第27話 熱い手解き
こゆきとキナコグリーンの目の前には、白い装束に赤い袴を身にまとった巫女がいた。
長身で長い黒髪の美しい女性だった。
大人になったこゆきよりも少し年上だろうか。
同じ女性から見ても、とても上品で奥ゆかしく、見とれてしまう存在だった。
だった……
美しい女性は、長い剣を紙のように折り曲げて、折りたたみ、サンドウィッチのように食べ始めた。
ブツブツ文句を言いながら、金属サンドウィッチと歯をかちゃかちゃ嫌な音を立てながら、前歯をむき出しにしてガツガツと食べ始めたのだった。
こゆきは母の柚木菜に、食べ物を粗末にしてはダメですよ。とは教えてもらわなかったが、この巫女姫様は、きっと誰かにそう教えてもらったのだろうと、思いたかった。
「フゥ。食った食った。舌触りと喉越しは最悪。もちろん味も最悪。気分悪いわぁ……」
こゆきとキナコグリーンは、顔を見合わせた。
こいつ、やはりおかしいぞ。信用していいのかな? と。二人の目は語っていた。
「み、巫女姫様? ご気分はよろしくなさそうですけれど、大丈夫なのですか?」
これは、こゆきだ。
「大丈夫とはどういう意味じゃ? 我を信じていないのかや? まあ、無理もないか……」
「信用していないわけじゃないけど、食べた剣はきっと浄化されて出てくる。巫女姫様の身体は、神聖な御神体みたいなものなんでしょ? それはいいんだけど、どこからでてくるのかなぁって、少し心配で……」
「そんなことは決まっておる。食ったものは下からクソとして出る。当然じゃろ」
巫女姫様ぁ。もう少し、綺麗な表現で申してくれないでしょうか……
言っているうちに、巫女姫様のお腹のあたりから。ギュルギュルと、なにやらよろしくない音が聞こえてきた。
「おぅ、かわやはどこじゃ。急いで我を連れてたもうな」
「この時代にかわやなどありません。そこにトイレがありますから、そこで用を足してください。洋便だけど、わかりますか? 便座に座るんですよ」
「バカにするでない。こう見えても平成生まれじゃ」
そう言って、巫女姫はトイレに入っていった。
大丈夫かな? 袴で洋便をするのも大変だけれど。
しばらくして、トイレの扉が開いた。
巫女衣装の巫女姫がようやく出てきた。
こゆきが念のために聞いてみた。
「ぁの…… 流しました?」
「流す? なにをじゃ?」
「あぁ…… 出たものを流すんです。便座の左右のどちらかに、レバーかボタンがなかったでしょうか。実は、私も使ったことはないんですけどね」
「言っている意味がわからん。どうして流すのじゃ?」
「あぁ…… な、ナニか、出ました?」
「おぅ、でたでた、黒いドロドロした気持ち悪いのが出たぞ」
「あれ? 剣はでなかったんです?」
「出るわけないだろう。そんなもの出したら切れてしまう。どっかの姫君はアソコから剣を出して死んだというではないか。わらわはそんなのごめんじゃ」
こゆきはてっきり巫女姫の肛門から浄化された剣が出てくるのかと思っていた。
あまり考えたくはなかったが……
と、いうことは上からか……
それと…… もう一つ気になったことを聞いた。
「巫女姫様? 手は、洗いました?」
「手を洗うとはなぜじゃ?」
「……洗ってください。汚いですから」
「私が汚いというのか? 汚れ無きこの身が汚いと申すのか?」
「身体が綺麗なのはわかっています。でも。手は洗ってください。お願いです」
「しょうがない奴じゃ。そこまで言うなら洗ってやるわい。我が身体は神聖なる身ぞ。洗う必要などないのじゃ」
「はいはい。う◯こが着いている手であちこち触って欲しくないんです」
「我は巫女ぞ。そのようなものは出ぬ」
「いいから洗ってください。気分が悪いですから」
「なにを怒っているのじゃ? ぬしは。まあ。良い。手くらい洗ってやろうぞ」
この人、意外とガサツで鈍感でめんどくさいな……
こゆきはそう思ったが、当然口には出さなかった。
その代わりに付け足した。
「ちゃんと流してください。ボタンがあるでしょ? 「流す」って。それに、拭きました? 紙それです。ロール状になっているやつ。ちゃんと拭いて、流してください」
言ったこゆきも、思ってしまった。
そんなこと、したことないな、と。
巫女姫はベットに横になって苦しんでいる柚木菜の着ていた服を脱がし、下着も外した。
白い肌が毒々しく青黒く染まっていた。胸のあたりはまさに真っ黒だ。そこを中心に全身に広がっている。手の平や足先はまだ白かったが、それも時間の問題だろう。全身が黒く染まった時、柚木菜は人型虫となり、闇の属性の者になってしまう。そうなる前に体内の闇に侵された箇所を浄化しなくてはならない。
巫女姫は腰の帯を緩め、するりと袴を降ろした。
その下に着ていた下着も腰紐を解き脱ぎ降りした。
そこには白い肌の見事な裸体が露わになった。
こゆきとキナコグリーンはその裸体に見惚れた。
元々の長身もあり、すらりと伸びた身体は、出るところはしっかりと出、くびれるところはしっかりとくびれていた。さらには長く伸びた細い足は袴姿からは想像できない美脚だった。
「なにを見ておる? そんなに女の裸体が珍しいか?」
「ぁ、ぃゃ、あまりにも見事な身体だったから、っぃ……」
「なにを言っておる。お主だって、結構いい体をしておるぞ。良い両親に恵まれたな」
「はいっ。だから、巫女様。母を救ってください。お願いします。ところで、裸にならないとダメなんですか?」
こゆきは、てっきり口から聖なる光を注ぎ込むものだと思っていた。もしくは、下の入り口か……
それだったら自分の着ている衣類を脱ぐ必要はないからだ。
「我が身は聖なる光で満ちている。身体が触れ合うことによって、聖なる光は伝わるのじゃ」
ぉぅ。なるほど。さすが巫女姫様。私達とは次元が違うわけだ。触れるだけで浄化ができるとは、さすが聖職者だ。
巫女姫は柚木菜の腰のあたりにまたがった。そして、両手を胸の中央付近に押し当てた。
ぁぁぁ…… 柚木菜が小さく呻いた。気分が少しは和らいだのだろうか。表情も少し穏やかになっている。
巫女姫は左手をそのままにして、右手で肩やお腹あたりを触診した。触れた箇所は若干色が良くなり元の肌色に近くなったが、しばらくするとジワジワと黒ずんでいった。
「これは相当ひどいな。根っからの深い闇があったのかもしれんぞ」
「……ママは助かるんでしょうか」
「心配するな。手はまだいくつかある」
巫女姫はそう言って、次なる手、を施術した。
両の手で柚木菜の膨らんだ胸を触診した。いや、揉みしごいた。
ハァッーァァっ!
柚木菜から悲鳴のような声が漏れる。
この声に気を良くしたのか、さらに巫女姫の指先は細やかに動き、柚木菜の胸に甘美な刺激を与えた。
柚木菜の顔の表情を観察し、自分の顔を近づけた。そして、唇と唇を重ね合わせた。
揉みしごいていた右手を、胸からお腹、お腹から腰へと滑らし、やがては二つある足の根元にたどり着きその頂点の割れ目に細い指先を入れていった。
柚木菜の身体が跳ね上がるようにビクついた。唇を巫女姫に塞がれているため、声も出せなかった。
こゆきとキナコグリーンは黙ってこの状況を見守った。
ぁーあ。結局こうなるのか……
身体の中に直接何かを入れるには、上の口と、下の口を使うのが手っ取り早い。
耳、鼻も確かにあるが、身を挺して入れるならこれほど良い場所はない。
左手は胸を揉み、右手は下部で蠢き、唇と舌は内部で絡み合っていた。
身悶える柚木菜の身体を巫女姫は自分の足と身体で絡め、そこからも多くの接触から、柚木菜の身体を浄化していった。
四肢の肌色はかなり良くなってきた。端部には深く浸透していなかったのか、元の白い肌を取り戻していた。
巫女姫は重ねていた唇を離し、上半身を起こし、柚木菜の身体を確認した。
身体の中心部は、変わらずどす黒いままだった。
「これは…… どうしたもんじゃな……」
「巫女姫様…… ダメなんですか? ママは……」
「こうなったら、直接剣を突き立てるしかなさそうじゃな」
「直接剣を突きたてる…… ですか」
「そうじゃ。今は我が体と一体化しておるから、一旦具現化させて、柚木菜に突き立てようと思うぞ」
「……それって、かなり痛いんじゃないんです?」
「そりゃそうだろう。血は出るし、激痛を伴う。下手すりゃそのまま昇天してしまうかもしれんな」
「でも、それしか方法が無いんですよね」
「そういうことだ。あきらめろ。でも、こやつは皆から応援されておる。心配はいらんよ」
「はいっ! 日本中は巫女姫様とサユリナで湧いています! きっと大丈夫ですよね。巫女姫様っ。お願いっ、ママを助けて」
「微力は尽くすよ」
そんな話を、聞いていたのか聞いていないのか、柚木菜が目を覚ました。
意識を戻したのだ。
キョロキョロと周りを確認する。
こゆきがいて、キナコグリーンがいて、それで、私の上には裸の女性がいて……
「ぁれ? ここは? えっと、あなたは…… もしかして、水渓さん? どうして裸? それになぜ私の上にいるの?」
「その名で呼ぶな。それに我はおまえの知る水渓ではないぞ。勘違いするな。今は貴様の治療中だ。呼び出されたからには、しっかり治してやるから心配するな」
「ぇ、えぇ。お願いします」
「意識が戻って良かったぞ。できたら本人の同意を得てから、したかったから」
「わ、私はかまいませんよ。だって、他に手段がないのなら選択の余地はないんでしょ?」
「ママ…… 気を失っていた方が良かったのに。今からやる方法は、最終手段で、とてつもない痛みを伴うんだって。死ぬほど痛いんだよ」
「げげっ…… そうなの? って、もう目が覚めたから仕方ないよ。でも、すごく楽になったわ。何だか日なたぼっこをしてたみたいに、身体がぽかぽかしてたような気がする」
「それは良かった。効果は絶大だった訳だ。柚木菜、覚悟はいいかい? いま、いい方法を思い付いた。やることは一緒だが、形状を変えてやってみようか」
「ママ…… 聖なる剣を具現化して、ママの胸に突き立てて、身体の内部から浄化させていくんだよ。それこそ昇天してしまうかもしれなって」
「ここは死後の世界に近いから、死ぬじゃなくって昇天なのか…… そういえば、「死」ってなんなのだろうね。昇天って、天国に行っちゃうってことなんでしょ?」
「貴様達は、そんなことは考えなくてもよい。行ったとき知ればいい。今は自分の心配でもしておれ。よし、やろうか」
ぅん。と、柚木菜は静かにうなずいた。
巫女姫はおなかに両手を当てた。
しばらくして、お腹の下あたりがほのかに光りだすと、一瞬強く光って何かが現れた。
いや、生み出した。とこゆきは思った。
自分も、母柚木菜のお腹のあたりから出てきたではないか。
巫女姫の、おなか当たりから生まれた光は、短めの棒状なものだった。
巫女姫に握られたそれは、剣というよりはその塚の部分に似ていた。ツバはなく、色は白い木刀の握りの部分だけのようなもので、先端が少し丸く膨らんでいた。
よく見ると、その棒状なモノは巫女姫のお腹の下から伸びていた。いや、体に繋がっていた。
「巫女姫様? それはいったい何ですか?」
「これか? 見たことないのか? 汚れを知らぬ乙女らしい発言じゃの。これは剣が姿を変えて肉の剣になったのじゃ。本来なら元の剣の形で柚木菜の胸に突き立てて、聖なる光を注入すればいいのじゃが、それではあまりにも痛いだろう? 痛みのあまり、本当に昇天してしまっては元もこうもない」
「でも、その、肉の剣はどうやって使うんです? そもそも、そんなところに付いていたら、使いにくいじゃないですか? それに突き立てるのなら、針みたいなもので刺せばそれですむんじゃないんです?」
こゆきはこの不気味な棒状なモノをどうやって使用するのか見当もつかなかった。
巫女姫は鼻でフフっと笑った。
「小娘よ。お主は面白いことを言うな。これはな、ちゃんと合理的にできているのじゃ。それに、聖なる光を柚木菜が受け入れてくれなくては本末転倒。そのために、これが必要なのじゃよ。それと、聖なる光は、我が身体の中にある。だから、我が身を使って柚木菜に送り届けなくてはならんのだ。触れただけでも、その部分は浄化できる。しかしじゃ、身体の芯まで汚染されたこの体は、中までしっかり浄化しないといけない。この肉の剣はあくまでもそれを送るためのパイプだ」
こゆきは首をかしげた。今のは答えになっていない。パイプはわかった。でも、どこに繋ぐパイプだ? 確かに股間に穴はあるが、そこにこれを突っ込むのか? 結構太いぞ。 痛くないのか?
その成り行きを見ていた柚木菜は、言葉を失っていた。当然、柚木菜はそれがナニなのか知っている。どうやって使うかもナニのために使うかも知っている。
巫女姫が同意が得たいと言っていた意味が分かったような気がした。それと、意識が戻って良かったと言ったのは別の意味も含んでいたような気がした。
「柚木菜、覚悟はいいな」
最後の確認とばかりに巫女姫は聞いてきた
「は、はい。心の準備はできています。痛いのもたぶん我慢できます。でも、優しくしてくださいね。一応、初めてですから……」
柚木菜はすでに五人の子を産んでいる。それも、こゆきに種をあそこから入れられている。
だから厳密に言えば初めてではないのだが……
「案ずるな。貴様を女として扱ってやる。心して身をゆだねよ。それと……」
「それと?」
「いや、なんでもない。では、いくぞ」
巫女姫は他の二人も顧みた。
「これは聖なる儀式ぞ。しかと目に焼き付けておけ。こちらも、観覧者が多い方が血が騒ぐというものだ」
「は、はい! しかと見届けさせていただきます」
こゆきは、これからはじまるという、儀式とやらに心を弾ました。当然ナニをするのかは知らない。
キナコグリーンは、柚木菜のコピーと言うだけあって、ナニが起こるかは、見当がついていた。
マジですか…… そんなことができるなんて……
二人は固唾を飲んで見守った。
「柚木菜。好きな相手はいるか?」
「はは…… 残念ながらいないです」
「そうか、では。今は、わらわを愛せ」
「そんなこといってもなぁ 私、女の子だから……」
「わらわもおなごぞ。同じもの同士じゃ。受け入れやすいじゃろ? それに実際、貴様の身体に聞いてみたほうが早そうじゃ。心はどうであれ、体は正直だからな」
そう言って巫女姫は、柚木菜の胸の膨らみを優しく撫で、指先で先端を摘み、ひねるように弄んだ。
もう片方の手は、早速下部に回り、秘密の谷に指を滑らせた。
「んんっ! ハァッ…… アッー!」
「ほら。体は正直じゃ。軽く触っただけでもこれじゃ」
巫女姫は動かす手をさらには早めた。
指を動かすたびに身体がヒクついた。
柚木菜の呼吸も次第に荒々しくなり、抑えていた声もやがてこらえきれず、晒し出してきた。
「アアッ! ァッ! ァッ! ァッ……」
柚木菜は身体が熱くなるのを感じた。巫女姫が的確に感度の良い箇所を攻めていったせいで、我を忘れて、出る声は身に任せ、感じるままに声をあげた。
下半身の谷は洪水気味になってきた。
動かす指先に絡みつく暖かい粘度のある液体は、溢れるように湧き出てきた。
「そろそろ、出番じゃ。柚木菜、行くぞ」
巫女姫の下半身から伸びていた肉の剣は、柚木菜の下半身の谷間にたどり着き、その剣先を谷へと突き立てていった。
柚木菜の顔が歪む。甘美の感覚から、痛みの感覚に変わり、苦痛に耐えていた。
そんな苦しんでいる柚木菜に、巫女姫は唇を重ねた。舌と舌が触れ合い、絡み、一つの一体感を生んでいった。
上の結合部が結ばれて、お互いの感情のようなものが流れ込んできた。
それはこれまでの記憶や今現在の感覚なども一緒にだ。
巫女姫側にも今の柚木菜の体に起こっている感覚が流れ込んできている。
二人は同じように顔を歪め、痛みを共有していた。
下半身の剣もじわじわと深く突き刺さってゆき、やがては巫女姫のお腹が触れ合うまで入っていった。
剣は見事に突き刺さり、こちらも一つの一体感を生んでいった。
柚木菜の吐息が漏れる。
痛みだったのもが、甘美な感覚に変わっていったのだ。
二人が一つになった感覚は、心身共に一つになり、全てが満たされていく感覚だった。
巫女姫は腰を動かした。刺さった肉の剣が上下する。その度に、柚木菜は声を漏らした。
柚木菜の息遣いも荒くなったが、同時に巫女姫の息遣いも荒くなっていった。
「ハッハッハッ、ァアッ! ァッ!」
巫女姫も下半身からくる甘美な刺激に声を上げた。
巫女姫の動かす腰は、リズミカルに、時たま力強く、たまにゆっくり優しくと、変化を持たせていた。その度に、刺さっている剣は柚木菜の中で暴れた。
柚木菜と巫女姫は手の指を絡めあい、声を上げ、体を熱くした。
柚木菜のあげる声が次第に激しくなっていった。それを聞いて、気をよくした巫女姫も漏れる声が大きくなっていった。
柚木菜は頭の中が真っ白になっていく感覚を覚えた。それと、下半身からくる甘美の感覚は想像を超えていた。
熱いっ! 体が中から火照っているっ! 頭がおかしくなりそうっ! これ以上は……
「ァッ! ダメッ! ィッィクっ! ァッ! アーーーッ!!」
柚木菜が激しく身体を悶えさせた。
「ワラワもっ! ァッ! ンンッ! ダメッ! ァァアーーっ!! 出るっ! アッアッアッーーーーーーッ!!!」
柚木菜の下半身、谷間の奥に、熱い何かが放出された。
巫女姫は最後とばかりに激しく腰を動かした。
柚木菜も強烈な甘美な刺激に声が枯れるぐらい声を張り上げ、首を左右に振った。
柚木菜は頭の中はもちろん、身体の全てが、真っ白になる感覚を覚えた。お腹の辺りから、一気に光は広がり、その光は眩しく、暖かく、とても心地良いものだった。光は全身に巡り、指の先や髪の毛の一本一本も光に満ち溢れた。
それは全身に電気が流れるような感覚で、痺れるような快感は、 意識が飛びそうになり、全身が打ちひしがれた
全ての感覚が麻痺するくらいに歓喜の刺激は身体を支配した。
二人の絶叫のような叫びはやがて終息に向かっていった。
「はぁはぁハァッ…… すごいっ…… 凄く感じちゃった…… 巫女姫様…… スゴイよ……」
「……お主こそ、良い感度の持ち主だ。こっちもコーフンしてしまったぞ。それに、肉の剣は貴様の中で見事に聖なる光を炸裂させたぞ。貴様の谷の中はまさに愛の蜜じゃの。この感覚は病みつきになるな」
二人は改めて顔を合わせ、そして、キスをした。
「巫女姫様。ありがとう。私のため身を張ってここまでしくれて」
「わらわも楽しかったぞ。せっかくこの体を手に入れたのじゃ。楽しまない手はないぞよ。貴様がいいのなら、またしてやってもいいぞ」
柚木菜は顔を赤らめて、恥ずかしそうに言った。
「ぅん。でも、こんな、本物以上のことをしちゃっていいのかな。本物をやったら幻滅しちゃいそうで怖いわ」
「わらわ以上の存在がいるわけなかろう。残念ながら。貴様はこれ以上の幸せは訪れないな」
「ぁーあ。私って順番が全部でたらめになっちゃったな。まぁ、いいっか」
「いいに決まっている。このわらわが相手をしたのだからな」
「はいはい。感謝していますよ。巫女姫様っ」
こうして、二人の劇的な出会いは、結果、深い絆で結ばれた。
正確に言えば、下半身の太いパイプで繋がれたわけだ……
柚木菜の犯された身体は、聖なる光が身体中を駆け巡り、すぐに浄化作用で元の元気な体に戻ることができのだった。
身体に刻まれた青黒いシミは綺麗に無くなっていた。さらには、聖なる光のせいか、肌は艶やかに輝き、元々の綺麗だった肌は、より一層きめ細やかなシルクのような肌になっていた。
完全に外野組のこゆきとキナコグリーンは、一部始終を見終え、火照る身体の行き場に困った。特に、下が熱く、どうしようかと、顔を見合わせた。
「……キナコ、私達も…… する?」
「こゆき隊長となら…… 私は構いませんよ……」
じゃあ、少しだけ…… と、二人は体を重ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます