第16話 火車 上

火車(かしゃ)は、悪行を積み重ねた末に死んだ者の亡骸を奪うとされる、日本の妖怪である


葬式や墓場から死体を奪う妖怪とされ、伝承地は特定されておらず、全国に事例がある、正体は猫の妖怪とされることが多く、年老いた猫がこの妖怪に変化するとも言われ、猫又が正体だともいわれている


ヒヒヒ・・・あーソウデスネ~妖怪、妖怪・・・・・・もっと力を使え!来い、来い来い来い来い来い来い来い来い来い来い来い来い来い、さあ、こちらに来い



「実話な、光がヒルデ神にやられた後に私は君と同じ能力を持っている者を探した、見つからなかったが、同じツクモ神を見つけて聞いたよ、自分が危険になったときだけ能力使う少年を見たらしい」


人体模型のツクモは皆に言葉を述べて淡々と説明していた


「それって、私の刀、それに」


光は言葉を述べながら高校生のお姉さんの方に顔を向けた、するとお姉さんは自分の弓を見て言葉を述べ始めた


「私の弓ね、でも話を聞く限りその少年は力を自分の為にしか使わない人だと思うけど」


「確かに、その可能性が高いが、これから妖怪と戦うとしても一人と処理しきれない可能性が高い事はこの間の戦いでわかったはずだ、だから仲間がいる、君は仲間になってくれるのか」


ツクモは高校生のお姉さんに顔を向けて問い掛けた


「私は、私はわるいけど戦いたくない、死にたくないし、ごめん、でも今回の事で覚悟はしたから、いつもは無理でもたまになら戦うよ、あいつら増えてるし」


「そうか」


「ありがとう」


光は笑顔で言葉を述べた


「いや、ううん、これからよろしく」


高校生のお姉さんは笑顔で言葉を述べた


「なんか俺、役にたたないな」


「確かに」


一夜と星夜は言葉を述べお互いの顔を見てため息をついた


「その少年を探そうと思うが光はどう思う」


「必要かな、仲間が増えたら、妖怪も狩りやすくなるし」


「じゃあ探すが、とは言え私は人体模型だから余り外を出歩けないし、皆学校が有るからどうするかだが」


言葉を述べながらツクモは一夜と星夜を見ていた


「それは僕らに探せと」


星夜はツクモに顔を振り向きながら言葉を述べていた


「二人なら出歩けるだろ」


「わかったやるよ」


「では頼む」


ツクモと星夜はお互いに言葉を交わしながら二人で探す事を決めていた


「おい、俺に聞けよ!探すの俺も調査するんだろ、無視すんな」


「「・・・・・・お前聞かなくても探すだろ」」


ツクモと星夜はお互いの言葉が揃いながら言葉を一夜に向けて述べた


「なんだよそれ~、俺の扱い雑なんだけど、光ちゃんも思うよね」


一夜は光に顔を向けて言葉を述べた


「いや、いつもウザいし、仕方ないよ」


嫌そうな顔で光は顔を横に反らしながら言葉を述べた


「・・・うそ」


一夜が立ったまま白く燃え尽きていた


「そいつは無視して話を続けよう、それと君の名前はなんだ、聞いてないんだが、教えてくれないか」


ツクモが言葉を述べ終ると皆が高校生のお姉さんに顔を向けた


「あぁ、言ってないね」


「皆で自己紹介しませんか」


光が皆を見ながら言葉を述べた


「良いね、そうしよう」


続いて一夜が言葉を述べ、言葉を更な続け始めた


「俺は神原一夜です、よろしく!」


「じゃあ次は僕かな、僕は黒井星夜です、これからよろしくお願いします」


「次、私ね、月姫光です、これからお願いします」


「じゃあ私ね、私は神ヶ谷氷美、よろしく」


「私で最後か、私は人体模型のツクモ神、よろしく」


皆順番に自己紹介をしだした、一夜、星夜、光、氷美、ツクモ、と順に挨拶をした


「ん、遅くなってきたな、では明日から例の男を探そう」


「頑張るよ!」


「そうだな、能力を使う現場を抑えれば」


「私は退院したらね」


「高校の放課後探すよ、ま、あてにしないで」


「私も夜に探して見るよ」


ツクモの言葉を述べた後、皆方針を各々固めていた、1名(光)を除いて


「では解散しよう、警備員や看護婦が来たら厄介だからな、光じゃあ帰るな」


「うん、バイバイツクモ」


ツクモは言葉を交わすと窓から下に飛び降りて闇に消えた


「じゃあ私も行くね」


「氷美さんバイバイ」


「うん、お大事に」


氷美はロープを使って窓から下に壁を蹴りながら下に降りた


「やはり歳上だね」


星夜は下に降りて行く氷美のスカートの中の下着を見ながら言葉を述べた


「星夜さ~・・・もしかしてむっつり」


光のドスグロい視線が星夜に突き刺さった、星夜は寒気が身体に走ったのに額から汗が流れていた、恐る恐る光の方に振り返りながら言葉を述べ始めた


「あ、ははは、光ちゃん目が怖いよ」


「そうかな、あ、そうだ、これからはダブルエロ門番て、呼ぼうか・・・フフフ」


光は目が笑ってないが他は全てが笑顔で輝いていた、視線が黒いが


「・・・・・・・・・・・・・・・」


一夜は無言を貫いた、目を他所に反らしながら


「ん、ちょっと待ってダブルて、もしかして一夜もか!」


「え、あたり前でしょ」


「え、えぇぇぇぇぇぇ!お・・・俺も」


「一夜くん・・・わ・す・れ・た・の・・へぇー」


へぇー一夜くん忘れたんだ、私は忘れない貴方の行いを


「よし、星夜帰ろう、帰らないと警備員さんに見つかるし、じゃ」


一夜は逃げる要に病室を出た


「おい、一夜!・・・彼奴何したの光ちゃん」


「・・・ん、何かな」


「いや、彼奴何したの」


「んんん・な・に・星夜くん」


光はこれ以上何も聞くなとゆう、凄味が見えた


「わかった、聞かない、聞かないから、取り合えず一夜が大声出したから行くね、警備員に見つかりそうだし」


星夜は慌てたように言葉を述べ病室を出ようとした


「うん、さよなら星夜くん」


「さよなら光ちゃん」


光は最後普通の笑顔で星夜を送り出した


「よし、狸寝入りするか」


光は病室のベッドに入りすぐに眠れないので看護婦が来て寝ていないのがバレたら面倒なので狸寝入りすることにした


23時ごろ一人の少年が歩いていた


「・・・・・・またか」


少年は鞄から血管が浮き出た要な柄の黒いハンマーを取り出した


「ぐぅ・・・死ねよ、妖怪!」


少年はハンマーを大きくして妖怪を叩き潰した、ハンマーは少年の背丈より少し大きい位の大きさだった


「面倒な武器だ・・・また調整が必要だな」


少年は嫌そうな顔をしながら言葉を述べ夜道を歩き出した

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