第22話 ひきこさん 下
「女だったのか、あれは」
30代の警官は一人まだ事件が起きていない小学校のグラウンドで隠れ見張っていた、警官は上を見ると子供が引きずられて投げ落とされそうになっていて、警官はそれを見て駆け出した
「間に合え」
30代の警官は必死で屋上まで走り、屋上の扉を開けると、そこには既に傷付いた子供は居らず、焼け爛れた顔をした女性が立っていた、警官は微かに顔をひきつり、すぐに顔を戻した
「くっ、遅かったか・・・だが追い詰めたぞ、犯人貴様は終りだ、殺人容疑で逮捕だ!来てもらうぞ!」
30代の警官は拳銃を向けながら女性に1歩ずつ近づいたが、女性は動かず警官を見ていた、だが不気味に唇が上がり笑みを浮かべていた
「あなた・・・・・・」
「おとなしくしろよ」
「あなた・・・拒絶したわね」
女性が言葉を述べながら瞬時に警官の前に現れた
「な、ば・・化物」
警官は驚き発砲したが女性が警官の銃口の斜線を手で払い反らした
「フフ、バカね」
「く、まだだ」
警官は警棒を取りだし、女性に叩きつけようとして首筋に直撃したが女性が更に静かに深く響き渡る音を立てて不気味に笑いだした
「フフフ、フヒィヒィヒィヒィヒィ・・・アー」
「なんで効かない!ば、化物!・・・俺が悪かった、助けてくれ」
警官は顔色が青く、1歩また1歩と後ろに下がり逃げる隙を伺っていた
「なあ、頼むよ・・・あんたがやったことは黙っているから、な」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なあ、聞いてるのか!頼むよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性は1歩また1歩と前に進みだした
「頼むよ!」
「・・・や・だ・・」
女性の言葉を聞いたと共に女性の姿が消え警官の顔の前まで一瞬で現れた
「・・ひぃ・・・」
警官が叫びを上げると女性がいきなり警官の首を右手で掴みゆっくり締め出した
「・・た・・・たすけ・・て・・・くる・し」
警官が首を絞められながら言葉を述べたが女性は耳を傾けずに苦しそうにしている警官に不気味な笑顔を向けた
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やめ・・て・く・・・れ・・た・・のむ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・やだ」
女性は不気味な笑顔から晴々しい満面の笑顔で言葉を述べた
「・・あ・・・」
警官は意識を失いそうになったがいきなり女性が首から手を離した
「ぐは・・ハァ・ハァ・ハァ・・・・助けてくれるの・・・・・え」
警官が助かったと心の中で思い顔を上に言葉を述べながら上げると手を掴まれ気づくとフェンスの上を空を舞い通っていた
「・・やだ・・・たすけ・・・」
警官の言葉は最後まで発せず警官の身体が潰れた音だけが響き渡る
その頃いじめのリーダーの少年は教室に忘れ物を取りに来て鞄に仕舞い教室を出ようとしていたが大きな音がグラウンドから聞こえて教室の窓から下を覗いて見ていた
「二回も音がするから覗いてみたら・・・なんなんだ、なんなんだこれは、彼奴が飛び降りでもしたかと思ったら、誰だよあの男は・・・まさか、噂の殺人鬼か、まさか、まさかな」
少年は何かの音が聞こえた用に思い教室の扉を振り返り見たが何もなく安堵していた
「なんだ、気のせいか、とにかく帰ろう、居てもややこしくなりそうだし」
少年は巻き込まれるのが嫌で教室を後にして下駄箱に来て靴に履き替えた、下に降りる階段に着き下り出しているといきなり背中を誰かに押された
「・・は」
少年は転がり落ち階段の曲がり角の壁に当たり背中をぶつけ身体を起こそうとしたが階段の上に見知らぬ女性が立っていた
「誰だテメェ!何しやがる!」
少年は声をあらげて言葉を述べた
「・・・・・・・・・・・・・・」
「なんとか言えよ!お前の顔が薄気味悪いんだよ!」
少年が言葉を述べると顔色が急に変わり目を見開き少年を見ていた
「なんだよ」
「・・・・・・・・・・・・・・ね」
「あ、なんだよ」
「・・・・・・ね・・・・・・・死ね」
「えっ」
女性は突然目の前に現れ、頭が肩にピタリとくっつく位に頭を横に捻りニヤリと口元がつり上がり嘲笑うような身体を奮わした
「な、なんで一瞬で!」
少年は突然の出来事に理解が追いつかず驚きが言葉に出ていた
「・・・フフ」
女性は口を綻ばせて要ると突如少年の足を掴み少年を持ち上げつり上げた
「なにするんだ離せ!くそ!くそ!あーーー!離せーー!」
少年は必死で抵抗して女性の脚などに拳を殴り付けていたが、女性はびくともせず、少年が暴れるので地面に叩き着けて少年は口から血を吐き女性を睨み付けた女性は無視し、階段を上がり出し引きずり出した、階段で引きずり少年の頭は階段を上がる後とに頭をぶつけ意識が跳びそうになっていたが少年は痛みが段々蓄積し苦痛に顔を歪め涙を流し出した
「頼む、助けてくれよ・・・な・あ・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なあ・・たす・・・・・まさか、離せ!離せ!頼む!放して、なあ!」
少年は階段で上に引きずられ女性が立ち止まり開けた扉を見て恐怖した、自分は今から突き落とされると
「なあ、話を聞いてくれよ、なあ、俺が悪かっただから助けて、お願いします!助けて!頼む!」
女性は振り返り少年の目を見てきた
「・・・・・・・・やだ、フフ、フフフ」
「嫌だ!助けて!誰か!誰か居ませんか!誰かーーーーー!」
「フフフ」
「あ、俺が何した悪いかよ、弱者をいたぶるのは世の常だろ!何が悪い!離せくそ女、お前の顔はきめーだよ!」
「黙れ!・・・・・・ゴミはゴミ箱に・・・アハ」
女性は少年の言葉に顔色を変えたが、すぐに顔色を戻し、言葉の最後、女性は笑顔に変わった瞬間少年は空を舞いグラウンドに放り投げていた
「え・・・クッソーーーーーー!・・・」
少年の声が響き終ると同時にぐしゃりと音が響きわたった、女性の姿はすぐにかき消えた、その頃光は別の小学校の下校している道の隅に隠れ下校中の小学生を見ていた
「誰にしよう」
誰から話を聞こうかな、やっぱりこう言う話は男の子に聞いた方が良いよね、うぅ~~、やりたくないけど仕方ない
「諦めろ」
先ずは、制服のボタンを1つ外して、・・・恥ずかしい、諦めろ諦めろ・・・胸元は少し開けて・・・
「うぅ~」
よし、胸元は少し見えた・・・なにやってるんだろ私は・・・仕方ないんだ仕方ないんだ
「我慢」
次はネクタイを緩めてと、スカートも・・・だよね、スカートを折り込んでと・・・このくらいかな?・・・ちょっと短い、太もも結構見える、し、下着は見えてないよね・・・ギリギリ見えてない、はぁ、良かった・・・・・・でも、胸元は下着がちょっと見えそう・・・仕方ない仕方ないんだ、うじうじしてられない、行こう
「よし」
光は制服を着崩して、光とは別の学校の男の子が下校している、2人の 居る場所に向かった
「でさぁ、明日行かない」
「放課後だろ、うーんどうしよう」
「行こうぜ」
「そうだな」
男の子二人が歩いている後ろから光は声をかけようと近づいて言葉を述べ始めた
「ねぇ」
「ん?・・・だれ、お前の知り合い?」
「いや、知らない・・・君だれ」
「私は光って言います、実は聞きたいことがありまして」
光は声は甘く可愛い声で喋り笑顔で可愛らしく見えるように相手の顔を下から見上げる用に相手の目を見て言葉を述べた、光は身長が普通より低いために小動物が見上げて見てきてるように男の子は錯覚して頬が赤くなり照れていた
「おぉ、聞きたいことってなに?」
カ、カワイイこの子、胸元からピンクの下着とおっぱい見えてるし、しかも大きい、おっぱいも身長の割に有るし、何より髪も銀髪で綺麗で顔もカワイイ、好みかも、いかんいかん顔よ緩むな
「えっと、聞きたいことって」
うわぁ、顔をカワイイ、けど・・・なんかあざとい、でもカワイイ、おっぱい見えてるから気になるし、あざとい!絶対あざとい!
「聞いて貰えるかな?」
光は可愛く小首を捻らせ相手の瞳を見ていた
「うん、なに、知ってることなら教えるよ」
「おい、良いのかよ」
あざといと感じた男の子が友達を肘で着き小声で言葉を述べた
「いいよ、カワイイし、タイプ何だよ」
「お前・・・わかった好きにしたら」
既に一人はデレデレになっていた、あざといと思った方は友達の言葉を聞き仕方ないと諦めていた
「良いかな」
恥ずかし、これ思ったより恥ずかしいよ~、どうしよう旨く行きそうだけど、これをあと何回もしないといけないのか、うぅ~恥ずかしい
「うん」
「は~」
男の子は笑顔で言葉を述べた、もう一人は呆れてため息吐いた、そして更にデレデレしたのは、光が無意識に恥ずかしい事で少し顔が赤くもじもじしていて余計に小動物の用になっていた
「うぅ」
ヤバイ、俺まで照れそう、カワイイはある意味暴力だな、あとこの子おっぱい有るしもじもじしてるからちょっとえろい
「実は事件の事で聞きたくて」
すっごい身体見られてるよ、胸に視線が
「事件・・・何でそんなこと」
「そうだよな」
「実は友達の友達の友達が別の学校の子でね、事件に巻き込まれて、その・・・」
光は沈んだ表情と声で言葉を述べた
「わかった心配なんだね友達が」
「うん」
「でも、何で調べてるの?」
「・・・・・・・・・」
ま、アイツに任せるか、アイツがデレて喋るだろうし
「友達に安心して貰いたくて、多分だけど・・・殺されてる子に関連性があるから」
「関連性があるの!」
「えっ、そうなの!」
「はい、ですがまだ可能性で・・・考えがあっているか確める為に聞きたいことが」
「聞きたい事って」
デレてる男の子が言葉を述べた
「実は・・・」
光は考えを話した
「それって・・・合ってるかも、死んだ人間の悪口言いたくないけど」
「まあな、アイツの友達が別の学校にいるけど、確かにアイツも」
「あぁ、確かアイツは・・・」
光は二人から話を聞き考えを確信するために他の事件が合った学校に走って回り聴き込みをして回った
「朝か」
起きないと学校に遅れる眠い、昨日は散々学校回ったからな~
「今日は雨か」
光は部屋の窓から雨が降っている事をため息を漏らした
「は~」
空を見て光は拳を握り締めてベッドから起き上がり床に下りた
「今日で全て終りだよ」
光は学校に行く準備をして学校に向かった、何事もなく放課後になり光は帰宅の準備をしていた
校舎は部活が終わり空は薄暗く雨が降っていた
「あーー、遅くなったらまた親父にどやされる」
少年は部活が終わり帰宅の準備をしていたが、雨がお昼頃より強まり余計に帰る気が失せて来ていた
「そう言えば、置き傘あったかな?」
少年は置き傘があるか確認しに歩いて行く
「確かここだよな」
置き傘置場の扉を開けて中を見ると傘が大量に下に立てて置いてあり、探すのに少し手間がかかりそうになっていた自分の傘を探し始めた
「えーと、6の36の3と、めんどくさいな探すの・・・あれ6の3に違うの刺さってる、えーと、ん・・・・・・気のせいか」
少年は探していると後ろからなにか気配を感じた
「おっと傘かさ・・・あれ、無いな、あ、前に持って帰った!忘れてたは!まあ良いや、確か・・・あった、アイツの使おう、フッ、もーらい・・・また」
少年はまた後ろを振り返り誰も居ない場所を見ていた
「居ないか、帰ろ」
少年は人の傘手に持ち教室に鞄を取り下駄箱に行き靴を履き替えて階段を降りようとすると背中を押され階段の曲がり角まで転げ落ちた
「誰だ!」
女性が階段の上に立っていた
「てめえ!良く・・・ヒィ!」
女性がいきなり目の前に現れ少年は悲鳴を挙げた
「お前、もしかして・・・くそっ!」
女性から逃げるように少年は急いで階段を下り出した
「やばいやばい!あいつ連続殺人者だ!殺される!」
早く逃げないと、あと少しで下に着く階段降りたらどこに逃げる、職員室か、それとも近くの交番か
「ヒィ!嘘だろ」
2階から1階に続く階段の曲がり角を曲がり階段を下り終わろうとしていると下を見ると1階の階段前に女性が立っていた
「どうして、こんなに早く・・・くそっ上だ」
2階に戻ろうと上に向き上を見ると
「なんで上に・・・じゃ下には・・・居ない、なんで、まさか人間じゃないか!」
少年が叫ぶと女性は薄気味悪くニヤついた
「どこに逃げれば」
「・お・わ・り・・」
「は」
女性が言葉を述べ終えるといた場所から姿を消し目の前に現れ手を掴まれ階段に叩きつけられ意識を失った
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性は無言で少年を引きずりグラウンドに向けて歩き出した
雨の中
歩き、死んだ用な青白い肌が更に青白く見えた
「・・・・・・・・・・・・・・・」
女性がグラウンドの端で足をいきなりピタリと止めていた、首元に刃を向けられていたから
「どこ行くの、グラウンドの真ん中?」
刃を向けていたのは光だった、光の髪はツインテールで髪は濡れ雫が落ち制服は上を脱いで上は制服のシャツだけを着ていて雨に濡れ白いシャツが肌に貼り付き水色の下着が透けて見え、身体のラインも見えていた
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「無視?それとも喋れない?まあ良いか、で、どこ行くの、行くのは良いけどそいつ置いてって」
「・・・お前もこいつを庇うのか、おまえも」
「言いたいことは分かってる、そいつはクズだけど、あなた関係無い人殺したでしょ」
「・・・あいつが邪魔したあいつが悪い」
「でも、殺した」
光は言葉を述べながら目を細め睨んだ、少しの合間二人は時が止まったように感じた
「うるさい!あいつらが悪い!・・・だから処分する、邪魔するお前も処分する!」
女性が叫びながら光に向かってきた、少年を引きずりながら、光は後ろに下がり言葉を述べ始めた
「仕方ないか・・・冷気を、断罪の雨を凍り降れ、
光の妖力と刀の力で広範囲の雨を凍らせ女性ことひきこさんに向けて降り注いだ
「アアアアアアアアアア!痛い痛い!憎い、憎いぃぃぃぃぃ!殺す、お前を殺す!」
「・・・やっぱりあいつ邪魔だ」
光は少年に当たらないように調整して攻撃したため、女性は身体の左側だけに攻撃が当たり左半身は氷の雨が刺さっているが右半身は無傷である
「あああ許さない、また顔に顔に!」
女性が顔に手をやり手が震えていた
「やっぱりなにかあったんだ」
「嫌だ、やめて嫌だ!許さないお前を殺して安息を手にいれる」
「ごめんね、楽にしてあげる・・・取り囲め氷のかご」
光は降っている雨と地面の水溜まりを繋ぎ素早く鳥かごを作り女性を閉じ込め少年を掴んでいる手をかごと外に出ている腕を光は見て
「うまくいった、突き刺せ腕を!」
「がああああああ!貴様」
女性が鳥かごを殴りつけ出ようとして暴れているが鳥かごを壊せずにいた
「終わりにする、やれ鳥かごアイ・・・・・・な!」
光が止めの言葉を述べ用と言葉を述べていると、突然持っている刀が表面が割れた鏡の用にヒビが入り粉々に砕け散った
「なんで!」
光は驚きだが急いで鳥かごを見るとそちらも刀と同じように鏡にヒビが入り砕け散っていた、女性は砕け散るのを見てニヤリと口元を緩めた
「なんで、どうして、壊れた、いや、こんなこといつもは・・・」
まさか、最近変身を解いてない、連続は無理なのか、妖力を使い過ぎた、それとも、いや、今はここから逃げ鏡を試さないと、あいにく曇ってはいるが月が雲から少し覗いてる、とにかく今は
「鏡を」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
女性は無言で光に向かって走り出した
「だよね」
光も走り校舎の中に逃げ込んだ
「鏡を」
トイレの無理だ外せない、どこにあった・・・そうだ上の階の廊下にある洗い場に鏡があった、彼処なら月の光が
「よし・・・来た」
光が上に行こうと移動していると、女性が足音を立てて光の近くを歩いていた
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
あっちに行った今だ
「よし」
光は階段を静に音をたてずに歩き4階まで来ていた
「あと少し」
ん、あれは上に居る、どうする、もうひとつの階段で行くか
「ここは居ない」
光は5階に来て回りを見て確認していた
「先に理科室に」
確か、あった固形燃料、あとカーテンをよし、固形燃料に火を付けてカーテンを上に置いて燃やして煙を発生させる、多分火災報知器で煙を探知され水が出るはず、それに釣られれば、そうだこれも
「あとは上に行き鏡に触る、なれ警報器」
警報器が鳴り出し足音が聞こえた
「来た、今の内に」
6階に着いた、後は鏡・・・うそ、バレた来てる来てる
「やるしかない」
女性が鏡の近くに居るが光は走り出し鏡に向かっていった
「・・・見つけた」
女性は薄気味悪い微笑みを見せ先程まで持ってなかった包丁を右手に持っていた
「それっ」
「フフフ・・・あ」
光は女性に向けて塩酸の小瓶を投げた、もちろんこの女性に効くわけはない水と同じだ、だが、光は一瞬怯ませる事が出来れば良いと考えて投げていた
「キャー!やめて!」
「今だ」
女性が怯んで目を瞑っている隙に光は鏡に手を触れた、すると鏡は輝き光の濡れた服が白い羽の形に変わり散り、黒い形の羽が降り服が死覇装に変わり変身した
「一気に片を着ける、影月蓮」
女性の足元の地面から影が複数出で来て女性の首と心臓を貫いた
「あっ・・・」
女性は眠るように目を閉じ永遠の眠りに着いた、そして身体は砕け塵になった
「終った」
静かに風が吹き塵は風に乗り消えていった
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