第39話 三姉妹口裂け女 中

まだ、人通りが多い時間、普段から道1つ外れると余り人が通らず、違う世界に迷い込む為の道のようにそこは静で寂しい場所に30代位の一人の男と派手な格好の女が道をそれてこちらの道に入ってきた、女の格好は椿の柄の入った赤い和傘を手に持ち顔が見えないように持ち、真っ白な布に赤い血が染み着いたような鮮やかな色の赤い全身赤い着物を着ていた


「人探しだったよね」


「えぇ、そうなんです」


男が話を切り出して来て、女は和傘で顔は隠れ見えないが明らかに声が可愛らしく品のある声で男は胸を高鳴らせた


「確か妹さんの昔の友達とか」


「そうなんです、私達姉妹は昔この街に住んでいましたが、親の都合で引っ越す事になりまして、妹はずごく中の良い友達が居て、引越で離れることになり、妹は毎日毎日泣き大変でした、でもこちらに数年振りに帰って来ることになり、妹はそれはそれは喜んだのですが、その友達が前に居た家から引っ越したらしく、妹はまた泣き崩れたのです」


悲しそうな声で言葉を述べた女を見た男は坦々と話を聞き悲しい思いになっていた


「そうなんだ、そんなに仲良しだったんだね、連絡とか取ってなかったの?」


「それがこちらもまた引越先でまたすぐに引越をすることになり、手紙を送ったのですが、手紙が返ってきまして」


「ん~、向こうも何かあったのかな?」


「そうなんです、私達も不思議に思い、妹にまた手紙を出したらと言い、妹は手紙を出したのです、ですが・・・」


男は女の話の先に何があったのか緊張で唾を呑み込み喉を鳴らした


「な、何があったの」


「それが結局わからず、手紙だけが返ってきました」


「そ、そうなんだ、でも探すの難しくない、今どこにいるか分からないんじゃ」


「いえ、それがですね、ここらの学校に通ってる事がわかりまして、妹と手分けして探しているのです」


「そうなんだね、じゃあ僕に聞きたいことは」


「そうです、そうなんです、この子に見覚えはありませんか」


女性から差し出された写真を目にして、男は困ったような顔をした、それは何故か、女性の声からして期待しているのは間違いない、何だか知らないと述べるのが申し訳ない、と心に思う男であった


「ごめん、見覚えない、ごめんな」


「そうですか」


女性の悲しそうな声を聞き、男は慌てて言葉を述べた


「えっ、落ち込まないで、僕も手伝うよ、人手は多い方が良いでしょ」


男の言葉は慌てて居たが、最後、柔らかな声と笑顔で言葉を述べ答えた、女の顔は見えないが全身から伝わる嬉しそうな感情がなんとなく男に伝わった


「ありがとうございます、優しい方に出会えて良かった」


「え、そうかな、ハハハ」


女性は涙ぐんだ声で言葉を述べ、男は照れた顔で言葉を述べた、そこの空間は甘い空気が漂っているような場所が出来ていた、だが


「さようなら」


「え」


男には小さな声が耳に伝わり聞こえたが、何がと疑問が頭の中を過り目の前を見ると、傘を取り、口元が大きく裂けた女が居た、驚き悲鳴を叫びそうになるが男の意識は消えかけていた、なぜ意識が消えかけていたのかは男が刺されて居たからだ、男の目に見えない速さで女性はこめかみに長く伸びた爪を突き立て男に爪を刺していた


「無駄よ」


「■★▲●▼◆」


言葉にならない声を出して身体が地面に倒れ崩れていった


「何も情報持ってないゴミが、弱いわね、人間は、ふふ」


女性は地面に倒れた男を言葉を述べながら蹴り飛ばしていた、薄笑いをしながら


「まだ、そんなことしてるの、姉様は」


「居たのね」


「えぇ、居たは」


物影に隠れて居た、白いワンピースに青白く儚そうな、口元が裂けていた少女は呆れたように言葉を述べた


「あら、あの子は」


「多分食事しているは」


「そう、彼は不味そうね」


赤い着物の女は下で死んでいる男に視線を向けて言葉を述べ、ワンピースを着た彼女に目線を向けた


「・・・そうね、どうせなら若くて身体に余分な脂肪がなく、もっと顔が良い男が美味しそうね」


歳が下のワンピースを着た女の子はヨダレ垂らしながら述べていた


「あら、私は少し違うは貴女とはね」


「そう」


女の子は貴女の好みは興味ないはと言っているような口調で短く言葉を述べ、顔を反らし彼女と違う方に顔を向けた


「来たわね」


「やっと来た」


二人は同時にある方向に目線を向け


「終わりましてよ、行きましょうか」


「えぇ」


「そうね、早く行きましょう」


現れた女は口元が裂け、口元から赤い血が流れていたのを赤いハンカチで拭っていた、彼女の姿は全身黒い色のドレスを着て腰には赤い紐でリボンに結び腰のラインがくっきり分かるようにしていた、赤いレットワイン色のヒールで音をたてながら歩み進んできた


「行くわよ、処分しに行きましょうか」



女達3人はある場所に向かい歩き出した



その頃光は、体育の授業で学校の校庭で障害走をしていた、ハードルをいくつか置き、みんな負けないとか苦手だとか得意だとか言葉を述べていた、男女共に体操着は白い色の襟つきのシャツに、下は紫色の短パンを着ていた、シャツの襟と短パンの左足側には学校のマークが金色で刺繍されていた


「次、4人前に」


先生に呼ばれ光を含む男女4人が前に出てきた、この学校は体育でも男女でも行う、男とか、女とか、体格さとか、生まれつきの差など関係なく、100メートル競走でも足の早い子が勝ち、負けたものは敗者であるとか、ある意味、男女共に実力があるものが勝利者である、男女どちらとか関係無く勝者か敗者が問題で、なので女子の方が運動ができる子がこの学校では多い、子供の肥満増加対策として行われ出した、光は運動が出来る方だが、刀を手に入れてから持ち歩く用になり、今では足の早い男子よりも早い


「光ちゃん今回は負けないからな」


「ははは」


やめて、そんな正々堂々真剣な勝負見たいに言わないで!


「私も今日こそは光ちゃんに勝つ」


「僕は諦めるよ、2位から6位辺りうろうろして、1位はとれないし」


「ははは・・・そっかーー」


早く授業終わって!


「なあ、・・・なあ」


「ん、なに一夜」


「お前さ、今のお前なら光ちゃんに勝てるんじゃない」


「無理」


星夜は真面目な顔で光の方を見ながら一夜に言葉を述べた、が、一夜は納得言っていない顔をしていた


「・・・・・・・・・」


「あのな一夜、光ちゃんは元々ある程度運動が出来るし、武器も多分僕より使いこなしてる、だから僕には勝てる見込みは無い」


「そんな」


「一夜、この力な、危ない物だよ、力が吸い取られて、使えば使う程に剣を鏡に返すときに身体の疲れが酷い、それを平気で1日ずっと使い続けて光ちゃんは平気なんだよ、ここまで言えば一夜も分かるだろ」


「えっ、そんなに疲れるのか?」


「あぁ、元に戻るとね」


「あー、わかった、俺が悪かった」


「分かってくれたか」


「あぁ、痛いほど分かった、星夜」


武器欲しくないっ!


「一夜、お前・・・」


一夜は武器が欲しくないと心の中で思い、それをなんとなく星夜はその一夜の思いに気づき目を細めため息を吐きながら言葉を述べていた


「お、始まる」


一夜は光達が走り出すのに気づき言葉を星夜に向けて述べた、星夜は一夜の呼び掛けに気づき光の方に向き誰が勝つか思いながら目線を向けた、4人は走る為に構えて音がなると走り出した


「うおおぉぉぉぉぉぉ!負けてたまるかー!」


男子が叫びながら走り出した


「今日こそ、今日こそは!」


叫ぶ男子の後ろを走りながら言葉を述べた


「みんなうるせー!叫ぶな喋るな!!」


2位から6位とか述べていた男子がうるさく走る2人に後ろから叫びながら走っていた


「・・・・・・・・・」


光は無言で後をチラチラ見ながら走っていた、1番前を息を切らさず走っていた、それどころか光は少し手を抜いていた、怪しまれないように


「あ、これ光ちゃんの勝ちだ」


「明らかにな」


一夜と星夜は光を見て、あぁ、光ちゃんが勝ったとまだ走り終えてないのに心が思い言葉を述べていた


「「「「「「あ、光ちゃんの勝ちだ」」」」」」


4人を見ていたクラスメイトも光が勝つと思い言葉が口から漏れていた


密かに男子はハードルを越えるときに短パンの裾からから覗く光ちゃんの下着に目を向けていた


そして光が1番にゴールに到着していた



その頃3人が立ち去った後に人が通り死体を見つけた


「・・・妖怪かコイツ殺したのは」


死体の刺し傷を見て薄く笑いながら言葉を漏らしていた、彼の腕には鎖が見えていた



その頃ツクモは少年に会いに来ていた


「コイツを見ていないか」


ツクモは写真を1枚写真に見せていた


「は、なんで来てんの?てか、だれ?このおっさん」


少年は心底嫌そうな顔で言葉を述べた、ツクモを見ながら


「知っているか」


「・・・・・・悪いが知らない、誰だこれ」


「・・・知らないか、そいつはな ーーーーーーーだ」


ツクモの言葉に、少年は


「はぁ!」


呆れた声を出していた



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