登場人物・その他
☆伊佐家
○伊佐新次郎(享年30)
成績優秀であったが高校時代に修学旅行費盗難事件の冤罪を吹っかけられ、彼女には徹底的に貢がされ、大卒後入社した会社でも同僚からいびられ3年で退職。さらにブラックバイトに苦しみ最後の2年はほぼ総司のヒモであった。ステージ0の一年前の8月8日入水自殺。
○伊佐雄太(35)
伊佐家の長男。武山高校の教師(ちなみに担当は国語)で1年D組の担任。大学入学と共に一人暮らしを始め、そのまま教師となり、現在まで至っている。温和だが生徒に対する情熱は密かに強い。弟の経験からか、生徒が一日も早く独立独歩できるようになる事を好む。
○伊佐総司(29)
伊佐家の三男。俳優。高校卒業後すぐさま家出同然の形で小さな劇団に入り込み、そこで芸を磨く事十年。最近になりようやく舞台に立つ事も増えているが、基本的にはフリーターと大差ない。新次郎と最後の二年、同居していた。
○伊佐祐樹・由紀(6)
雄太の子どもの双子。
○伊佐泰次郎(59)
伊佐家の当主。食品会社「天命食品」の常務取締役。比較的無口であまり自己主張は強くない。妻と二人暮らし。
○伊佐玖子(59)
泰次郎の妻で三児の母。新次郎に多大な期待を抱いていたがことごとく裏切られたため自殺された今ではその存在をなかったことにしたいほど憎んでいる。夫のさらなる出世を願っている。
○伊佐(旧姓浜根)久美(32)
雄太の妻。夫婦仲は良いが、義母の玖子と夫の雄太が新次郎を挟むとギスギスしているのを危惧している。本人は新次郎にそれほど悪感情は持っていない。
☆三人の妖精
○トモタッキー
勇者ジャンが最初に出会った妖精。映像を作り出し、それを具現化させる能力を持つ。
アフシールを倒した後にアフシールJr.が地球へと逃亡した事を知り、ジャンにより地球へと送り込まれる。地球では22歳の「北本菊枝」と言う女性を名乗り、ハウスキーパーとして伊佐家に通う事になる。
妖精たちのリーダーを気取っているが、適当な性格であるためかそう思われていない。
○コーファン
勇者ジャンが二番目に出会った妖精。自分や相手の姿を変化させる能力を持つ。
地球では21歳の「木田功美」と言うフリーター兼ストリートミュージシャンとして活動している。自覚はないが、三人の中でジャンに対する忠誠心が一番高い。
○ハーウィン
勇者ジャンが最後に出会った妖精。加速させる事が得意であり、ワープ移動も可能。
地球では「林勝美」と言う名前で20歳の女子大生をやっている。いわゆる俺女で口調も性格も男っぽい。実質的なリーダー。
☆ディアル大陸
○勇者ジャン(自称33)
リシア姫と叔父の王により召喚された勇者。二年間の戦いを経て、魔王アフシールを討ちディアル大陸に平和を取り戻した。剣術だけでなく、瞬間移動の魔法も使える。肉体年齢は16歳だが、召喚された魂が30歳であったため本人は33歳と称している。戦後はリシアと結婚して王となったが、まったくその自覚がなくリシアを立てようとするばかり。趣味は家事(取り分け料理)と農業。
伊佐新次郎の転生先。
○魔王アフシール
ディアル大陸の征服を図った大魔王。10年で大陸の7割を征服した。人間の汚い魂を用いる事により強力な魔物を生み出す方法を用い、そのため征服した人間に対し法律による魔物に厳しく人間に甘い統治を行った。そのやり方により多くの国や村を手なずけたが、ジャンに敗れて死んだ。
○アフシールJr.
アフシールの息子。爽やかな好青年であり、父と同じように悪い人間の魂を用いて魔物を動かす能力を持つ。アフシールがジャンに敗れたのを知り、インキュバス共々次元を開いて地球へと逃走した。
○インキュバス
アフシールJr.の家臣。相手の夢の中に入り、その夢を操り精を奪う能力を持つ男の夢魔。また肉体年齢を自由に変える事も可能。ただし同性にはあまりうまく行かない。性格が甘く相手を選り好みする所があり、そのため力が妻のサキュバスには及ばなかった。魔王アフシールの敗北を知るや、アフシールJr.と共に地球に亡命する。
○サキュバス
アフシールの重臣で、インキュバスの妻。夢魔としての力も戦闘力も夫を上回り、牛乳バブルによる経済の破壊も行った魔王アフシールの統治の鞭の部分の担当者。しかしジャンを誘惑する事はついぞ叶わず、魔王の城の決戦で死亡。
○リシア
勇者ジャンを召喚した国のお姫様。終盤に魔物にさらわれるが勇者ジャンにより助け出され、結婚する。アフシールを倒してなお無欲なジャンにやきもきする日々が続いていたが、ようやく半年前に妊娠した。
○ルース
イカササの町に住む農具職人の息子。
○デノシー
イカササの町の行政代官。
○ソータ
デノシーの弟で、勇者たちの味方。だがイカササの町の人間からは白眼視されている。
○デュラハン
イカササの町を治める魔物。
○ハイオーク
圧倒的な力でイカササの町の門を破った魔物。
★現代人たち
○五部倫太郎(58)
かつての新次郎の担任で、武山高校の教頭。うっかりミスを新次郎に押し付けて全く反省しないまま理想の教育者の仮面をかぶり続けていたが、トモタッキーの魔力により過去の罪を教え子たちの前で暴露され失脚。そのまま辞職した。8月19日、自殺。
○雑多・魚沼・茂山・武村(30)
五部の教え子で、五部と共に新次郎に濡れ衣を着せた4人。トモタッキーの魔力によりやはり失脚、やはり8月19日に自殺した。なお、その親たちもいわゆるモンスターペアレントの類である。
○依田美代子(28)
一流企業のOL。かなり仕事のできる人物。新次郎の元カノであるが、かなり乱暴な難癖を付けて金を貢がせ別れた。コーファンの魔力により昏倒し、精神病院に入院。心臓麻痺で死んだ。
○富良野久太郎(40)
コンビニの店長。大企業から出向されて来た立場で、大きな成果を挙げて本社に戻る事しか考えていない。そのためにブラックバイトを強いており、新次郎たちをかなりこき使っていた。ハーウィンにより心神喪失の状態になる。
○蔵野次男(32)
新次郎のIT企業での同期。新次郎の存在を煙たがり、わざと無理な仕事を回すように仕向けていた。しかしある日、いきなり性格が変わってしまう。
○平田洋子
法務大臣。長らく死刑執行を控えていたが、七月一日に十六名の執行命令をして以来次々と署名を行い出した。
○不破龍二(15)
雄太のクラスに転校して来た高校一年生。正体はアフシールJr.。
○不破求(42)
龍二の父親。ホストクラブの会計担当。正体はインキュバス。
○浅野治郎
大ヒット漫画「ディッシュマンズ」の作者。連載中の10年間、男児たちのあこがれの職業の筆頭を料理人にした時代の寵児。
☆種族
○人間
一般的な人間。ただディアル大陸に住む人間は現世界よりかなり髪の色が豊富で派手な髪色もさほど珍しくはない。
○魔物
おおむね、人間とは違った身体的特徴を持つ生き物。かつて魔王アフシールが封印されてからは影を潜めていたが、アフシールの手により人間の汚い魂を集めて魔物の依代とするというやり方で復活。十年でディアル大陸の七割を手中に収めた。肉体については自然発生するが、それを動かすには魂の存在が必要不可欠でありその魂の誕生に相当な時間を要する。アフシールは人間の魂を集めて魔物たちを一挙に動かし、瞬間的かつ最大級の人間への攻撃を行った。
○妖精
希少種、寿命は人間の幾十倍とも言われているが詳しい事は不明。基本的に特殊な能力を持ち、閉鎖的・排他的な面がある。20センチ大の羽の生えた妖精の姿・150センチの人間の女性の姿・150センチの妖精の姿の三つを自在に使いこなす事が出来る。普段の姿は1番目であり、人間などの前に出る時は2番目の姿、戦闘時は3番目の姿になる。
人間も魔物も手を出さなかったが、勇者ジャンが魔王と戦うために自ら接触。トモタッキー・コーファン・ハーウィンの三人を味方とした。生まれつき大きな力があるが、その限界もかなり見えておりその事を三人は痛感させられている。
(具体的に言えば、最強の人間>>>最強の妖精≧最弱の妖精>>>最弱の人間ぐらいの能力差がある)
○ゴブリン
この作品では妖精の一種。ただし妖精に比べ他種族に友好的で、人間ともそれなりに付き合いがあった。種族を守るために、魔王アフシールの侵略に際し人間に付く者と魔物に付く者に別れた。
基本的にモブキャラ扱い。
☆その他
○ディッシュマンズ
浅野治郎の大ヒット料理漫画。様々なメディアミックスが行われ、市場は最盛期には50億円にも達した。現在ではいわゆる2.5次元ミュージカルが行われている。
○天命食品
泰次郎が勤めている食品メーカー。
○ホームフード
ディッシュマンズとのコラボを真っ先に行い、業績を伸ばした天命食品のライバル企業。
○武山高校
偏差値47の一般的な公立高校。男女共学で大学に進むのは3分の1程度、16歳であれば1年生からバイト可能。部活も特に目立ったそれはないが人数だけは多い。
○イカササの町
早い時期に魔物の攻撃を受けて傘下に入った町、いわゆる工業街である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます