②テトロミノ

ユートピア&デストピア


・概要


いくつもの高層ビルが乱立する、ハイテク都会の一等地。

カンパニーが所有する資産や特許などを元手に、あらゆる異世界で金融取引を執り行っている。カンパニー唯一の黒字部署で、それ故にかなり強気に他のコロニーへ口出ししてくる。

その実態は実態どころか意味すらない何かに『価値』を付随してたらい回しにするマネーゲームであり、どこかが止まれば一気に破綻する。

明文化している訳ではないが、住民は三階層に分けられている。

『スレイブ』最下層で食料の販売や各種補修点検などの実務的な仕事をしている。

『ワーカー』中間でネクタイスーツ姿で過酷な競争の中、知的労働し続ける。

『エリート』最上位幹部で、何もしなくても一番働いていることになっているチート持ち。

また例外的に、ここには異世界へつながるワープゲート装置がいくつか配置してある。ただしリミッターにより指先が通るぐらいの穴しか開けられない。これを通して電波などをやり取りしている。


・傾向


起こる事件は二種類に分けられる。

情報や資産を狙った窃盗、詐欺といった知的犯罪。

格差と競争の果て、荒んだ心が起こす暴動、および快楽殺人。


・酸素


トレード、異世界へ二酸化炭素を売っている。

多くの場合は価値はなく、むしろ温暖化を考えると損をしている訳だが、それを知らない無知な住民へ、かなり高額で売りつけている。

一石二鳥ながら、カンパニーの基本方針に反しており、社長としては広げるつもりはない。


・地理


平均30階という高層ビル群と下層の掘っ立て小屋の世界。高さが地位を表す。

スレイブが活動する地面にはゴミと掘っ立て小屋が並び、その間を物資輸送のトラックが走る。

ワーカーはビルの中間にて、住み込みで働き続け、パソコンと仮眠室の間を往復するだけの社畜が詰め込まれている。

各ビルの最上階はエリートの住まいで、その下の病院、レストラン、ジム、および各種店舗は完全に専用となっている。移動はヘリコプター、地面に触れることはない。


・特産


価値、なんだかよくわからないが、ここでは何も作らず、何も動かしてないのに金額だけがドンドン膨らんでいる。

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