176章
ロミーを
「くッ!? ロ、ローズ……」
グラビティシャド―の重力を
マナ、キャス、シックス3人も、体内で
クロムは全身の
今この大広間で自由なのはルドベキア、ニコ、ルー。
だが――。
「クソッたれが!! そこを
「
ルドベキアの前にはグラビティシャド―に立ちふさがり、ロミーのところまで
ニコはマナ、キャス、シックスの
ルーは、人の
「新しい
クロエがそう言った
突然、ルーの体が
そして、それと同時にロミーの体も同じように光を
その光は、彼女の頭を掴んでいたクロエの両手を
「こ、これは私を
クロエ――人の形をした
《ロミー、ロミー……》
気を
「……
《ロミー、動け……さあ、動くんだ。じゃないと……お前は……》
「わかっている。コンピュータークロエがあたしの体を
気を失っていたロミーだったが、今自分が何をされそうになっているのかは
だが、体が思うように動かない。
もうロミーは、自分には何もできないと
《大丈夫、大丈夫だ。おれはこのために作られたんだぜ。ロミーの体をあいつのモノなんかにさせない》
「お前は……誰なんだ……?」
ロミーが
この鳴き声――。
ロミーはよく知っていた。
グレイに連れられ、ガーベラドームのあった雪の大陸でプラムの家に住むことになってからずっと聞いていた声だ。
「もしかして、ルー……なのか?」
ロミーの
それからルーは話を始めた。
この
この日までずっと
それを聞いたロミーは
「お前は違うのか!? たしかにあたしのワガママに付き合わせてばかりいたけど、お前もあたしと同じだろ!? お前もそう思っているんだろ!? なあルー!!
《ロミー……》
ロミーとルーの間に
それは、彼女にとって気が遠くなるほど長く感じられた。
何も答えてはくれないルー。
だが、しばらくすると子羊は、いきなり大笑いをし始めた。
ロミーは、そんなルーに何度も呼び掛けるが、電気仕掛けの子羊は笑うことを止めなかった。
そして笑い
《ハハハ……ありがとな、ロミー》
「なんだよその言い方は……? 笑ってないでさっきの
《みんなと仲良くやれよ。特にアンはお前の姉ちゃんなんだからさ》
「そんなまるでサヨナラみたいなことを言うなッ!!!」
「じゃあな、ロミー。おれ……お前と一緒にいれて楽しかったぜ……」
「ルー、ルーッ!!! いくな!! いかないでくれぇぇぇッ!!!」
ロミーがそう
彼女は
「この子のせいね。まったく手の込んだことをしてくれちゃって」
人の形をしたエネルギー体――クロエが、ルーの体を
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