リオーネについて


 第十三位の聖歌騎士、リオーネさん。


 ふわふわ花の様に佇む彼女には、触れるととげよりも凄まじい真っ黒な鋭いくきに刺されるとか刺されないとか。


 カイリが来るまでは、第十三位唯一の聖歌騎士でした。

 そんな彼女の聖歌の実力は、一部を除いて「中程度」というところです。強い方ではありますが、上位には敵わない、という感じです。ケントには足元にも及びません。

 ただ、彼女には聖歌の中でもかなり有利というか、特殊な能力があります。

 それは、えー、……。



 初任務あたりで明かされるのではないでしょうか(逃げました)。



 カイリには逆立ちしたって出来ない能力です。

 カイリには是非とも、他の面で頑張って頂きましょう。

 その前に、カイリには体力をつけるという急務がありますが。


 ちなみに、聖歌を「百人一首」にしたのは、私の目の前にちょうど「百人一首」の本があったからです(超適当)。


 聖歌は何でもあり、という印象を植え付けたかったのもあるし、もう一回読み直してみようかな、という気持ちもありました。

 もし、目の前に百人一首が無かったら、もしかしたら彼女の聖歌は「オペラ」になっていたかもしれません。


 ――自分で訳すとか超面倒なので、今となっては百人一首万歳です。


 実を言うと、「詩」も良いなあと思っていました。

 誰かの聖歌で出てきたら、「こやつ、使いおった」と思って下さい。



 リオーネの名前は、名前の法則に乗っ取って「リオーネ」になりました。「リアーネ」を変換した名前です。

 いや、「リアーネ」でも良かったのですが、「リオーネ」の方が名前としてはありそうで無さそうだな、という私の捻くれ具合が発揮された名前です。本当に、どうして名前を付けるだけでこう捻くれるのだろうといつも思います。直す気はありません。


 そんな捻くれた名前を付けられたからなのか、彼女も見事に捻くれました(責任転嫁)。


 エディを良い様に扱い、フランツの暴走にも適当に相槌を打ってあおり、シュリアをからかい、レインの不利な噂を訂正せず(男に走った云々)、カイリを喧騒(主にエディの嫉妬)に巻き込む。



 彼女は人をありのままに楽しむ、素晴らしい女性だと思います(本当か)。



 大抵の人に「様付け」をする設定は最初から決まっていましたが、シュリアとエディだけは違います。

 シュリアは友人だからともかく。



 エディ、結構脈があるのでしょうか(作者です)。



 そう見せかけて、全く無いかもしれません。リオーネですから。

 ですが、リオーネが「様付け」をしない基準は現時点ではちょっと不透明かもしれません。

 シュリアとエディに関しては、一年くらい経ってからそうなりました。カイリにも様付けしなくなる日が来るのかは、私にも分かりません(作者です)。


 リオーネの生い立ちも、語ると長くなり、要約するとめっちゃ短くなります(どっちだというツッコミは聞きません)。

 ただ、十年前に最初から第十三位に入ったというのは、結構特殊なことなのです。十年前は既に第十三位は曰く付きになっていましたので、そこに聖歌騎士なのに最初から放り込まれるということは、厄介者扱いされているという意味に他なりません。

 そんな彼女の生い立ちが明かされるのは……、……。



 多分、……まだまだ先じゃないでしょうか。



 表向きの理由は、ちらーっとその内出て来ると思います。

 そこから是非とも想像してみて下さい(逃亡)。


 ちなみに、エディも最初から第十三位に放り込まれました。

 おや。案外この二人、共通点が多いのですね。ビックリです(作者ですパート2)。


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