第36話 妖怪と
「あの人間を今度こそ仕留めねば計画の邪魔になる、彼奴は今妖力を膨大に消費している、今が殺すチャンスだ」
怒るの籠る声で言葉を述べながら吸血鬼カルトスは森の中木々を避けながら人には出せないスピードである場所に向かっていた、すると左上前と右後ろ横に気配を感じて吸血鬼カルトスは口元を緩め綻ばせた
「「カルトス様!」」
「朱雀と白虎かなんだ」
「カルトス様、お孫様が守りの柱を殺し結界を緩めましたが・・・・・・」
白虎が歯切れの悪い言葉で蕗見のあるなんとも焦れったく中々続きを述べずに居ると吸血鬼カルトスが白虎に睨みを跳ばし、白虎は慌てて続きを述べ始めた
「月の武器を壊し損ねました」
「・・・ほう、何故だ」
吸血鬼カルトス殺気が強くなり回りの生物が息が荒くなり震え怯えていた
「・・・使い手を殺しましたが仲間が近くに居たらしく、月の武器を持ち去り森に逃げたらしく」
「なるほどなるほど、孫は見落し、あまつさえ、追いそびれたと」
「はい・・・」
「何故だ!なぜ貴様が殺らない彼奴に任せた!ふざけるな!答えろ!」
「お孫様のルーリト様が是非自分がやりたいと申し出て来られまして、断ることが・・・」
「孫でもルーリトだと思ったよ、白虎、貴様はルーリトがどれ程使える吸血鬼と思っているのかね」
「・・・失礼ながらどれ程も使えるとは」
「なら、分かるね、今後は」
「わかりました、今後は主の吸血鬼カルトス様以外の命令は受けません」
「分かればいい、白虎、そいつを探し出せ!」
「はっ!」
白虎は吸血鬼カルトスの言葉と共に走り去っていた
「で、朱雀君は何のようだ、まさか白虎の要に」
「いえ、カルトス様、私は使い手も月の武器も全て焼き付くしました、残っていないか確認を怠ってはいません」
「よろしい、で、話はそれだけか」
吸血鬼カルトスは言葉を述べながら朱雀に目線を向けて早くしろと訴えていた
「私は殺害と破壊に成功しましたが、他所の担当をしていた者が負けまして更に、カルトス様の御子息が、カルリヤ様が失敗去れまして」
「またか、またあの親子か吸血鬼の恥を曝しやがって!糞が!・・・朱雀!カルリヤの取り逃がした者を始末しろ!」
「はっ!カルトス様命令承りました!」
朱雀は言葉と共に左に身体を傾けて目的地に羽ばたいた
「純血の吸血鬼でありながらあの程度を殺せないとは、再教育が必要だな」
カルトスは目的地に近付き瞳に狂気を写し出していた
「待っていろ人間、いや、南蓮冰華!」
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