第2話 また増えた・・・

「もうひとり、いたよね」

「ああ、織姫のベガね」

「私、あの子苦手なのよね」

「だろうね」

「なんでわかるの?」

「磁石の+と+は、はじき会う」

「正解」

この子も疲れる。


類は友を呼ぶだな・・・


「で、さっきの話なんだけど」

「何ですか?」

「おひさまと、お月さまと話がしたいと言ったよね」

「うん」

「叶えてあげようか?」

「うん」

即答した。


「悩まないの?」

「もう、慣れた・・・」

「ちょっと待ってね。私が先にコンタクトしてみるから」


「ちょっと待ったよ」

「早すぎ。少しは忍耐を持ちなさい」

いい加減疲れるんだが・・・


「コンタクト取れたわ」

「何だって」

「おひさまも、お月さまも、お話していいって」

「本当に?」

「ただ予約でいっぱいだから、かなり後になるって」

「どのくらい?」

「500年後だって」

「死んでるわ」

人間の寿命をなめるな。

せいぜい100年だ。


「そのかわり、私が話をしてあげるわ」

「どのくらい?1時間」

「ううん、500年」

「だから、そんなに生きられないって」

リサはしばらく考えて・・・


「じゃあ、私が一緒にいてあげる。それならいいでしょ?」

「よくない。サンタに鬼に織姫に、それに魔法使い・・・

4人も面倒みれるか!」

「気にしないの」

いえ、気にします。


また居候が増えた・・・


全国のハーレムが欲しいと思っている男子諸君。

ストレスたまるので、止めましょう。


「マイルとニオはいるよね」

「ああ。家にいる。ちなみにベガは、帰省中」

「いつ帰ってくるの?」

「知らん」


「まあいいわ。間に入ってね」

もう、トラウマだな・・・


マイルとニオは、リサとの対面を喜んでいた。

当り前だが、馴染んでいる。


ベガは・・・大人の対応してくれるのを祈る。

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