第17話 火車 中

「また、妖怪かな」


皆が集まった次の日の夜、光は病院のベッドの上で身体の全身を布団で隠しポータブルテレビを見ていた、テレビのニュースで葬儀場から死体が盗み出され死体が発見できて居らず中々犯人の手掛かりも無く警察の捜査は難航している用で、死体が消えた現場では必ず部屋のどこかに必ず燃えた用な跡が有り、放火を思い留まり警察は放火を今後行うかも知れないとニュースでは言葉を述べて居た


「放火犯か・・・何となく妖怪の気が、気になるけど・・・病院だから巡回来たら困るし、人目も多いし、どうしよ」


光は布団の中で頭を抱えながら悩んで居た


「無理だよ・・・うん、寝よう・・・・・・ん、下着か裸じゃあないから寝にくい」


光は病院を脱け出すのを諦めて眠ることにしていた、一方氷美は塾から自宅に帰宅する為に夜道を一人歩いていた


「塾面倒だな・・・・・・ん・・・あれは」


氷美は歩いていると前に人影みたいな者が見え急いで右の横道に隠れ端から人影が居たと思われる場所を覗き見ていた、そこは解体中の建物と思われる場所に影が入っていった


「ほらよ」


かなり体格の良い者が大きく膨れたバックを前の男性に放り投げながら言葉を述べた、受け取った男がバックの中身を確認していた、中には札束が幾つも入っていた


「た、確かに有る・・・約束だ場所を教えるよ」


「早く教えろ、こちらはただでさえアイツが失敗しやがったからこちらが尻拭いしないといけない」


「何の事だ」


「君には関係ない」


「わ、わかった、た、頼まれてた物だ、ここに書いてある」


「フム・・・・・・・確かに、もう行って良いぞ」


男に資料を渡すと体格の良い者が受け取り書類を確認しながら言葉を述べ男を追い払っていた


「わかったから、じぁな」


男は夜道を走り出し闇に消えた


「人間は金で動くから安い、あんな紙盗めば良いしな、行くか」


体格の良い者も歩きだし闇に消えた


「あの後ろ姿・・・人間じゃない妖怪だ、喋ってたし、何する気だ」


どうする、追う・・・今は弓がない見つかったら、でも行くしかない、また妹が巻き込まれるか分からないし


「行こう」


氷美が歩き出そうと足を一歩踏み出した瞬間寒気が身体を走った


「どこに行く気だ!」


「ぐぅ」


氷美は後を振り向いた直前に体格の良い者に腹を殴り浸けられ壁に叩き浸けられた、氷美は衝撃で腹を殴られ口から血を吐き流した


「お前何者だ」


「貴方も人間じゃない、妖怪でしょ、何企んでるか知らないけど、言うわけないでしょ」


「どうやら死にたいみたいだな、だが情報を吐いてから死んで貰う」


体格の良い者は人間より三回り大きく頭に耳が生え、空中に50㎝位の大きさの火が付いた車輪が複数浮いていた、見た目は完全に人間に近い


「車輪」


何の妖怪、今はそんなことじゃない、どうしよ、鏡は、駄目だ私はどこの鏡からでも弓が出せない、ツクモは病院の窓から下りた後あいつは私に聞いてきた、別の鏡からでも弓を出せるかと、結果は出せなかった、何度も何度も試した、でも駄目だった、けどもう一度試すしかない


「腕から折らせて貰う」


妖怪が近付いて来ようとした瞬間氷美は鏡に触ろうと氷美は走り出した、近くに公園が有ることを思い出して


「くぅ・・・身体が重い、さっきのダメージの・・・がぁ」


「逃げれると思ったか」


氷美は妖怪の火の車輪が背中から地面を転がり追突してきた、その勢いで氷美は跳ねられ地面を転げ身体中に怪我を負った、だが地べたを這いずりながら前に進もうと氷美は諦めずにいた


「くそ、鏡・・・かが・・・ひと・・来ちゃ・・駄目・・・あぶ・・・あなたは」


氷美の前から姿を現したのは異様なハンマーを持っていた


「まったく、妖怪、妖怪妖怪妖怪、鬱陶しい、ゴキブリか・・・ん、女にまた妖怪・・・ハァ、ほんとゴキブリだなこいつら」


ハンマーを持った少年は氷美と氷美の後に近付いてる妖怪を見てうんざりした顔で言葉を述べた


「貴様、その武器は!」


妖怪が少年のハンマー指差し言葉を述べた


「あ、黙れゴキブリ妖怪、もううんざりなんだよ、毎日毎日毎日毎日毎日ゴキブリ見たいに現れて、貴様妖怪は消えろ!」


少年は妖怪に一瞬で近付きハンマーで下から振り上げ妖怪を吹き飛ばそうとしたがハンマーの進路に割り込み3つの車輪が盾になり妨害した


「ちぇ、一発では駄目か」


「まさか止められるとは、腹立たしいな!人間が!」


怒りに妖怪の形相は変わり果て口元から牙が見えていた


「お前まさか女の妖怪か顔が中性的で分からなかったが妖怪だから関係無いな、死んでくれないか、手間が無くなるんだが」


少年は妖怪の目を見据えながら言葉を述べた


「貴様が死ね!転がり燃えろ!火車!」


「ちぇ、厄介だなこいつ、女逃げ・・・居ない、まあ良いか」


少年は氷美に逃げるように言葉を述べようとしたが既に氷美の姿はそこには無かった


「余所見の暇が貴様に有るのかね」


「さばききれないか、いや、やるしかない」


少年は空中から地面から転がる車輪を何とかギリギリさばいていた


「どうした、どうした!人間!もう終わりにするか」


「速度と火力が上がった、が、負けるか!迫り上げろ大地を!死ね!」


少年がハンマーを地面に叩き落とすと地面が迫り上げろ針山が目の前に広がった少年より長く尖った針山が広がり車輪が突き刺さり1つ壊れもう1つの車輪は地面を転がり迫って来ていたが動きを封鎖され少年は好機を逃さず針山と一緒に動きを封鎖された車輪を壊した


「2つ破壊した、残りはあと5つだな」


「くぅ、我々の怨念を受けてみれ、貴様は必ず死ぬぞ」


「その前に貴様を殺す!妖怪貴様はズタズタに殺してやる!貴様の仲間に見せ締めにな!」


「ほざくな人間!」


車輪の火が青白く色が変わり少年に迫ってきた


「こんなもの破壊するだけ・・・な」


少年が持っていたハンマーが車輪を破壊しようと車輪の横を狙い叩くと青白く火がハンマーの先から登り少年に迫ってきたが咄嗟の判断で少年はハンマー手から放した


「武器を放したか命を拾ったな」


「くそ、火が消えない」


ハンマーから火は一行に消えず少年は武器を失って追い詰められた、少年はハンマー見たが直感的に持たない方が良いと思い手にしなかった


「勘が良いな」


「やっぱりか」


「そうだ、その火は触れれば最後私を殺すまで消えない、触り私を殺そうとしても、その前に貴様が燃え尽きるだろ」


「やばいな、こりゃ死ぬな」


ハンマーは使えない、他に武器は無い、逃げれるか・・・いや、無理か、諦めずに逃げるしかない、1、2、3


「何か、何か」


「ハァハァハァ、逃げるか、哀れだな、だが逃がさん」


少年が逃げる後を妖怪は追ってきたが残酷な事に距離を着々と近付いてきた


「くそ、無理か」


「ぐあ・・・だ、誰だ!」


少年が殺されそうな直前に妖怪の背中にイナズマが走る矢を受け妖怪は背中から血を流した


「さっきはありがとう、これはお返しよ」


放れた屋根の上に氷美が弓を構えて居た


「貴様!」


「あの女、武器を持ってる、って事はニュース映っていた小学生の仲間か!その弓!」


「ニュースは言わないで!」


少年は思い出したように言葉を述べ、氷美はニュースの事を言われ恥ずかしさの余り言葉を大にして述べた


「この痛み・・・安全の為だ、死ね!」


妖怪が言葉を述べると車輪を氷美に4つと少年に1つ向かわせ攻撃をした、砂埃が舞うように


「な、視界が見えない、どこに」


「くそ、どこだ!」


氷美は警戒を解かず弓を構えて居た、少年は警戒しながら回りを見ていたが、砂埃が薄くなると視界が開け回りを見ると


「居ない、逃げた」


「助かったか、だがハンマーは・・・火が消えてる、それだけ追い詰められたのか、あの女に、弓か、もう一人奴は仲間がいる、あのでしゃばりな小学生が」


少年は段々と表情を強張らせ言葉を吐いた

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