第29話 その後

空を見上げて悔しさを滲ませて居た2人はそれぞれ刀と剣を鞘に納めていた


「星夜くん、いつ戻ってきたの?」


「今日の夕方かな」


「そっか」


2人は空を見ながら言葉を述べて居た


「ね」


「なに」


「何でまだ光ってるの?」


光は剣が鞘に収まっているのに未だに輝きを放っている事に疑問に思い言葉を 述べたが、星夜は微妙な表情に変わり言葉を述べ始めた


「それは・・・」


「それは」


「・・・・・・輝いたままなんだ」


「・・・えっ、そうなの」


光は星夜の方に顔を向けて聞き返した


「うん、そお・・・で・・・・・・」


「で」


「・・・こうなる」


星夜は空を指差しながら言葉を続けて述べた


「・・・・・・えっ!」


光が星夜が指差した夜空に顔を向けて見ると、遠くから複数の影が見えていた


「アハハハハハハ!」


星夜は笑っていた左目に涙を浮かべて


「ま、まさか・・・妖怪!何で複数!・・・いや、原因は星夜くんの剣!」


光は夜空の影から星夜の剣に目をやり言葉を述べた


「はは、ごめん、この剣・・・妖怪ホイホイで来るんだ、妖怪が」


「な、何て嫌な剣なの!」


「本当にごめん」


「とりあえず狩りますか」


「妖怪狩ったら変身解除して逃げよう」


「それしかないね」


2人は言葉を述べながら、光は鞘から刀を抜き、星夜も鞘から剣を抜いた、すると離れた場所から氷美が声をかけようと2人に近づいてきた


「私も戦うよ」


「怪我大丈夫」


光は心配そうに氷美に言葉を述べた


「大丈夫、戦える」


「そっか、援護お願いね」


「任せて、光ちゃん!」


氷美は力強く言葉を述べた


「じゃ、殺りますか」


「そうだね」


言葉を交わし星夜は前に走り出した、氷美は弓を構えて矢を敵に狙い定めて射出した、が光は何かに気付き固まっていた


「光ちゃんどうしたの!」


「・・・私、距離が在るから下から妖怪に攻撃当てれない」


「・・・・・・えっ!そうなの!」


「うん、上からなら氷の橋を作れるけど・・・」


「「・・・・・・・・・」」


光の言葉を聞き沈黙が流れたがそれを破るように前から声が聞こえた


「光ちゃん何で来ないの!」


「てっ、言われても・・・」


光は空の妖怪を眺めて目を細め妖怪の背を見ていた


「もしかして、できるかも」


光は口元をニヤリと吊り上げて妖怪を見ていた


「光ちゃん?」


氷美はそんな光を見て何故不気味にニヤついて居るのか不思議に思いながら言葉を述べた、光は氷美に振り替えると上に人差し指を向けて笑顔で口を開いた


「ちょっと行ってくるね」


「え、あ・う、うん・・」


2人が言葉を交わしている間に星夜は妖怪と 戦っていた


「やっぱり上空の敵は戦いにくい」


星夜は剣でひかりの斬激を空に放ち攻撃しているが敵は避けてこちらに向かってきていた


「やっぱり妖力を多く使わないと上空の妖怪は殺せないか、でもこの数に妖力が持つか、でもやるしかないか」


星夜は妖力を気にしてなかなか攻撃に転換出来ずに居ると


「ん・・・揺れてる」


突然上空の妖怪の一体が揺れ始め、妖怪の背中から黒い何かが妖怪の背中から出てきた


「光ちゃん!どうやって、・・・そうか!影からか」


星夜が地上で状況を見て納得している時、光は他の妖怪の影で隠れていた妖怪の背中から這い出て回りの妖怪を確認していた


「結構居る、けど、これで回りの妖怪は終わりだ」


妖怪は光に気付き攻撃しようと動いたが、光は妖怪の位置を確認すると妖怪より先に右手に持つ刀を円を描く用に振り刀から水が出で冷気で凍らせて一気に回りの妖怪の動きを封じた


「後は止めだ!」


光は氷で妖怪同士を繋げ凍らせて足場を作り、光が影から出てきた妖怪を背中から刀で刺した


「ガアアアアアアアア!アアアアア!」


妖怪は痛みで叫びを上げて暴れだしたが


「ごめんね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね」


光は何度も何度も刀を抜き刺しを繰り返した、妖怪は叫びが声が弱くなりもう駄目だろうと思った光は次に移り同じように繰り返した


「おいおい、光ちゃんやりすぎでは」


星夜は上空の様子を見て目元がピクピクと痙攣させながら見て言葉を述べた、氷美は見なかったことに使用と黙々と光から離れた妖怪を射ていた


「ガアアアアアアアア!アアアアア!ガアアアアアアアア!」


今宵は夜空に色んな声の叫びが響いたと言われることになる



「彼奴らか、ここの縄張りで妖怪殺してんの」


暗闇で少年が言葉を述べ語っていた


「そじゃない」


暗闇で少女が少年の言葉に面倒そうに言葉を返した


「だよな~」


「・・・・・・」


少年は又も言葉を述べたが少女は無視していた


「彼奴らだ、やれやれ、・・・で、やるんだろ」


もう一人の少年が言葉を述べると、少年は口元をニヤリとして言葉を述べ始めた


「決まってるだろ、・・・さぁ、狩りの始まりだ」


少年の目は妖怪退治をしていた光達を見ていた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る