ペン回し

あの子はペン回しが苦手だった

だから

つまらなそうに外を眺めていた

だから

ノートを取ろうとしなかった

だから

隠れて小説を読んでいた

だから

僕はあの子が好きだった


八時半に扉を開けると

あの子がペン回しをしていた

だから

僕はあの子が嫌いになった

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