星に願いを
勝利だギューちゃん
第1話 魔法使いの女の子
空を見上げた。
雲ひとつない青空。
こういうのを、日本晴れというのか・・・
おひさまが、僕をじっと見ている。
何か、言いたい事があるのか?
でも何も答えない。
当たり前か。
星が口をきいたら、不気味だ・・・
夜になった。
この辺りは空気が澄んでいて、星がとても奇麗だ。
その中でも、月はひときわ輝く。
今日は、満月だ。
お月さまも何か言いたそうだが、わからない。
お月さまも、話さない。
当たり前か・・・
おひさまも、お月さまも、話さない。
でも、会話をしたら楽しそうだな・・・
「その願い、叶えてあげようか?」
えっ、どこだ?どこから聞える?
「上よ、上」
見上げと、女の子がほうきに跨っていた。
「魔女?」
「魔法使い」
「似たような物だろ?」
「全然違う。あなたは何を学んできたの?」
そう言われても・・・
「でも、あなたは私を見て驚かないの?」
気付くのおそ!
「ああ、慣れてるからね」
「慣れてるって、まるで、いろいろ見ているみたいね」
「ああ、サンタさんのか、節分の鬼とか、いろいろね・・・」
魔女の子は・・・
「魔法使い」
もとい、魔法使いの女の子は、何かに気がついたようだった。
「そのサンタさんは、遅れて元旦に来たでしょ?」
「うん」
「鬼は、逆に年明けに来たでしょ?」
「うん」
「しょうがないわね、あの子たち・・・」
まるで知っているようだ・・・
「マイルとニオね。で、あなたは畑中悟くんね」
「僕の事知ってるの?」
「ええ、ふたりから聞いてるわ」
「どうせ、良くない話だよね」
「うん」
即答ですか・・・
「ウソウソ、頼りないけどとても優しいって聞いているわ」
「そりゃどうもね・・・で、お姉さんの名前は?」
「あっ、これは失礼。私はリサ。よろしく(メカドック)」
メカドックを知ってるとは、かなり歳だな・・・
「再放送よ」
へいへい
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