第24話 鏡のゴースト

彼らは人の形をして居り、長い髪の下から見える青白い肌をしていて格好は足の下まで有り、下はボロボロの裾の白い色のヒラヒラと風に靡く服を着て顔を髪で隠れ目元が風で揺れうっすらと見える彼らは赤い瞳をしていた、人気の無い場所に住み着き人を探す


夜に、1人夜道を歩いて居る人間を見つければ跡を着け襲い喰らい、彼らが分裂して新しい彼らが生み出される


彼らは人の少ない田舎に現れ襲い増えて生き、襲う範囲が拡大していく


彼らは鏡を行き来して獲物を襲う



「・・・ハァ・ハァ・ハァ」


星夜は夜、雨が上がり水溜まりが出来ている道を走り、息が荒れていた


「こんな事に為るなんて思わなかった・・・・いや・・考えるべきだった・・・どうしたら・・・」


どうしたら良い、どこに逃げれば・・・家に帰るのは無理だ!何処に行く、いつまで逃げれる、逃げ着れるのか


「・・・どこに逃げれば良いんだ」


星夜は人気の無い場所の方角に走り進んでいた


数日前、星夜は親から親戚の結婚式に自分も行くと聞かされた


「え、自分も行くの」


星夜は親から結婚式の話を聞き星夜も行くと聞かされ驚いた顔をした、そんな彼を見て父親は言葉を述べ始めた


「そうだ、星夜、昔良く遊んで貰ってただろ」


「うん、まあそうだけど」


「彼女が是非お前に来てくれと結婚式の招待状が届いてる、行くだろ」


「そっか、お姉ちゃん結婚するのか・・・分かった行くよ、でいつ行くの」


「明日の夕方から行こうと思う」


「分かった・・・準備しとくよ」


「あぁ」


父親は言葉を述べると部屋を後にした


それから何事もなく時が経ち星夜は結婚式に主席して帰りに父親が実家に数日依ると言い、父親の実家に来ていた、夏に良く遊んだ同年代の家に寄り一人帰る所だが星夜は来た事を後悔していた、そう・・・予期せぬ事が起きて


そして時が戻り星夜は今に到る


「最悪だ、ここは県外だ、光ちゃんは居ないどうやって彼奴を振り切れば良い、勝ち目は有るのか・・・・・・あれは!」


星夜は走り、耐震の問題で現在使われていない小学校に逃げ隠れた


「かなり古いな」


小学校は平屋で古く夜で月の明かりのみで廊下が照され薄暗く歩くだけで床が所々に音が立ち場所によれば床に穴が間り歩いて通れば床が抜け落ちそうな場所が有る


「・・・床は危ない場所が有りそうだ、気をつけて通らないと・・・・・・・ここは教室か、ここに隠れる場所はあるかな・・・ふっ・・・あれ・開かない・・ふっ、開け」


星夜は扉を横に引っ張り開けようとしているが立て付けが悪いのか開かず扉を睨んでいた


「ハァハァハァ・・・開かない、まさか他も」


星夜は次の扉に手をかけ一気に開けようと力を入れて引っ張ったが「バァン」と音を立てて扉を開けてしまって星夜は回りを急いで見渡し奴らが来ていないか見ていた


「良かった気付かれてない」


星夜はホッと胸を撫で下ろすと不気味な気配を感じ開けた扉の部屋の中を見て居た


「誰か居た・・・・・・部屋には居ないよう・・・今のは」


星夜は部屋に居ないか端から見渡して居ると部屋では無く、部屋の窓の外に影が見えて星夜は急いで廊下側に出て扉の後ろに隠れ教室の部屋を覗いた


「・・・・・・居る、奴らだ・・・逃道は無いな、廊下側の窓の外は今は居ないか、多分外は奴らが複数居るだろうし、これは死ぬかもな」


星夜は急いで出来るだけ足音を立てない用に歩き少し離れた教室に移動しようとしていた


「何処かに良い隠れ場所があれば良いんだけど都合良く無いよな」


星夜は言葉を述べながら歩いて居た


「ここからどうするか、取り合えず隠れ・・・・は・・」


右腕に違和感が有り見ると鏡に奴らの姿が映っていて鏡から腕がでて星夜の腕を掴んでいた


「うゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ!離せ!くそ!離せ!鏡に引き摺り困れる!クソォォォォォォ!死ねえーーーー!」


星夜は段々腕から肩まで引き摺られた、星夜は左手で鏡を殴りつけ、鏡を粉々に割り左の拳が鏡の破片で切れ血が流れて居たが間一髪右手が吸い込まれずに脱け出せた


「くそ、破片が手に刺さってる、それより急いで離れないと・・・また来たか」


星夜が奥に進もうと走り出して気配が感じるので後ろに振り返ると奴らが複数迫って来ていた


「どうすれば、どうすればこの状況を打破できる、直接の攻撃は効くのか、だが、有余が無い、何人居る」


星夜は振り返り奴らを見て複数居ることにうんざりしていた


「・・・奴ら無言だよな、余計に怖い、って・・・まあそうだよな、そう簡単に逃げれないよな」


星夜が前に向き歩き出そうとしていたら奴らは前からも来ていた


「仕方無い、ここからは賭けだ!貴様らをぶっ飛ばす!」


仕方無いか、でも、諦めたら殺される最後まで諦めてたまるか、やれるだけの事はやってやる


「来い!幽霊女!」


星夜は近くに落ちていた小さなハンマーを持ち前の奴らに向かい駆け出した


「ハァァァァァァ死ねえーーーー!、くそ、すり抜けた!触れない!」

星夜は走り駆け出しハンマーで相手の腹に目掛けで打ち付けたがスルリと通り抜け攻撃は一切当たらなかった


「くぅ、どうする!なにか、何かないか!そうだ!あれなら・・・行くぞ!」


星夜はまたハンマーで相手を打ち付けようとハンマーを振りかぶり攻撃を当てようとしたが相手に右腕が捕まれた


「フッ、かかったな!死ぬ!」


星夜は右手の持つハンマーを手放し落とすと左手で落ちているハンマーを掴み相手が自分を掴んでいる手に目掛けてハンマー振り落とした


「なに!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


だが星夜の攻撃は相手の手をすり抜け自らの腕に振り落とされた


「こ、これも・・だめ・なのか」


星夜は痛みで顔色が悪く涙を片目から流していた


「どうする良い、考えろ、他に・・・がぁ!」


奴らが星夜を壁に放り投げ叩きつけた


「痛い!どうすれば、どうすれば、どうすれば良い、もう他に方法は無いのか」


星夜は奴らから逃れたが痛みで踞るが、逃げる方法を考えながら立とうとしていた


「また、試すしかない、賭けだ!これでも食らえ!」


星夜は手に持っていたハンマーを奴らに投げ急いで駆け出した


「どこだ、何処に有る!・・・くそ、無いのか・・・ここは・・ない・来てる来てる、ここが最後だ!あってくれ!」


星夜は次々と扉を開けて何かを探していたが後からも奴らが迫り着てもう星夜が開けれる最後の扉に手をかけ開けようとしていたが


「なに、ここも立て付けが!頼む開いてくれ!開けーーーーー!」


扉は立て付けが悪く指が入る位は開いたが中々開かず、奴らが目の前に迫り着ていて星夜は焦り何度も何度も願いを込めて必死で扉を開けようとしていた


「来る来る来る来る!開け!開けぇ!」


奴ら複数が星夜に襲い掛かろうとすると扉が開き出した


「開いた!うあぁぁぁ!」


星夜は扉を開けると中に急いで飛び込み奴らの攻撃を回避した


「た、たすかっ・・・しま」


中に入り攻撃を回避し一時の間を安堵していたが前を見ると奴らは外からガラスをすり抜け侵入して星夜の前に居た、気が付けば首を掴まれ教室の後の壁際に椅子が机の上に上げられ置かれていた物を薙ぎ倒しながら力で壁に追い込まれ叩き込まれていた、奴らは口元をニヤケて星夜の息の根を止めようと笑みを見せ手に力をゆっくりと更に加えた


「がぁ!ちくしょー!終り・・・ついてるな、たの・・うぅ!・」


だが、頭から血を流して首を更に絞められて意識が朦朧としながらも、星夜は追い込まれた壁に小さい鏡が吊るされて要るのを見て手で触ろうと腕を伸ばした


「・・・たの・む・・」


星夜が鏡に手を触れると突然鏡が輝き出した


「鏡が・・応えて・くれた」


「ぎざま、何をした!」


ひかり大きく輝き出すと星夜をひかりが包み奴らが手を放し後に下がり出した


「これは、まざが!」


奴らが突然脅えや恐怖の顔をしだした


星夜はひかりが弱まり出すと中から全身真っ白の白と黒が逆の死覇装に白いマントを着て頭には純白のシルクハットを被り、腰に純白の鞘を差し手には純白の刀身から柄間で純白の色の輝く剣が握られていた


「ふぅ、ここからは、俺のターンだ」


星夜は落ち着いて相手を見据え剣を構え出した


「・・・お前、その剣は・・・選ばれたのか、そいつに・・・お前の身体いらない、破壊する!」


奴らは達は身体から黒いオーラが吹き出した


「悪いが負ける気がしない、全て処分する・・・行くぞ!」


星夜が敵に向かい走り出そうとした瞬間奴らは部屋の空間一面に虹色に輝く鏡に変化させ星夜を閉じ込めた


「・・・これは、鏡・・・がぁ!後か、死ね!」


星夜の後から新に奴らが出てきて星夜の左肩を手で突き刺したが剣を振り奴らを払い後に後退させた


「油断した、だが、お前はまだ、そいつを使えてない、未熟」


奴らの一人が言葉を述べると他の何人居るかわからない数の他の奴らは達は笑いだした


「不愉快だよ君達は、で、だから何?斬れば殺せるでしょ・・・・・・なぁ!」


星夜は瞬時に奴らの後に回り上半身と下半身を斬り放した、奴らはの1人は地面に倒れ塵となり消えていった


「貴様!」


「試すか」


剣に力を込めよう、何か起こるかもしれない


「ひかり出したか、ゴメンね君達、どうなるか自分自身もわからないからさ」


星夜は更に輝き出した剣に力を込めて輝きが更に輝き出し笑顔で力を解放しようとした


「「「「「早く奴を、殺せ!」」」」」


奴らが一声に言葉を述べ、星夜に襲い掛かり出した


「あは」


星夜は力を解放して部屋の隅々まで剣の輝きに呑み込まれ奴らがひかりを浴びて塵となり消えていき回りの鏡が崩れ落ちながら消えていた、ひかりが納まると星夜は倒れていた


「・・・・・・ここは・・・あぁ、そうか・・力を使いすぎたんだ、敵は・・・・居ない倒せたのか、身体が重いしばらくは立てないな」


星夜は仰向けに寝て、部屋の天井を見ながら言葉を述べ目を閉じた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る