第4話 2日目、A級準決勝
僕は5レース、師匠は7レースの6号車に番組が組まれていた。まぁそんなもんだろうな。同じ番組になっても、盛り上がらないし、僕なんてどうせ、最終レースに出ようと思ったら、ミッドナイトで決勝に出る以外の方法はないんだ。
5レースは気楽だった。6レース7レースで決勝進出を決める選手よりも先に走るから。師匠からのプレッシャーは少しあったけれど、師匠にいいところを見せたい一心で、単騎での逃げを選択して、久しぶりに大差で逃げ切り勝ちをした。
師匠も負けじと7レースで奮闘していたが、番手を取ることが決まっていたので、さすがに逃げでの勝ちはなかった。もっと前に行けと、ずっと誘導員に言っているのが聞こえていた。
これで師匠は8連勝だ。特別昇班までかかっている決勝戦を、僕と一緒に走るんだ。どうやって走ろう?
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