第70話 トイレに行けたから退院した
『トイレに行けた!』
「紬季さんのタイミングで退院していいですよ」
と入院の時に言われました。
回復までに一週間かかる人もいるから焦らないでいいですよと言われましたが、退院という言葉を聞いたらそればかり考えてしまいます。
めまい止めの点滴が効いてきて、夜中には吐き気が
本当はめまいの再来が怖くてベッドの上で用を足そうとしたのですが、出ないんです。
どんな状態でもたまっていれば出ると軽く考えていたのに出ない。
看護婦さんは前回のトイレのときに
「ベッドの上では簡単には出ないんですよ」
と言っていました。おむつを買っても無駄になるとも教えてくれました。
頭がしっかりしている人は脳が働いてしまって、寝た状態ではなかなか出せないんだそうです。ベッドの縁に《ふち》座っても出ませんでした。他人に見られているということもありましたが、思うように出ないなんて……とても不思議な出来事でした。
それで車イスでトイレへ行ったのです。
一人で用が足せるって幸せ……。
朝になり検温と点滴のチェック。昨夜は微熱が出ていましたが平熱に戻り一安心。
体を
朝食後に歩いてトイレに行けた時は、ふらふらしましたが、これで家に帰れると思うと嬉しくなりました。
昼食を食べたあと、いつ退院しようか考えたのですが、
(今日は水曜日で、明日は娘が休み。金曜日は旦那さんに休んでもらって、土日で回復すれば大丈夫だな)
と思い、ビタミン点滴の一本目終了後の15時以降に退院することにしました。二本目はキャンセルです。
なんか、ゆっくり眠れないし、トイレも一人で行けるようになったし、面会は一人だけで5分までだし(淋しい)、とにかく家でゆっくりしたいという気持ちが強くて、まだ全然起き上がれないのに無理しないということで退院決定!
面会に来る予定の旦那さんに退院すると連絡して、迎えに来てもらいました。
そういえば、着替えようと思ったら点滴が繋がってて出来なかったのですが、みなさんはどうやって着替えているんでしょうか?
もう少し入院してたら看護婦さんに聞けたんですけど退院してしまったので、謎のままになってしまいました。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。
まだしばらくは記録を兼ねて続きます。
お付き合いくださいm(_ _)m
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