第38話 三姉妹口裂け女 上

ねぇ、知ってる、口裂け女にはこんな噂があるんだよ


口裂け女には姉妹が居ると


ふふふふ     だね



光達は話し合いから数日経ち、普段と変わらず学校に登校していた


「ん~~ねむい」


光は朝、目覚ましの音と共に目を擦りながら起きやがった


「あれから何も起きない、んー何故だろ」


光は鏡から布を取り鏡を見ながら、鎖を使う人間の事を考えながら、服を1枚しか着ていない光はシャツのボタンを取り始めた


「何かを待ってる、・・・それとも」


光はある疑問が頭を過るが時計を見て考えるのをやめて、服のボタンを全て外し終えて服を脱ぎ始めた、白い透きと得るような肌が見え、光は裸体をさらしていた


「・・・今日、体育あったかな?」


光はそのままの格好で机に向かい、時間割を確認するために部屋の机の上に置いてある紙を見て確認していた


「ある、・・・体操着いるな」


光は体操着袋に入れてある袋を見て


「準備は大丈夫」


と言葉を述べた


「えーと」


光は下着の入れている棚を開けて選んでいた


「水色かな」


光は下着を選び水色でピンクのラインが入った下着を着ていた、学校の指定の白いシャツを着て紫のスカートを着て、体操着と学校の指定鞄を手に持ち部屋を出た


「光遅いじゃない」


「ごめんママ、行って来るね」


「ご飯は食べないの」


「エネルギーゼリー食べながら行くね」


「はぁ、明日は朝食べなさい」


「うん、行ってきます」


「行ってらっしゃい」


光はゼリーを手に取り、母親に手を振りながら玄関の扉を開けて家を出た


「やっぱりこれ美味しいよね、ん・・・あれは」


光は家から歩き学校までの中間地点に来ていた、そこに不審な40代位の男が居た、手元には首からぶら下げたカメラを持っていた


「・・・・・・・・・」


あれは記者かな、でもここは小学生が良く通る場所だし


「手元に何か紙・・・違う写真」


光はカメラと写真みたいな物を持っているのを気づき何が写って居るか気になっていた


「・・・人が多いし能力は使えないか」


光は鞄に刀を風呂敷で巻いて横に向けて入れていた、刀をちらりと目を向けた


「仕方ない、学校に行こう」


光は気になりながら諦め学校に向けて足取りを早めた



その頃カメラを持つ不審な男は


「やはり本人特定は難しいな」


手に持つ写真を見ながら言葉を述べていた



そこには3人の女性が立っていた


「ここに居るのね」


「その筈よ」


「確か、それは」


「えぇ、確かよ」


「そうよ、感じるは、ここに居る」


「本当に、・・・感じないは」


「・・・・・・」


「貴女は」


「えぇ、もちろん感じるは」


「「嘘ね」」


「・・・・・・・・・」


「行きましょ」


「そうね」


「・・・・・・」


女達は歩みを進めた、笑みを浮かべて3人散り散りに散った



光は学校の昼休み屋上に足を向け歩き出した


「やっぱり閉まってるよね、前は誰かが閉め忘れたのかな」


光は屋上の扉のドアノブを回し鍵が掛けれていて、ため息を吐きながら刀を風呂敷から取り出した


「回りには・・・居ないよね、・・・よし《鏡月影》」


光は刀の能力を使った


「影に入れそう、よし、・・・・・・・・・」


光は刀の能力で影の中に入り影の中を泳ぎ屋上に有る給水塔の影から目元まで姿を表した


「誰も居ないよね」


光は回りに人が居ないか確認して目元から下の身体が上に這い出てきた


「ここからなら」


光は屋上の上から回りを見渡している、誰かを探すように


「・・・居ないか、戻ろう」


光は回りを見て安心したような顔で言葉を述べ、刀の能力を使い、建物の屋上ドアの前近くに影から這い出てきた


「見られて、ないみたい」


ホッとした様子で胸を撫で下ろし下に行く階段を歩き出した


それから午後14時頃、街では白いワンピースに青白く儚そうな少女が麦わら帽子深くを被り顔が大人では身長差もあり見えない黒髪で長い髪を風に靡かせながら街を歩いていた


「もし」


「・・・・・・」


「もし、お兄さんお聞きしたいことがありまして」


「ん、もしかして俺のこと、呼んでるの」


麦わら帽子の少女が呼び掛け、大学生位の男に声をかけてまた、気づかれず、再度呼び掛けて、大学生位の男が振り返り言葉を述べながら自分自身を指差した


「えぇ、少しお聞きしたい事が御座いまして」


「なに」


「数年前に私がこの地を去り離れた友達を探してまして」


麦わら帽子の少女は1枚の写真を大学生位の男に言葉を述べながら見せてきた


「この子探してるの」


大学生位の男は写真を受け取り、写真を見ながら言葉を述べた


「はい、家を引っ越したらしく昔の家には居なくて、この近くの学校に通っているとか聞いたもので」


「ん~~~、ごめん、知らない子だ」


「そうですか」


麦わら帽子の少女は落ち込んだ様子で言葉を述べた、なんとなく大学生位の男は可哀想に思い、有ることを思いだし、口にし出した


「そういえば、この近くに学校有るから聞いて見たら、弟がさ、この子みたいな銀髪の女の子が通ってるとか言ってたからあたって見ると良いよ」


「まあ、本当ですか、行ってみます、教えていただきありがとうございます」


「いや、良いよ、気にしないで」


麦わら帽子の少女は可愛らしいく、喜びが声に伝わるぐらいに分かる言葉を述べた、大学生位の男はなんとなく可愛らしい声で言われて、少し照れた様子で言葉を述べた


「して、どこの学校でしょうか」


「あぁ、確かあの学校の名前は  ーーーーー」


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