第37話 南蓮冰華
彼は鏡の扉を使い、光を見つけ呼び掛けて言葉を述べていた
「最後に鎖には気をつけろ」
「なんでそんなこと」
「この武器を使う人間は人を殺し出す者がいる、鎖にはその傾向が多いからだ、それを覚えとけ、話は終りだ、早く吸血鬼所に行け!」
「気を付けとく」
光は鏡から離れながら言葉を述べ走りながら刀を鞘から抜き駆け出した
「いつかまた、会おう」
中学生位の少年、
「おい、いつまで見ている」
物影から現れた者は笑顔を顔に貼り付けて薄気味悪く笑いながら、南蓮冰華の方に歩みだした
「これはこれは、久しいな
紳士的に優雅に振る舞いながら腕を拡げながら南蓮に向かい更に歩み近づいて来た
「そうだな、いつも僕の前に現れないのに、なぜ今でしょうね、まるで何かが有るから来た、ような」
南蓮は分かっているぞと言っているかのように演技くさい言葉を述べた
「おやおや、侵害だね、私を誰だか分かって言っているのかね」
男は頭を振りながらおやおやと言いながら南蓮の瞳を見ていた
「わかっているさ、吸血鬼、いや、カルトス」
「クックックッ、貴様こそ隠れてコソコソとネズミのようだな」
「そうか、ある意味、お互い様だろ」
「まあ、そうだな」
お互い顔を見て不適に笑い、しばらくすると真剣な表情になった、南蓮が言葉を述べ始めた
「で、顔を見に来ただけじゃあないよな」
「言わなくてもわかるだろ」
「だな」
「そうさ、だが、1つ問うことが必要になった、貴様、刀を流したな」
「何の事だ」
南蓮は惚けるように言葉を述べた
「では、言い直そう、・・・銀色に青い模様の刀は何処だ、隠しても無駄だぞ」
「知ってて聞くのか、どうせ知ってるんだろ、場所は」
南蓮は怒りを表しカルトス言葉を述べた、カルトス口元を緩めまるでおもちゃを見つけた子供のように笑顔を見せた、カルトス語る銀色に青い模様の刀は光が所持している物を差して述べていた
「あの刀を大胆に手放して事を進めようとは、貴様らはかなり追い込まれているな」
「それがどうした、貴様はまだ私から月紅は奪えて無いだろ、それどころか月夜を壊せてないだろ、まだこちらは積んでない、そして貴様もまだまだ足りてないだろ勝ちに」
南蓮は腰に付けていた金色に赤い模様の刀を言葉を述べながら左手に取り前に突きだしカルトスに見せ悪い笑みを浮かべた
「勝ったつもりか、貴様は今弱っている、その状態で貴様は私に勝てると」
「わかってないな、まあいい、勝ったつもりで居れば良い、どうせ月紅はお前に壊せない」
南蓮は呆れて居るような、馬鹿にしているような、曖昧な表情を見せて言葉を述べた
「では見せてやろう、貴様が地面を這いつくばり逃げる様をな」
カルトス一瞬で移動して南蓮の目の前に来た、南蓮は目で追い後に下がりながら右手に持つ水晶玉のようなものを前に掲げて口を開いた
「舐めるな!」
南蓮はカルトス右手が首に届こうとしたときカルトス閉じ込めるように透明の壁ができカルトスを包み込もうとしていた
「くっ、これは無理だ」
カルトスは透明の壁を見て妖力の込められた量を見て壊せないと判断して後にバックステップして下がり左に円を描くように走り南蓮向かって行った
「逃がすか、カルトス!」
南蓮は向かってくるカルトスを目で追いながらカルトスの逆に走り出しカルトスの回りに透明の球体を表し高い建物のそれは、五十階ある高い昔の建物に似ていたそれは五重塔に似ているが五十階ある建物一番上に居た南蓮は下の階に窓から飛び出しすぐ下の木の窓で閉められていたのを足で蹴り壊し部屋に入った
「小賢しい!」
カルトスは透明の球体を手を振り起こした風で跳ね返し南蓮を追い同じように窓から下の窓に下り部屋の中に入った
「奴が居ない」
カルトスはゆっくりと歩きながら回りを見渡した
「ここより下か」
カルトス言葉を述べながら更に歩み進めた
「・・・・・・・・・」
南蓮は息を潜めてカルトスが居る階の下に下りていた、カルトスの気配を辿り南蓮は勝つための時を待っていた
「・・・ん、甘いぞ氷華!」
叫びながら下の床を手で突き刺し破壊した、床を破壊した時に手から血が滴り落ちていた
「そうくると思ったよカルトス!囲め!」
南蓮が叫ぶと同時に下に降りようとしていたカルトスを包み込むように透明の壁が襲いかかった、地面を蹴り上に飛んだカルトスは叫んだ
「甘いぞ氷華!」
「甘いのは貴様だカルトス!」
南蓮はカルトスが上に飛ぶと叫び水晶玉を持つ右手を振った
「甘いのは貴様だ!」
「咲き乱れろ!睡蓮!」
「なに!」
カルトスが居た階の天井に小さく丸い透明の種のような物から氷の蔓のように伸びカルトスに巻き付いてきた
「この程度どうとでもなる」
カルトスは絡み付く蔓を壊しまた壊していたが段々身体が巻き取られたがカルトスは笑みを南蓮に見せた
「くっ、舞い落ちろ!睡蓮!」
天井で逆さまに育つ睡蓮の花が散り下に舞い落ちた、花びらはカルトスの下に向かい舞い落ちカルトスの身体に貼り付いた
「こんな物、ぐっ!・・・身体が、身体が重い」
「カルトス悪いが、私は守りの力を攻撃に応用してる、師匠と同じと思うな!」
「クックックッ、彼奴といい、氷華貴様といい、やはり師弟揃って鬱陶しい、私はまだ本気ではない!」
カルトスは妖力を高め回りの空気が冷たくなっていった
「妖力を高めて、締め上げろ!」
「邪魔だ、消えろ!ブラットニードル!」
「ぐあっ!何故だ、・・・まさか」
カルトスは右手に噛み上に向けて手を振った、複数の血が天井に向かい飛び散り、液体の血が形を変えて固まり細長い針が睡蓮を突き刺し砕き破壊していた、南蓮は次の攻撃に転じようとしたが腹部に痛みを感じて下を見ると睡蓮を破壊したカルトスの血が形を変えて床から伸び突き刺さっていた
「氷華貴様は終わりだ」
カルトスは上から南蓮を見て静かに言葉を述べた
「そうだな、終りのようだ」
南蓮は顔を下に向けて諦めたように言葉を述べた、南蓮は顔を上に向けてカルトスを見て笑顔を見た
「何を」
カルトスは南蓮の笑顔に不気味さを感じた
「カルトス、・・・さよなら」
「・・・・なっ・・」
南蓮の言葉と共にカルトスと南蓮の間にある床から光だし爆発した
「悪いが今は命が優先だ、これを託すまでは」
南蓮は爆発と共にその場を去り消えた、カルトスは妖力を使い防御し南蓮を探したが近くにはいなくなっていた
「氷華!逃げたな」
カルトスは怒りを顔に表しその場を後にした
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