第19話 事件の後

今宵、満月の月明かりに照されながら、月明かりの下で少女と少年は言い合いをしていた


「何で仲間になるの嫌なの、一緒に行動している方が死に難いよ!それとも死にたいの」


「死にたいわけないだろ!」


「じゃあ仲間に」


「でしゃばりが!俺はお前みたいに妖怪退治するわけないだろ!」


「な、妖怪は私達しか倒せないんだよ、やるしかないでしょ」


「何でだよ!誰がやるか、頭可笑しいだろ、態々他人の為に可笑しいだろ」


「は、貴方戦ってたでしょ、それに自分や家族が狙われるかも知れないのに、黙って見てられないよ」


「出たよ・・・ちび小学生の偽善発言、俺は自分が襲われた時以外戦わない、他人がどうなろうと知るか!」


「貴方自分勝手ね・・・弱いくせに」


「な、あれは偶々妖怪との相性が悪かっただけだ、弱くない!」


「ふーん・・・で、次も相性が悪かったで、死ぬの?」


光は冷めた目で少年を見ながら言葉を述べた


「次は今回見たいにならない」


「なるよ・・・だって貴方弱いから」


「俺は負けない、次は・・・」


「次は助けないよ貴方が死にそうでも」


光は少年の声に言葉を被せながら声を出し述べ出した、光は続けて言葉を述べた


「言っとくけど仲間も貴方を助けない、そして貴方の家族が危なくても手を貸さない、覚悟してね」


「うぅ・・・・・・」


「言っとくけど、妖怪に負ければ死ぬから」


「・・・わかってる」


「氷美行こ・・・一夜来てたんだ」


光が氷美に言葉を述べながら振り返ると後に一夜と星夜とツクモが後に来ていた


「いや、ちょっと前から居たけど」


一夜は呆れたように言葉を述べた


「そっか、築かなかった」


光は少年と言い争いしている時とは違い普段道理に落ち着き言葉を述べていた


「まあ、そうだろうね、・・・それでそちらの人は仲間にならないと」


一夜は普段と違い落ち着き少年を見ながら目だけは冷たい瞳をして言葉を述べた


「嫌だって、だから今後この人とこの人の家族や大事な人が死にそうに為っても皆助けないでね、現実を見て貰おうよ、現実をね」


光が今まで以上に冷たい瞳をしていた


「了解、ま、俺は助ける力は無いけど」


「一夜に同じく、ただ光ちゃんが言ってることは解るよこのまま戦力が分散すると守りたい者も守れないからね、あんた中学生だろそのぐらい理解したらどうだ」


一夜に続き星夜も言葉を述べた


「確かに妖怪が強くなってきてるしな、光、私も光に賛成だ、それに一人で自分と自分が守りたい者を守れるのだろう」


ツクモは冷静に考えながら光の意見に賛同した


「私は・・・どちらとも言えないでも、仲間にならないなら助ける必要は無いと思う・・・ごめんね、戦力が増えないと手が回らないと思うから」


氷美は苦い顔をしながら言葉を述べ顔をうつ向かせた


「じゃ、そうゆう事だから」


光は言葉を述べ皆の居る方に振り返り歩き出した


「あぁ、一人でやれるさ」


少年は苦い顔で光達に聞こえない声で言葉を述べていた


「失敗したね」


光達はあれから少し歩いた先で光が言葉を述べ出した、光は明るく声を出して皆を見た


「主に光ちゃんが、ね」


「そうだね、光ちゃんがね」


一夜が言葉を述べ続き星夜が一夜に目配せをして言葉を述べた


「え、いや・・・そうだけど・・・」


光は暗い顔になりしょんぼりしていた


「ま、光はそもそも一人で妖怪狩りしてたしな、チームプレーは・・・」


「あぁ、そうなんだ・・・なんか納得」


「ツクモ!何が言いたいの!それに・・・氷美もなんか納得しないで!」


ツクモと氷美の言葉に納得行かず光は言葉を述べた


「ん・・・・・・何か居た」


光は気配を感じ周りを見渡して居た、何か居ないかと


「居ない・・・気のせいか」


(でも怪しい気配が)


「どうしたの?光」


氷美はキョロキョロと周囲を見ていた光が何を見ているのか気になり言葉を述べた


「ううん何でもないよ・・・気のせいみたいだし」


「そっか」


「それより早く帰ろう人間がそろそろ来るだろ」


ツクモが言葉を述べると皆帰ろうとなり自宅に各々帰ることになった


「・・・・・・んッ・・・気のせい、誰かにつけられてる」


皆と別れた後光は夜道を一人歩いていたが後から誰かがこちらを見ている気配がした


「・・・・・・・・・」


時が止まったように感じが長く続いたように錯覚するぐらい嫌な感じがした


「ッ・・・・・・鏡月影」


光は行きなり走り出し角を曲がり、慌てて刀の能力を使い影に潜った、すると光が曲がった角に曲がり辺りをキョロキョロと見てため息を吐いた男性が立っていた、男は一人言を吐いていた


「逃げたか」


男の首にはカメラがぶら下がっていた


「・・・あれは」


カメラ・・・もしかして私達を撮る為に・・・・・・既に撮られてる、でも、カメラ奪うしか・・・壁際まで来れば奪える、でも少し遠い、どうすれば


「遣るしかない・・・」


光は影の中に潜み男の様子を見ていた、いつ奪うかを、だが目の前の男より若い男がこちらに近づいて来た


「おーい!いたいた」


「佐々木!お前もか」


「そりゃあ・・・でも、遅かったみたいで・・・田中さんはどうです、良いの撮れましたか」


「俺はな、はは」


「良いな~、撮れた写真俺にも一枚売ってくださいよ」


「そりゃ、お前、無理だな、自分で頑張れ」


「え~」


男達は何やら別の事を話だし、先程居た場所から離れ歩き出した


「・・・・・・っ」


無理だ、奪えないカメラを・・・諦めるしかない


「明日の事を考えるしかないな」


光は影から出て急いで誰にも見つからないように走り去った


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