第21話 ひきこさん 中

光は学校が終り一人、近くの図書館に向かって歩き出した


「着いた、確か図書館にあったはず・・・確かめよう」


光は図書館の入口の前で少し考えながら入っていった


「えーと、確かあれは」


光は図書館の中を歩きながら何かを探していた


「あ、ここかな」


資料室に光は入って行った


「あった!・・・静にしないと」


光はお目当ての物がありつい大きい声を出し回りを見て、口を押さえ恥ずかしそうにしていたが、パソコンを使い最近の新聞記事を片っ端に光は検索して見ていた


「これかな・・・違う、これか」


カチャカチャとマウスとボタンの音が響き渡り、光は次々に検索して見ていた


「これは・・・・・・・・・これだ」


後は、同じものを見つけたら可能性が有るかも、もう少し、もう少しで、目星が付く・・・後は裏付けすれば


「先回りできる、フフフ」


光は記事を見ながらニヤニヤしていたが、光は気付いていなかった、回りの人が光がいきなりニヤニヤとしながら、パソコンの記事を見ていて引いていたことに


「後は新しい物を・・・フフン」


再度皆が思った、この子笑ってると、そしてつい聴こえない大きさで声が漏れていた


「「「「「うわ」」」」」


光は気付かずに席を立ち資料室を後にした


「後は、新しい新聞も見よい」


光は紙の新聞が置いてある所に行き歩き出した


「あそこか」


新聞を手に取り光はある記事を見て、またニヤニヤしていた、また回りも小学生の女の子が新聞を見ながらニヤニヤしているので心の中でドン引きしていた


(((((え、笑ってる、何で新聞で)))))


またこれも光は皆の視線に気付いていなかった


「さあ、帰ろ、まだ時間は有るし」


光は図書館を出で家に迎い歩き出した


「ん~、夜抜け出してるのバレてないかな?バレたら・・・考えない用にしよう」


光は帰り道、母親に夜抜け出して要ることがバレていないか心配で考えながら帰っていった


空が薄暗く為る頃また、子供の遺体が小学校で発見された、服は擦りきれ、肌は皮膚が剥がれ、削れた肉と


「またですか」


30代の警官が現場の死体を見ながら言葉を述べた、続いて40代の警官が言葉を述べ始めた


「これで5件か、犯人の目星が、女の可能性がある事しか掴めていないからな」


「どうします、上から容疑者を早く挙げる用に言われてますよ」


「今の状況では上に言われても無理だ、別の者に仕立て挙げないとな」


「はー、無理ですね」


「そうだな」


「いやいや、犯人わかるでしょ」


後から若い20代の警官が言葉を述べた


「またお前か」


「はー、君、俺達をからかってるのか」


「いえいえ、真面目に答えてますよ」


二人の警官が若い警官に疑惑の眼差しを向けていた


「はー・・・いいっす、あなた達には無理ですね」


若い警官がバカにしたような物言いと態度で言葉を述べた


「なんだと!貴様!」


30代の警官が若い警官の胸ぐらを掴み言葉を述べ睨み付けた


「へ」


「貴様!」


「やめろ!こんな奴に構うな、向こうで休め」


「わかりました」


30代の警官が若い警官の胸ぐらから手を放し40代の警官に促され現場から離れた


「なんです」


若い警官がニヤニヤしながら言葉を述べた


「君は何がしたい、先輩をからかうな」


「ふっ、わかりましたよ、じゃ」


若い警官が現場から離れ歩き出した


「何だ彼奴は、妖怪などいるか」


「バカだよなみんな・・・フフ」


陰りのある黒い笑顔で口元を綻ばせながら若い20代の警官が低い声で言葉を述べながら歩き進んだ


現場付近を通り歩いている少年がいた、少年は人が多い方に顔を向け見ると


「また、妖怪の類いか、俺には関係ないがな・・・勉強勉強と・・・アイツがまた殺るだろな、他人の為に理解できないな」


少年は歩きながら現場を見て光の事を思いだしながら声に出し言葉を述べていた



「よし、あとは」


光が家に帰り数時間時が立ち、合流場所に向かうため準備をしていた


「刀と一様髪の毛結ぼうかな」


光は制服姿の間まで行こうとしたが、パッと身の印象が違う方が誰かに見られても誤魔化せると思い髪をツインテールに結んで、窓から飛び降りず

に親に見つからない用に家から抜け出した


「成功、今の時間だと窓からはさすがに見られるから困るよ」


光はマンションを見ながら言葉を述べた


「早く行って帰らないと」


光は走り出した


「もう来てたんだ」


「よう、光ちゃん」


一夜が光に声をかけた


「あれ、星夜くんは?」


「あぁ、星夜は今日は来れないみたいだ、家から抜け出せないみたい」


「あぁそうなんだ、仕方ないね」


「すまん、遅くなった」


ツクモがいきなり現れた


「いつも突然現れるよね」


光がいつもの用に会話を始めた


「俺はまだびっくりするよ」


「はは、すまん、で他の者は」


ツクモは回りを見て言葉を述べた


「星夜は来れない、氷美さんは・・・」


一夜は言葉を述べ氷美の事を考えた


「わからないけど少し待と」


光が二人を見ながら言葉を述べた


「そうだな」


「それしかないか」


ツクモと一夜は光の言葉に頷きながら言葉を述べた、時は少し流れ、人影が現れた


「ごめん、遅れた」


氷美が少し赤い顔で息を切らしながら現れた


「いえいえ、大丈夫ですよ・・・・・・じゃ、始めようか」


光は氷美が来たのを見て言葉を述べた、それから回りを見て言葉を続けた、皆は頷き再び光は言葉を述べ始めた


「最近のニュースで放送されてる子供の事件、あれは妖怪の可能性が出てきた」


「やっぱりか、本当に多いな」


「あー、それ・・・やっぱり妖怪何だ」


「悪い、ニュースは見ていない、が、新聞は見た」


一夜、氷美、ツクモと順に言葉を述べた、光はツクモの言葉を聞き、ツクモに言葉を述べ始めた


「ツクモは今の話しわからないかな」


「いや、新聞はできるだけ見ているからわかる」


「そっか、じゃあ続けるよ・・・今、調べてるけど、目星が付いてきた、けど、まだだから明日最後の情報集めしたら、明後日から妖怪の出現場所の候補で隠れて見張ろうと思う、氷美にも手伝って欲しいだけど、良いかな?」


光が説明して氷美を見ると、困った顔をしていた


「・ご・・ごめん!・・・しばらく夜の外出が出来そうに無い」


「えっと・・・聞いても」


「夜の脱け出しと、こないだの怪我が見つかってしばらくは夜の外出が駄目になった・・・ごめん!」


「ん~、仕方ないか、じゃあ久し振りに一人でやりますか」


「いや、俺は」


「ごめん」


「仕方ないよ」


「ありがとう、できるだけ夜出れる用にするから」


「うん、でもしばらくは仕方ないよ」


「本当にごめんね」


「いや、俺、俺は!」


「一夜くん・・・うるさい」


「えーー」


「やれやれ」


ツクモは3人を見ながら呆れながら言葉を述べた、その後お開きになり光は無事に親に見つからず家に帰っていった


「明日の朝の準備しないと・・・これいるよね」


光は明日の学校の準備をしながら手のひらの上のある物を見ながら言葉を述べていた


「やっぱりいるね」


翌朝光は、いつもの用に学校に向かった



「放課後は憂鬱だな~、ため息が出そう」


光はいつもの道を登校しながら憂鬱な表情を浮かべて声を漏らしていた、学校に着き授業を黙々と受けて休み時間にふらっと教室から姿を消していた、何回も続けて居たら放課後が近付いた


「それではここまで」


先生は言葉を述べ、教室を退出していた、それから担任の先生が来て、ホームルームを始めて何事も無く終り、光は帰宅の準備をして急いで下駄箱に向かい学校を出て走り出した


「急げ!間に合わなくなる」


光が学校を出て走り出している時、ある小学校では事件続きで安全の為に下校が素早く行われていたが、一部の生徒が先生にバレずに隠れていた


「けっ、何が安全の為だ、うそくせ」


「ホントだよ、これから楽しい、楽しい・・・お遊びタイムなのに」


「だよね~、だよね~・・・さすが」


「フッ・・・お前なに立ってんの、早く膝ま付けよ!」


少年の言葉と共に少年は腹を殴られ膝をついた


「うぅ・・・」


少年は過ぎ去るのを耐えるようにして痛みがあるのに声をできるだけ抑え耐えていた


「あーつまんねぇ・・・こいつに飽きた」


リーダーの少年は這いつくばっている少年を見ながら言葉を述べた、続けて回りの少年達は言葉を述べ始めた


「だよね~」


「確かにコイツ面白くないよな」


「だろ~・・・あ、やべ、塾行かないと、親が煩いから面倒だ、は~」

リーダーの少年は言葉を述べた


「え~~、ま、仕方ないか」


「じゃ解散だな」


「そうだな」


「俺、教室に忘れ物取ってくるは、んで、塾にそのまま行くは、遅れそうだし、じゃあな」


リーダーの少年は慌てて教室に言葉を述べながら向かった


「じぁ俺らも行くか」


「そうだな」


「コイツはどうする」


少年は這いつくばっている少年を指差しながら言葉を述べた


「あ、ほっとけほっとけ」


「そだな」


「帰りゲーセン行こうぜ」


「良いな、それ!」


「よっし、行こう」


「ああ」


少年達はいじめていた少年を置き去り廊下を歩き出した


「くそっ」


少年は見えなくなると、身体をお越し壁に持たれ座っていた


「なんでこんなめに」


「君、大丈夫」


少年は女性の声が聞こえ、言葉を述べながら顔を上に向け用とした


「大丈夫、ありが・・・わぁ!」


少年は顔を上に向けて女性の顔を見ると女性は右側の顔が焼き爛れ、不気味に笑顔が見えて、前に出された手を振り払っていた


「あなたもなの」


女性が小さなギリギリ聞こえるか聞こえないかの声で言葉を述べた、少年は聞き取れずに居た


「え」


少年は気づくと言葉が漏れていた、静寂が流れお互い目を見ていたが女性がまた言葉を述べ始めた


「あなたもなの」


「どうゆう・・・こと」


「うるさい!」


「ぐあ!・・・なにを」


少年は蹴りを腹に受け口から血を吹き出した、蹴りは人の威力を遥かに強く壁に練り込ました


「うるさい!・・・お前もお前も彼奴らと同じだ!」


女性は言葉を述べながら少年に何度も何度も蹴りをいれていた


「・・や・め・・て・・・」


「うるさい黙れ!貴様も同じだ!」


少年は意識が朦朧としていたが、女性は蹴りをやめて少年の足を掴み廊下を歩き引きずっていた


「・たす・・け・・・て」


少年は掠れ声で言葉を述べたが女性は無言で歩き屋上に続く階段を上り始めた、少年はまるで人形の用に引きずられ階段の段差に頭をぶつけながらその度に頭から血を長していた、屋上の扉を開き女性は薄く笑みを浮かべた


「つ・い・た・よ・・・あなたの・・・・・・最後が」


女性は始め不気味に言葉を述べていたが、段々最後の言葉が不気味に笑いながら言葉を述べた


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」


女性は屋上の端まで歩き、少年を屋上からフェンスより高く投げてグラウンドまで投げ落とした、ぐしゃりと少年が投げられた方から音が響き渡った

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