第28話 吸血鬼 下
光は無事に何事も無く学校に着き授業を受けて、給食を食べていてお昼休みに時間が差し迫る頃、近所の殺人事件の話をクラスメイトが話していた
「なんか最近物騒じゃない」
とクラスの男の子が言葉を述べたことに話は別の方に転がり出した
「あー、あの事件」
「そうそう、犯人わからないからって妖怪が犯人はないは」
「そう言えば言ってたね」
と隣の給食を食べて居るグループから声が聞こえ、話は他のグループからも聞こえ出した
「他にも居るだろ、例の、えぇと・・・なんだっけ?」
「あれだろ、妖怪少女」
「違うから、死神少女!」
「あぁ、そうだった死神少女だ!」
「ぶぅ」
光は死神少女と聞き吹き出しそうになった
「どうしたの光ちゃん」
横に居たさくらちゃんが光の様子が可笑しかったので言葉を述べた
「な、何でもないよ、大丈夫」
「そう?」
と光とさくらが話していると後ろのグループに居た一夜が笑っていた
「ハハハハハハは!」
「おい、一夜なんで急に笑ってるんだ」
「いや、普通殺人事件の話をして笑わないだろ」
一夜が笑い、一夜と同じグループの人は笑う一夜を見て心配そうに見たりドン引きしたり色々な目で見られていた
「一夜ーー、覚えてろ」
光は笑う一夜を背に机の下で拳を握り締めて誰にも聞こえないように言葉を述べて居た
それから時は経ち夕方下校時間になり光は帰り少しの合間に睡眠を取ろうと早く帰宅しようとしていた
「早く帰って仮眠取らないと」
光は言葉を述べながら教室を出た
その頃氷美は学校帰りに塾に行くために急いで学校を出た
「はーー早く成績上げないと」
氷美はため息を吐きながら歩き目的の塾まで進んでいた
「着いた、久しぶりに帰ってきたな、はーー疲れた」
氷美が塾に向かっている頃に、空港に着きある者が言葉を述べた
時は20時、氷美は夜道、変質者が出た所とは違う道から帰宅していた
「はーー、妖怪退治光ちゃんに任せ切り出し早く塾を行かないようにしないと、あのハンマー男は手伝ってくれそうにないしな~、ん」
氷美の前の道から黒いフードを被りローブ着た男と思われる者が歩いて来ていた
「・・・・・・・・・」
氷美はなんとなく無言で足早になり歩きを進めた
「そこのお嬢さん」
前から歩いて来ていた者が横を通り過ぎ去ろうとしていた時に声を掛けてきた、二人はその場に立ち止まりお互い振り向いた
「何か用ですか」
氷美は言葉を述べ返した
「・・・・・・・・・」
男は無言で氷美を下から上まで舐め回すように氷美を見ていた
「・・・あの」
な、なにこれ、怪しい・・・まさかまた変態、まさかー
氷美は心の中で疑いの感情を抱いていた
「・・・貴様か」
男は氷美に向けて言葉を述べた
「な、何ですか」
「貴様は、弓使いだな」
「ッ・・・・・・」
こ、こいつ人間じゃない、妖怪だ
氷美は慌てて鞄から鏡を取りだし指が鏡に触れ服が白い羽に変わり下に落ち、下着姿になり上から黒い羽が落ちて変身した
、死覇装に服が変わり手に弓を持っていた、氷美は急いで後ろに下がり弓を射つために構えた
「やはり貴様か弓使い!貴様を殺す!来い!」
「殺れて堪るか!行け!」
妖力の矢を作り男に向け連続で放った
「この程度か、くだらん」
「な、なんで!」
男は全ての矢を掴み片手で握り潰した
「なんでか、力の差だよお嬢さん」
男が言葉を述べて居ると強い風が吹きフードが風で捲れ落ちると男の顔が露になり、見た目20代位の男性で目は青く口元から牙の要な物が見えていた
「もしかして吸血鬼!」
氷美は言葉を述べた、その言葉を聞き吸血鬼は言葉を述べ始めた
「あぁ、吸血鬼だ、良くわかったね」
「それはどうも」
ヤバイ、吸血鬼なんて勝てるの、さっきも矢が効かなかったのに
「そろそろ終りにするか」
吸血鬼が一歩また一歩と近付いてきた
「これしかない、ハアァァァァァ!呑み込め!」
氷美は更に後ろに下がり矢に大量の妖力を込め、吸血鬼に向けて放った、龍の姿に矢が変わり吸血鬼襲ったが
「ほお、だが私には届かない、ハアァ!」
龍は吸血鬼を呑み込もうと口を開けて食らい付こうとしたが吸血鬼は龍の開けている口を掴み引き裂いた、龍のは見る影もなく霧散し消えた
「こんなものだろ」
「うそ」
氷美は龍が霧散し消えたショックで膝を着き戦意が喪失した
「貴様に死ぬ前に聞きたい事がある、貴様刀の持ち主を知っているか」
「え」
氷美は吸血鬼の言葉を聞き顔色を変えた、その少し前光は別の場所で妖怪を狩っていた
「終りだ!」
光は刀を振りかぶり斬り殺していた
「アァァァァァァァァ!」
妖怪は叫び消えた
「ふぅ」
光は刀を納めて帰ろうとしていた
「もう、居ないだろし帰ろうかな・・・ん」
光はまた視線を感じて鏡に近付いた
「何もないか」
そう言えばここは公園だし、あの場所はトイレだったよね、鏡が在るし見てみるか
「ここか鏡は、うん、触れてみよう」
光は女子トイレの鏡に触れたが何も起こらない
「何もないか・・・帰ろう」
光は振り返り帰ろうと一歩踏み出すと
「見つけた」
「え、だれ」
鏡から人の腕が出て光の腕を掴んでいた
「だれ・・か、君達からしたら裏側の世界かな」
「裏側の世界、どうゆう事、裏・・・あなたこの刀と関係が」
光が問い質そうと言葉を述べていると離れた場所から大きな音が聞こえ、光は音の方に振り向いた
「誰か戦ってる」
光が言葉を述べると鏡から腕を出して光の腕を掴んでいる者がニヤリと口元を緩めた、少年は声をだし始めた
「弓か・・・相手は、若いが吸血鬼だな」
「弓・・・まさか、氷美が、吸血鬼ってどうゆう事居るの氷美の近くに」
光は少年の腕を掴み言葉を述べた
「氷美が誰だか知らないが、この力は弓の物だ、だが吸血鬼に勝目は無い、たいして弓を使ってないのだろうな」
少年は淡々と言葉を述べ頭を振っていた
「使う、勝目がないって、そんなに吸血鬼は強いの、ねぇ」
「若いが吸血鬼普通の妖怪より強い、そして今の君にも無い、ステージ1では勝てない」
「ステージ1何それ、いや、今は行かないと」
光が腕を放し行こうとしたが少年は光の腕を強く掴み光が行けないようにしていた
「放して!」
「駄目だ!死ぬ気か!悪いが弓は見捨てろ、弓とお前だけでは部が悪い」
「放して!知るか!悪いけど私は行かせて貰う!」
光は強く言葉を述べ少年を睨み付けた
「こちらにも都合がある、勝手に死なれては困る、特に刀の君に」
「私に見捨てろって言うの!無理、放して!」
少年は更に光の腕を掴み言葉を述べ始めた
「行かせない!」
「行く!」
二人が争って居ると、トイレの入口から突然強烈なひかりが差し込んできた
「なに、眩しい!」
光が目を細めて見ていると少年が口元を緩めて光に顔を向けた
「勝てるかも知れない」
「急になに、勝てる、さっき勝てないって」
「このひかりだよ、これは姫月の剣だ」
「姫月の剣」
ひかりの輝きが空を駆け巡る頃氷美は吸血鬼捕まり刀の場所を吐けと痛め付けられていた
「ぐぅ・・・知ら・・ない・」
「嘘だ貴様は知っている、吐け!」
「・・し・ら・・ない」
「もう良い、貴様を殺して弓を破壊する!死ね愚かな人間!」
吸血鬼は口を開き氷美に噛みつこうとした
「く、・・ごめ・ん・・みんな」
氷美はか細い声で言葉を述べていた
「なっ!」
「え」
氷美の首筋に噛みつこうとした瞬間首筋にの前に剣が滑り込んできた
「危なかった、吸血鬼か、輝け!」
「これは!」
剣の輝きが大きくなると吸血鬼急いで後ろに飛び退き後退した
「星夜くんなの?」
「そうだよ、ちょっと色々会ってね」
氷美の前には白いシルクハットを被り白いマントを羽織り白い死覇装を着て純白の輝く剣を持った星夜がいた
「さ、第2ラウンドだ、吸血鬼」
「くそ、彼奴め、負けた上に情報もろくに集めれないとは」
吸血鬼は唇を強く噛みイラつきを見せていた
「早めに方を着ける、行くぞ!」
星夜は剣の輝きを強くしながら吸血鬼の後ろに回り剣を振り被ろうとしていた
「そうは行くか!」
吸血鬼は剣を避けて尖った爪で星夜の胸を貫こうとしたが星夜は剣の柄を使い起動をずらし致命傷を避けたが、右肩を切られ白い死覇装から赤い血が滲んだ
「ぐぅ、だが左腕が使える!」
星夜はまた吸血鬼の後ろに回り剣を振り被ろうとしていた
「クハハハハ!馬鹿のひとつ覚えが!死ね!」
吸血鬼は鋭い爪で再び星夜を襲おうと吸血鬼は左肩を狙い貫こうとしていた
「かかったな」
「なに!」
吸血鬼の右肩から斬り落とされた
「消えた、貴様何を」
「複数の光渦をぶつけ、時間変化する用にした、ひかりで視界を一部歪めこちらの姿を今、捉えられなくしただけだ、本当は貴様の前に居た、能力は光だ、わかったか」
「そんな力は知らない、何故だ、何故貴様に!」
「知らないよ」
「くそ、だがたかが腕1つだ、まだ私には貴様を倒す方法が・・・は」
「
女の声が聞こえると、吸血鬼は左肩から痛みを感じ目線を左肩にやると肩から下が無く左腕は地面に落ち肩から赤い血が流れていた
「だ、誰だ、また貴様か!」
「悪いが違う」
吸血鬼の問いに星夜は頭を振って否定した
「へ~、星夜くん呪われたんだ~」
女の声が下から聞こえてきた
「だ、誰だ!どこにいる」
「ここだよ吸血鬼、ひかりの中にも影が在るからね」
吸血鬼の足元の影から人が浮き上がってきていた、吸血鬼は女の手に持つ刀を見た
「貴様刀の持ち主だな、くそ、しかもステージ2、彼奴これもでたらめの情報ではないか!」
吸血鬼は歯ぎしりさせて女を見据えた
「光ちゃん久しぶり」
「久しぶり、氷美は」
「ぎりぎり間に合ったよ」
「良かった~」
星夜の言葉を聞き光はホッとしたような顔になり、吸血鬼に視線を戻した
「仕方ない、眷属よ来い!」
吸血鬼が大きな声で叫ぶと空から大量のコウモリが現れた、吸血鬼を隠すように二人の視界を塞ぎ邪魔をしていた
「くそ、邪魔だ!どけ!」
「視界が!逃げる気か吸血鬼!」
コウモリが散り始めると吸血鬼の姿は見えなくなっていた
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