界に居場所が無いと、どうしても依存してしまうと言うのが俺のコメントと思ってほしい。


「・・・・」


このゲームを始めてから今日で約五年。

雨でジメジメした中。俺は両親の忠告を無視して何時ものようにゲームをスタートしようとした。


しかしそんな俺の様子を勘付いた父が帰宅して俺の部屋に押し入ってきた。

そしてほとんど何も言わさずに家から勘当したのだった。


ーーーーーーー


それからの事はうっすらとしか覚えていない。

気がつくと俺は雨で濡れた体で雷に打たれて真っ黒焦げになり、そのまま気を失った・・・・。


ーーーーーーー


あれから何時間が掛かったのか分からなかった。


目を覚ました時には、周りが森林で埋め尽くされた森のような場所でうつ伏せになっていた事に気がつく。


歩道をトボトボと歩いていた俺がいきなりこんな森の真ん中に居るなんて違和感。

だか、違和感はそれだけでは無かった。


「!」


森に気づいてからすぐに起き上がってみると、思ったよりが軽い

まるで70キロあった俺の体重が筋子のようにずり落ちたような感覚だった。


「・・・?」


暫く俺が四つん這いでパニック状態になっていると、空から目の前へ水溜りが出現する

まるでそれを鏡にしろと言わんばかりだったので、躊躇なく俺は今自分の様子をその水溜りで確認した。


「!?」


次の瞬間、俺は1メートル程退くほど驚愕してしまった。

出来れば今見た光景が夢であってほしかった。


引きこもりがきっかけですっかり延びた髪はボーイッシュな短髪になり、部屋に鏡を置かないくらい見るのが嫌だった自分の弛んだ顔は、まるで10年程若返ったかのような丸っこく愛らしい表情になっているではないか?


「・・・・・。」


そして俺は三角に尻を付きながら手を杖にした姿勢で服の方を見ると、正しく某探検家がするような両胸にポケットが入った迷彩色のTシャツと同じ色のジーンズズボン


そして両足には白い靴下と赤いシューズを履いていた。


「何がどうなってやがる?」


俺はここにきて初めて声を発した。

その声の高さも10年も若返っていた事に気づくのは遅かった・・・。


ーーー

ーーーーーーー


水分を水溜りで補給して森を暫く歩いてみると角の丸い崖の前にところに到り着いた。

その先にある向こうにはレンガの壁が目に見える。


「あっあれはまさか、ファンタジーワールドを始めてから最初に到着する街!?」


俺は偶々到着した街がゲームと同じ街になってる事に目を疑った。

試しに両目を擦ってもう一度確認したが、結局は何も変わらなかった。


「・・・もしや?これは」




次に俺は崖から少し離れてから開いた右手を胸のところまで持ってくるとすぐにこう叫んだ。


『テキスト・オープン!』


すると考えていた通り金色の薄い縁がある薄汚れた鏡のようなステータスが表示された。

今の一連の動作は実際にファンタジーワールドで、今自分のステータスを確認するために行うものだ。


ーーーーーーー


そして表示されたテキストには、こう書かれている。


『 風間 俊輔(male) レベル:1

職業:未登録


ATK(攻撃力)5 DF(ディフェンス力):10 TK(テクニック):36


CR(命中率):500 運:気まぐれ 』




その後で左側の項目をスワイプさせて『スキル』を確認してみたが、初期魔法(Lv.1)

使えるようになっていた。


ーーーーーーー


俺は自分の名前の横のレベルの方を見て、無性に不満を抱く。

「(100以上あった基本レベルが1に戻っている!?)」と。

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