エクストラステージ

エクストラステージ 魔物統治下の生活

「そうか。じゃあしょうがないな………………」


 勇者ジャン、このディアル大陸を魔王から救おうとしているらしいその人はものすごく残念そうな顔をしていた。でも俺は、どうしてもこの人に素直に協力する事が出来ない。と言うより、この町の人間の中でこの勇者様とやらを素直に歓迎できる人間は一体何人いるんだろうか。


「ソータさんっておじさんは」

「じゃあ俺んとこに一晩泊っててくれよ」


 ああ、一人だけいた。あのソータとか言うおっさん。あのおっさんまだあきらめてねえんだな、勇者様とか言うシロモノは大変な生き物だ、その肩書きだけでいろんな奴に頼られてよ。まあ、その勇者様にくっついてる連中もあのおっさんの事は気に入ってねえみたいだしな。それぐらいなら俺一人が請け負っても別に問題ねえか。


 俺は十六年間、一歩もこの町から出た事がねえ。北の農村や西の王城で使う武器や農具を作るのがこのイカササの町の住民の仕事だ。俺の親父も、俺の爺さんも、それから今の俺も鋤や鍬を作って農村に卸すのが仕事だった。朝っぱらからガンガンガンガン、金属の音が派手に鳴り響く。そのせいか、俺は耳が遠い。そして手もゴツゴツしている。あの勇者様の手よりも、ずっと節くれだっていて拳も堅い。ったく、あんなんで勇者様が務まるもんかね。まあ使っている剣も鎧も兜も盾も、ハンパねえ業物だし何とかなるんじゃね?俺のような農具職人でもすぐわかるぐらいのもんを使いこなせている時点で、やっぱり勇者様なんだろうな……うん。







 そんな俺の人生が変わったのは九年前、正確に言えば十年前か。あの魔王様が現れた時だ。魔王様のしもべを名乗る軍勢は、一挙加勢に人間界に攻めて来た。そして一年もしない内にこのディアル大陸の四分の一を手中に収めた。そして次にターゲットになったのが、俺たちの国だった。


「魔王軍はすぐそこまで来ている、農具の生産はいったん中断し刀剣や甲冑の生産に取り組め!」


 魔王軍の侵攻を知らされた町の人は慌てふためいた。まだ材料を手渡しするぐらいしかできなかったガキの俺だったけど、それでも魔王とやらにこの町をくれてやりたくねえとばかりに精一杯働いた。親父も、武器に転用しやすい鎌の生産に取り組んだ。その事自体、大変だけどしょうがねえことだとは思っていた。

 でも、聞きたくねえ命令もあった。


「王は何をやっているんだ、この町の職人を戦場に駆り出したら誰が武器を作るんだ!?素人が武器を持ってどうする!」

「女子供でも、武器を持ち不意を突けば敵は殺せる!武器をとにかく持たせる事が第一だ、と言うよりお前たちは生半な新兵よりずっと強いだろう」


 この町に、町長って物はいねえ。イカササの町を治めてたのは、城から来る行政官様だった。その行政官様の政治って奴に文句はねえ、そうお偉いさんたちは言っていた。真面目で優しくて、決して権力をかさに着るような人じゃなかった。

 でも、今から思うとその人は気が弱いだけだったのかもしれねえ。魔物にあっけなく隣国がやられて次はこの国、この町、そして自分だと思いあわてふためいちまったんだろう。政治ばっかりやってて戦った事なんか全然なかったらしいその人の甲冑姿と来たら、まったく笑えちまったぜ。


「もうよい、私が行く!お前たちは武器を作り、兵士たちに渡しに向かえ!いいな!」


 それで親父たちが渋ると行政官様は一人っきりで城へ行っちまった。さすがに罪悪感も芽生えたらしいけど、それでも紛れもねえ職人集団だった。そんな事より仕事だ仕事だとばかりに、ぞろぞろと仕事場へ戻っちまったらしい。まあ、職人に取っちゃ目の前の仕事が第一だもんな、それを中断させられる事を嫌ったのも無理ねえって所だ。

でも、その行動を快く思わなかった奴が一人いた。他ならぬ、デノシーって野郎だ。そのでけえメガネをかけた行政官様の秘書だとか言うオッサン。行政官様に付いていく事もせず、かと言って引き留めるような事もせず。軽く舌打ちしただけだったらしい。


「お前たちが動かなかったから、行政官様は魔物たちに殺されたのだ!まったく、国を守る気がないのか!」

「だから幾度も申し上げている通り、我々がいなくなれば王城に武器を届ける人間はいなくなります!王城の人間に素手で戦えとおっしゃるのですか!」


 行政官様は王城の西の砦に向かい、討ち死になされた。その代わりに行政官代理になったのが、デノシーだった。後から聞いた話だが、そのデノシーって奴があのお優しい行政官様に西の砦に行くようにお勧めになったらしい。あくまでも中央から派遣されて来たお方だけどこの町の事が結構好きらしかったあのお方は、自分の手で何とかして守ってやろうと思っちまったんだろう。そんでどうやら、その意見を申し述べた功績でデノシーって野郎は成り上がってやろうとしたらしい。ったく、魔物は自分の出世の道具だってのかよ!

 そんでよ、繰り上がりで行政官になっちまったデノシーって奴はとんでもない政治をやり出した。俺らに武器を作れ作れって命令するのはまだいい、でもちょっとでも手を休めようとするとすぐさま脅しが飛んでくる。


「行政官様はなあ、わが身が戦いに不慣れだって事を知りながら出たんだぞ?そんな人間を増やしたくなければ生産を急げ!」

「しかし、これ以上生産を早めると質が落ちます」

「ならばなるべく早く業物を作れ!」


 冗談じゃねえよ、武器の使い手だって何十年もかけなきゃ育たねえんだぞ。即席でできるような武器なんて程度が知れてるに決まっているだろ! 俺のようなガキですらわかる事が分かってねえこの戦争のど素人の言う事に耳を貸す職人はいなかった。したら何が起きたと思う?


「お前はなぜ武器を作るのを渋った?」

「それはただ、魔物を倒せるレベルのそれが作れなかっただけで…………」

「だと言うのによくもまあぐっすりと寝ていられるもんだな」

「眠らなければまともに動けませんよ!」


 一人の職人をいきなり捕まえて、お前がぐうたらしてるからいけねえんだと言い出しやがったんだよ。その職人様のおっしゃる通り、まともな状態じゃなきゃまともな武器は作れやしねえ。材料を掘り出す鉱山の人間だってヘトヘトになってるんだよ、働くっつっても程度ってもんがあるだろうが!


「そうか、わかったぞ…………」

「はあ?」

「この内通者めが!」


 内通者と叫びながらデノシーは自分のために作らせた業物の剣でその職人の頭を斬り落とし、そしてその首を右手で握りながらこれが内通者の末路だと叫び続けた。


「いいか、この男は怠業をなし武器の生産を減らすというやり方で魔物に内通しようとしたのだ!かような男はこの非常時、こうなるのが正しいのだ!魔物に蹂躙されたくないのであれば一本でも多く武器を生産せよ!」


 ついでのように、別に魔物に内通していたと言う男も斬られた。二人の首は共に内通者として晒され、憎悪の対象として好きにしていいと言う立て看板が建てられた。でも、そんな命令に従う奴はひとりもいなかった。こんな屁理屈の命令に従う気もなかったし、それ以上に、ちょうどその頃魔物軍は王城に総攻撃を仕掛けていてそんな余裕はなかったからだ。

 



「最初は普通に、二度目は城壁を破壊してからの降伏勧告。それを共に撥ね付けた結果魔物軍は総攻撃を開始、王はお討ち死にされ王子様たちのうち第一王子様もまた…………」

「第二王子様はこれ以上犠牲を出してはならぬと降伏を宣言、これにより王家そのものは一応形を保ってはおります」


 二度も降伏勧告をして来た。そのあげく、王様や勇敢に戦った第一皇子様は討たれたが降伏を宣言した第二王子様は生き残り王家は一応形を保っている――――信じられねえ話だったが、王城からイカササに逃げて来た人間たちはみんなそう言っていた。それどころか、もっと前に襲われた国の人間もそう言ってたらしい。


「二百年以上前との戦争、その時にそんな事はなかったはずだ」


 手を休めた親父がかつての人間と人間との戦争について話してくれた。降伏勧告とか、王家を守るとかそういう事はなかったらしい。どっちかがどっちかを根絶やしにするまで続き、その後にはまったく何にも残らなかったらしい。かろうじて武器や建物は残ったが、それでもそれ以上に多かったのは血と死体だった。

ところが今回の戦い、数万人の人間が王城に立てこもりながら死んだのは二百名余りらしい。王家の死者も二人だけで、その上ずいぶんと丁重に墓を建ててくれたそうだ。そん時は、魔物ってのも変な事をするもんだなと思っていた。


「そんなはずがあるか、そうだ嘘に決まっている!魔物がそこまで犠牲を抑えるような高尚な真似をするはずがない!」

「デノシー様、複数の証言が取れておりますが」

「やかましい!とにかく王城が降ったとあれば次はこのイカササだ!これこそ戦える人間は総動員で魔物を食い止めろ!」


 無茶苦茶な命令だ。それこそ砦や王城にいた専門の兵士でも勝てなかった物を、数分の一の量の素人兵で勝てる訳がないし下手に抵抗すれば第二王子様が殺されるかもしれねえ。


「王子様の身の上は」

「武装解除されていたとしても精鋭は精鋭だ!必ずや魔物たちの尻を付いてくださる!王子様とてその時を思い忍従を選ばれたのだ!」


 王子様の事なんか考えてねえことが丸わかりの屁理屈だ。この時俺は、子供心にこいつは王家の事なんか考えてねえ、出世の事しか頭にねえんだってよくわかった。




 とにかくまあとりあえずこの町を魔物にくれてやりたくないのは変わらないので最大限の警戒を取る事になったわけなんだけど、それから時間ばかりが無駄に流れた。


「いつ魔物は攻めて来るんだ」

「警戒を怠るとは魔物の内通者だろって、無茶苦茶な……」


 それこそ交代交代とは言え二十四時間ずっとだ、北の農村の連絡も一日二回取らされるようなありさま。俺すら警戒に立たされた事もある。王城で暴虐の限りを尽くしているのだとデノシーは言ってたが、そんな言葉誰も真に受けちゃいなかった。生で殺し合いをやって二百人の犠牲で済ませたような軍隊がそんな事する訳がねえ。まあ今になって思うとって頭に付くけど。そん時はただただ必死に、魔王の配下たちにこの町をくれてやりたくなかったので守ろうとした。デノシーの野郎のせいで魔物の内通者呼ばわりされるのも嫌だったのもあるけどな。実際、内通者と思われたくなければと言う理屈で無理矢理二十四時間単位で見張りをさせられた話も多々ある。何せ、張本人のデノシー自身が毎日四時間の睡眠で事に当たってるんだもんな。体力もさることながらどっから湧いてたんだろ、この気力。

 そして、最大限の警戒を取るようになってからひと月後、俺たちがヘロヘロになっていた所についに魔王の軍勢がやって来た。軍勢の大将らしき自分の首を小脇に抱えた剣士、デュラハンってモンスターはある程度の距離まで近づくと首を地面に置き、配下のモンスターから弓をもらって町の中に打ち込んだ。俺らの使ってる弓の四倍以上の射程距離からだ。そんな距離を俺の十倍の高さがある城壁に向けて打ち込んで来た訳だ、それだけでいきなりパニックよ。


「おとなしく降伏すれば全員命は助ける」


 で、その矢にはこういう文が括りつけられてた。お偉いさんたちが震えながら首を横に振っていると、魔物の軍勢はずんずんと進み始めて来た。それでもまあ、数はこっちのが多いしまだ何とかなると思ってたらしい。まあ無理もねえ、イカササの町の門は王城のそれ並と言われてたからな。数世代前の王城の城門を作ったのもイカササの町の職人たちだ、そのモデルケースとして作ったのがイカササの町の門であり、たやすく破れねえだろうと言う自信があった。


「魔王の軍勢は王城を落としたんですよ!」

「あれは空を飛ぶ魔物の奇襲を受けたからだ、空を警戒していればいい!そうであろう?」

「ええ、それで混乱している間に城門を開けられ大混乱に陥り結果王と第一王子様はお討ち死になされまして」

「だったら城門を守るしかねえ、この城門さえあればこのイカササは抜かれはしねえよ!大丈夫だ、女房も子どもも守ってやるさ」


 王城から逃げた人たちの言葉もデノシーや親父たちの言葉に説得力を与えてたし、実際俺もそれで何とかなると思っていた。でも、親父が死ぬのは見たくなかった。

 だからあの夜、俺は親父に泣きついた。厳しくて酒飲みで声のでかくて怖い親父だけど、それでも俺にとっては親であり師匠だった親父だ。


「いざとなったら俺がやってやるよ、魔物の一匹や二匹」

「親父!」

「母さんを、頼んだぜ」

「あんな奴のために」

「バカを言え、俺はお前らのために戦うんだよ。大丈夫だ、死にゃしねえよ」


 デノシーのためには死ぬねえ、俺はその言葉を聞きたかった。自分を派遣して来た王家も魔物の配下に成り下がっちまってる今、あるいは王様か宰相になってやろうとするような奴のために死にたくはねえ。その事だけは、この町に住む多くの職人たちは一致していた。


 とにかく徹底抗戦と決まった以上、皆がいつ最期になってもおかしくねえとばかりに気合をたぎらせていた。多くの人間が空を向きながら侵入を見張っていた、魔物たちの総攻撃を待っていた、でも――――。


「何だぁ!?」

「うるさい、上から来たぞ!」


 いきなり、城門が激しく揺れ出した。俺たちが空ばかり見ている隙に、小柄な魔物が城門へと駆け寄っていた。あわててそちらに攻撃を向けようとしたがそれと同時に空から小さな魔物が次々に飛んで来た。そっちに向けて矢を放ちまくる間に、警戒がお留守になっていた城門の悲鳴が鳴り響いた。


「城門を狙う敵を討て!数を減らせ!」

「しかし」

「しかしも何もあるか!少しでも数を減らせばそれでいい!」


 俺らは岩や熱湯を落として城門を叩く奴を倒そうとした、けど損害はなかった。当たり前だ、何せ敵は一匹だったんだから。豚のような顔をした魔物、オークの中でも特に力の強いハイオークって奴。たった一匹で城門を殴り続け、門を泣かせていた。力が凄まじいだけでなく俊敏性もあり、空から降って来る岩やら熱湯やらもひょいひょい避けては打撃を加えていた。

 そしてものの五分もしない内に城門は倒れ込み、ただの分厚い鉄板になった。下敷きになった人間がいなかったのだけは不幸中の幸いだが、それでも自慢のはずの城門が単純な力で破れた事実は俺らの心を叩き折った。


「さて、改めて降伏勧告を行う。今降伏すれば住人の安全は保障する」

「ほざけ、ご先祖様の自慢の城門を!息子と約束したんだ、この町は守るって」

「あっ親父!」


 多くの人間が降伏に傾く中、親父は飛び出した。慣れねえ手つきで剣を持って似合わねえ鎧を着て、へっぴり腰で城門をぶっ倒したハイオークに立ち向かって行った。だがすぐさまベキャリという音が響き、目と耳を俺がゆっくりと開けると親父がハイオークに片手で掴まれていた。いざと言う時のために作った業物の剣が真っ二つに折れていた、まったく恐ろしい力の差だ。


「親父……」


尻しか見えなかった親父だけど、何故か知らねえけど笑ってるように思えた。父さん精一杯戦ったよ、でもダメだったってさわやかそうな笑顔。ったく勝手な事しやがってと内心で毒づきながら、俺は泣いた。




 そしてこの結果を見たデノシーは、腰が引けた様子で町の代表者としてひとり魔物の下へ降伏をしに向かった。


「なぜ無駄な抵抗をした?」

「それはその……えーと、その……」

「魔物に支配されたくないからか?」

「は、はい……そうでございます!」


 デュラハンの小脇に抱えられた首は、土下座をしようとするデノシーの首と同じ高さにあった。そして、縄で縛られ座らされている親父のそれとも。


「だが……身の程知らずな責任者にはそれ相応の責任を取ってもらわねばならないな。魔王様のご命令だ」

「そ、そのような!そ、そうです!わたくしめは城門が破られた時に降伏しようといたしました、ですがこの男が勝手に!」

「ほう…………」


 そこでデノシーの奴と来たら、あからさまかつみっともねえ責任逃れを吐きやがった!でも腹立たしい事に、それが町の人間全体の流れになってた。城門を簡単に破るような相手に立ち向かって行くとは馬鹿じゃねぇのと、職人気質の町人たちさえも思っちまうほどに衝撃はでかかった。

親父は馬鹿だ、でもかっけぇ馬鹿だ。俺は親父の最期の顔を目に焼き付けようとじっと目を見開いていた。デュラハンは、笑っていた。親父とデノシーを見比べながら、笑っていた。憎たらしい笑顔だった、その顔も忘れてやるかと思っていた。


「気に入った。お前のような奴を魔王様は求められている」

「それは……!」

「こっちのカスのような男とは比べ物にならない……と。まあ、私には意味が分からんがな」

「それはそれは……!今後ともこのイカササ」


 それが、デノシーの遺言だった。デュラハンは目にもとまらぬ速さで剣を振り、デノシーの首を叩き落とした。そして剣を鞘にしまうと左足で親父の腹を軽く蹴った。


「勇敢なる戦士よ、お前への罰はそれでおしまいだ。われらの下で仕事に励むが良い」

「うっ……」


 まったく利かせる気のない、名目だけの打撃。デノシーの奴の首が刎ねられたこと以上に、衝撃の大きな一瞬だった。


「………………………」


 死ぬ気満々だった親父は、その後すぐ魔物により解放された。けれど、俺も含めしばらく誰も声をかける事が出来なかった。


「…………こんなカスがいるのかよ」

「いねえよなあ…………」


 カスと言ったり、勇敢なる戦士と言ったり。まったく意味が分からなかった。こんな奴らに支配されるのかと思うと気が重くてしょうがなかった、その時はな。

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