魔女Re

魔法

 私は四方十メートルほどの部屋にいた。部屋の中央には円卓が置かれ、それぞれを繋いだら五芒星を描くように椅子が置かれている。その内のひとつに私は座っていた。

 蝶番が擦れ合う音につられて前を向く。真っ先に目に入ったのはちいちゃんだった。不思議なことに、彼女との再会を喜ばしく思う心はなく、彼女の背後に姿を認めた薫さんと幸音さんが負っている傷に対しても、痛ましく思う感情さえ湧いてこない。腕が欠けているとか、髪に血糊が絡み付いているとか、そういう生々しくも非日常的なできごとは、私の中でちっぽけなものでしかなかった。普遍的な、そうなっていることが当然であるようにしか思えなかった。

 扉を潜り、私へと歩み寄る魔族のお姫様をじっと見つめる。彼女の足先では絨毯がふわふわと揺れ、その姿は紅海の上を歩いているようだった。どこまでも気高く高貴な魔族の姫、マリアは私の隣に腰かけると空いている席を示す。

「掛けてくれ。客人を棒立ちにさせたままでは会談など始められない」

 客人という言葉にちいちゃんの眉が顰められる。彼女だけではない。私とマリア以外の全ての人は、不審と猜疑の塊となっていた。

 ちいちゃんと目が合う。私は瞳を逸らさなかった。それだけのことで信頼を得たのか、それとも埒の開かない猜疑の渦から脱け出そうとしたのか彼女は椅子を引く。薫さんと幸音さんの煤と血にまみれた姿をおかしいと思う心はないが、その姿はこの部屋に不釣り合いだった。

 真鍮の鈴が鳴らされる。軽やかな音色に紛れるようにマリアの背後の扉が開き、燕尾服を堂々と着こなした男が現れる。彼はちいちゃんに向けておもむろに会釈した。

「先程は失礼いたしました」

 ちいちゃんも、薫さんも、幸音さんも、誰もが複雑そうな顔をしていた。そこにあるのはマリアへの不信感だ。私は少しだけ寂しくなる。彼女達はまだ信じられていないのだ。私達の敵であったはずの魔女が、この幼い魔族のお姫様が胸の内にどのような思いを秘めているのか理解できていないのだ。それは、とても悲しいこと。

「まぁ、紅茶を楽しむ会でもないしな。本題に入るとしよう」

 ルシファーが退室したことで部屋にいる魔族はお姫様だけとなる。今ならちいちゃん達が欲してきた魔女の首を容易に討ち取れるのではないかとも思ったけれど、私はそんなことはしないし、それはちいちゃん達も同じようだった。

「重ねて問うけれど、和平の意思があるというのは虚偽ではないのね?」

「紛うことなく本意だ。証明としては、そなたらが未だに死んでいないことだろうか。そなたらの心臓が未だ鳴き止んでおらず、こうして妾と対談を成し得ていることが何よりの証拠だ」

「私達が生きていることが証だというなら、殺そうと思えば殺せるということでしょう。そこまで優勢にありながら、なぜ和解の道を探ろうとするの?」

「そなたらは不毛であると考えたことはないか? 殺し尽くし、妾の頸を刎ねるためだけに英気を費やし、その渦中で骸となっていく人間の子を前にして嘆いたことはないか? その感情は妾とて同じだ。屠られ、絶えるのは神々と人間だけではない。妾の子等も同じだ。愛しい者を失ったのはそなたらだけではない。魔族も同様に苦しみ、堪え難き酸鼻を受けてきた」

 言葉はそこで区切られ、マリアは厳かに息を吐くと続きを吐露する。

「もうたくさんだ。悪魔というだけで蔑まれることも、忌避されることも、魔族の姫であるというだけで命を狙われることも――――いい加減うんざりだ!」

 反響する幼声の中に、魔族のお姫様はいた。幼い相貌とは裏腹に、彼女が負ってきたのだろう苦渋に思いを馳せると、私は胸が締め付けられるように感じた。何よりも私自身が彼女を追い詰める側にいたことを悔いてやまない。

「終結は殲滅だけか?」

 マリアは唇を震わせた。

「ヴァルハラより現在に至るまで、一方が他方を淘汰することでしか平穏は訪れないと、我等が相容れることなどありはせぬと誰もが考えてきた。神々も、魔族の帝王も、妾でさえも。だがな、それは誤りだ。そんな終焉しか許さぬほどに、世界は残酷ではない」

「けれど、和平を結んだところで、魔族が魔族としての特性を捨てられるわけじゃない。神々の存在が人間に善行をはたらかせるのと同じように、魔族は存在するだけで災厄をもたらす! 罪から目を背けろというのか⁉ それは和平じゃない、義務を放棄するだけだ!」

 幸音さんの言葉を頭の中で反芻させる。意味を咀嚼して、確かにそれはその通りであると思いながら、

「それがどうしたの?」

 私は訊ねた。幸音さんの目が瞠られる。彼等に私の意思を理解してもらうために言葉を継ごうとして、それに気を取られる。染みが存在することが許されていないのではないかと思うほどに漂白されたテーブルクロスの中央に、ポツリと、赤褐色の点が落ちたのだ。

 訝しみ、天蓋を仰ぎ、私は凍り付いた。

 右腕と両足が欠損した、黒髪の少女が中空にいた。少女の唇は噛み締められ、口唇の隙間から呻き声が聞こえてくる。下ろしたら腰まで届くのだろう黒髪は血と汗を含んでべったりと固まり、おかしな光沢が部屋の照明を跳ね返している。

 そして、何よりも目を引くのは、少女の左手に握り締められる紫紺の光箭だった。その切っ先がマリアの頭蓋にめがけて振り下ろされる。咄嗟にマリアが右目を隠す革帯へと手を伸ばし、それを結わえていた紐を解く。帯が落とされたことで彼女の瞳の様子が露わになる。ウロボロスの刻まれた瞳が闖入者を睨むと、少女の腹に巨大な孔が穿たれた。抉られた肉が雨のように降り注ぎ、しかし少女が力尽きることはなかった。

 光箭がマリアの額に触れる。その先に起こったことを誰が想像できただろうか。紫紺の矢はマリアの額に刺さるのではなく、彼女そのものを光の内に連れ去った。肉は散らばらず、鮮血は流れず、ただ魔族のお姫様であるマリアを消し去った。

 円卓に体を打ち付け、黒髪の少女は私の眼前に落ちる。カヒュッ、カヒュッと肺に穴が開いたような呼吸音を響かせる少女を改めて見つめ、私は崩れ落ちた。

 薫さんに抱きとめられる。彼の眼差しも少女に釘付けにされ、息が呑まれる音がした。

 誰もかれもが少女のことを認め、理解して、困惑に陥る。

 突如として現れ、マリアを消し去り、そこで生と死の狭間を揺れ動く少女は《私》だった。

 遠里小野日和という人間だった。

「どうして……どうして、なんで……」

 濁った瞳が私に向けられる。少女は息も絶え絶えにもう一流れの矢を出現させた。ちぎれかけの体のどこにそんな膂力があるのか、少女は体を起こし、弓を出現させる。前歯で光箭を噛み締め、左手で弓を握って弦を引き絞る。その光景を、私達は奇妙な見世物小屋にでも迷い込んだかのように眺めていた。なぜなら、その光の弓矢は私のものだったのだから。

 息が吐き出される。飛翔した光箭は山形の弧を描き、先ほどルシファーが通っていった壁に触れる。矢はそこで止まることなく、マリアをそうしたように周囲にあるものを際限なく光の中に呑み込んでいく。ぽっかりと空いた穴の向こう側から転がり落ちてきたものは、赤銅色の髪を湛えた首だった。

 震える眼差しで少女を見つめる。息絶える寸前の少女は、私が知っている遠里小野日和ではなかった。そこにいるのは私であって、私ではない。

「――……あなたは誰なの?」

 喀血とともに少女は再度光箭を出現させた。思わず身構えた私に対して苦笑を浮かべ、少女は矢を自分の体へと押し付ける。マリアがそうであったように、ルシファーがそうなったように少女も消えるのかと思いきや、少女の体には全く逆の現象が生じた。消えるのではなく、失われるのではなく、少女は補完された。破れたワンピースの隙間から肢体が継ぎ足され、かつての傷跡は見えなくなる。茫然と見入る私の横に立ち、薫さんは机上の少女にローブを被せた。

「アンタは――俺が知っている遠里小野日和なのか?」

 再生が見かけだけのものであるのか、少女は横たわったままで薫さんに眼差しを向ける。

「私は遠里小野日和――だけど、あなたの知っている日和とは厳密には違う」

《日和》と名乗った少女は左手を持ち上げ、私の指に触れる。

「私ね、未来から来たの。今からほんの少しだけ先の、失敗した未来から――……」

「未来? 失敗? 何のこと⁉」

 膨れ上がる疑問は次々と口を突く。

「薫さん……憶えてる? そこにいる私と交わした言葉を」

 首を傾げる薫さんから目を逸らし、未来の私はそっと瞑目した。唇がほんのりと赤くなる。

「――男の子としては生きたくない。だけど女の子にはどう足掻いてもなれない。それなら、戻りたい。ずっとずっと昔、私がまだ生まれる前まで遡って、僕が形成される中で《私の心》を捨ててしまえたら――」

「もしかして、それがひよちゃんの魔法なの? そんな、取り返しのつかないものが⁉」

「えぇ。私の魔法は《時を戻す》こと。人間だって、神様だって、魔族だって、魔法だって存在する前まで戻してしまえば、現在いまからは失われる。亡失からは誰も逃れられない」

 宿した神様はクロノスといったところかしら、と少女は付け加える。

「失敗した――っていうのは?」

「言葉の通りよ。薫さんも、ちいちゃんも、幸音さんも死んじゃって」

 そんなことをぽつぽつと言いながら少女は光箭を出現させた。

「私だけがこれのおかげで過去に逃げ延びたの」

 光箭は徐々に輝きを失いつつあった。

 目前の少女がどのような道を辿ったのかは分からない。どこまで私と同じ道を歩んでいたのか、どこから違えてしまったのか探ることに意味はない。確かなことは、未来の私は魔族に淘汰される道筋を辿ったということだけ。そして淘汰された未来から来た私は、この時間軸に於ける魔女を討ち取った。

「どうして……マリアを殺したりしたの? マリアは……」

「この時間での私に何を言ってもしょうがないし、信じてもらえないと思うけど、悪魔はやっぱり虚言を愛しているということよ」

「和平は裏切られたのか?」

 幸音さんの訊ねに対して、未来の少女は眼窩に影を落とす。示された首肯は変わることなく、そういうことと告げられる。言葉を失して俯いた私の手が引っ張られ、何かを渡された。それは小さなガラス片だった。

「それが万能の願望器、本物の因果の胤よ」

「本物?」

「私達は偽物を渡されて、みんなでそれを信じて、魔女の術中に陥ったということ」

 使いなさいと囁き、少女は手を引いた。それぞれが別個の輝きを宿すガラス片へと目を落とすうちに、私はあることに気付く。

「でも、これ、四つしかない。あなたの分は?」

 少女はその問いには答えず、曖昧な笑みを浮かべるだけだった。再度訊ねようと口を開きかけて、肩に手を置かれたことで振り返る。そこではちいちゃんが首を横に振っていた。

「救済は二人で、契約者は二人なの」

「でも、そんなのおかしい。魔女を斃したのはこの子なのに」

「えぇ、だから――」

 ひよちゃんは未来の私に何かを告げようとして、それは遮られる。

 彼女は他人の善意を拒む。

「私に譲ろうなんてのはダメ。首を刎ねたのが誰であれ、魔女を斃したというのはこの時間に生きる人間の成果よ。私は、どう足掻いてもこの時間の人間にはなれない」

「そのための願望器じゃない! 現在がどうとか未来から来たとか、そんなのは関係ないの。今ここで生きているあなたは本物で、私が見初めた日和と何も変わらない!」

 それでも少女は頑として譲ろうとはせず、ちいちゃんが寄せる思いを振り払うように言葉を紡ぐ。添えられた笑顔はとても薄く、指をなぞらせるだけで裂けてしまいそうだった。

「ひよちゃんはいつの時間でも優しいね。でもね、それでもダメなの。同じ時間に同じ人間が存在していたらいけないのよ。たとえ神が許しても、世界が許さない」

「アンタは死ぬつもりなのか?」

「死にたくはないかな。だから煉獄に残ろうと思うの。どちらにせよ私は、私の時間軸では死んでいるんだから、今さらどこかに帰れる場所があるわけでもないしね」

「それはアンタの本心か? 建前はいらないし、自己犠牲を考えているなら嘘としか思えない」

 未来から来たのだとしても、少女が私に違わないというならば、その言葉は嘘でしかない。何よりも自分というものを愛している私が、そのような自己犠牲を申し出るはずがないのだ。彼女は何よりも、私がそう願っているように、自分を受け入れてくれる平穏を欲している。

 彼女はただ、自分の心を押し込めているだけだ。

 少女は問いに答えることはせず、両腕で支えながら上半身を起こす。風貌は私と同じ幼さを残しているというのに、風格だけはやけに大人びていた。どのような経験をすれば、どれほど凄絶な死線を掻い潜ったなら、私はそのような変化を迎えるのだろう。

「ホント、自分がいるってやりづらいのね」

 呟き、少女は私に抱き着いた。背中に回された腕が締められ、私と全く同一の温もりがワンピースを通して伝わってくる。そこには微かな震えが混じっていた。

「取り返しのつかない力って本当ね。巻き戻した時間は進めることなんてできなくて、消したものはどれだけ取り返したいと願っても消えたまま。たとえ一秒だけだとしても、時間を遡った時点で本来の時間軸から外れてしまう。私とは別の私がいる、見知っているのに誰もが別人でしかない世界に迷い込んでしまう」

 その後に続けられた言葉に、私は胸を抉られるような錯覚を抱いた。

「私にはもう、帰っていい場所がない。消えなければいけない存在、それが私なのよ」

 その証拠だと、少女は私を抱き締める腕に力を込めた。背中が圧迫される窮屈感の後に、切ない解放感が訪れる。背中に触れる感触がない。背後を振り向き、愕然とする。少女が腕を解いたわけではなく、彼女の腕が砕け散ったのだ。光箭と同色の光子へと変化した少女の腕は、繊細に震えながら消滅していく。

「見ての通り――……この世界の因果は、私が存在することを認めない。けれど、少しでも可能性が残されているとすれば、人間の世界とこの煉獄、世界線を違えたならば、同じ時間軸にいたとしても生きていられるかもしれないということ」

 少女は私の胸に頭を沈める。縋り付くように声を揺さぶらせ、懇願を言葉にした。

「だからお願い。私が生きることを、許して欲しい」

 言葉を失する。彼女の願いは、それこそ因果の胤の範疇に含まれるはずだ。万能の願望器を標榜する存在であれば、たかが十二歳の少女を生き永らえさせることなどたわいのないはず。厄介なことはただひとつ、未来の私は、因果の胤を使うことを拒んでいる。

 何故どうしてなのか。いくら知恵を振り絞ろうとも掴めない。未来の私と現在の私は同じく《遠里小野日和》であるけれど、彼女と私の間には経験した時間という格差がある。私よりも多く過ごした時間の中に、彼女の考えを変えさせるできごとがあったに違いない。けれど、それを探ることはできない。建前とは別にあるのであろう、少女の本音を見つけ出すことはできない。

 自分のことは自分が最も知っているなんてのは嘘だ。自分のことだからこそ見失い、自分のことだからこそ目が眩む。

 ぐらりと風景が切り替わる。会談の間は遠ざかり、円卓に撒かれた血のような色をした奔流の中へと呑み込まれる。

「さぁ、そろそろ帰る時間よ」

 魔女が斃された以上、私達が煉獄に留まっている理由はない。門が開き、私達は人間界へ帰っていく。平穏で、ぬるま湯に浸かっているような平和ボケした世界へと。

 最初に薫さんが、続いて幸音さんとちいちゃんが踵を返した。そうすることが正しいのだと思っているのか、そう思い込もうとしているのか、所詮は自分の知る遠里小野日和とは別人だと見限ったからなのかは分からない。一人だけ歩み出すことができず、帰ることができずに立ち尽くす私へと、少女は微笑みを向けた。

「帰らないの? きっとあっちは楽しいよ。きっとあっちは優しいよ」

「帰りたくないわけじゃ……ないけど……」

「それなら帰りなさいよ」

 こちらの気持ちを汲み取ることはなく、少女はあっけらかんと流してから、

「ねぇ、教えてあげようか。私に何があったのか」

 雰囲気を一転させ、ひどく艶やかな声で切り出した。

「知りたい?」

 未来の私に何があったのか知りさえすれば、私は彼女に近付ける。そうすれば因果の胤を使わせることができるかもしれないと期待して、私は首肯する。

 だが、果たして、

「私ね、薫さんとちいちゃんと幸音さんを、この手で殺したんだ」

 少女の言葉は私を愕然とさせるだけのものだった。

「だから自覚しなさい。私の裡にはそういう危うさがあるということを。そのうえで気を付けなさい。決してそんな道を歩まないように。あなたはこれから普通の人間になるんだから、私みたいにリセットなんてできないわよ」

 言葉の意味を咀嚼しようとするうちに肩を押され、私は数歩だけ後退る。足を動かしたのはほんの少しだったというのに、少女との間隙はみるみるうちに広がっていく。奔流に呑み込まれた足を動かすことはできなかった。

「待って!」

 手を伸ばす。何も掴めず、何にも届かない。

 ふと目を瞠り、安堵から緩めさせる。私が少女から遠ざかるにつれて、ちりぢりになっていた彼女の体が再生されていく。厖大な量の光が彼女の周囲で渦を巻き、その肢体に集約していく様子は、彼女の背中に絢爛な翼が現れたようだった。

 そう、それこそ《救済》が誕生するかのような光景が、瞼の裏に焼き付けられた。



 ――――

 ――――――――

 ――――――――――――吐息ひとつ。

 喧騒に覆われる。汗腺を刺激する蒸し暑さに辟易して目を開けば、繁華街の喧騒が胸の中にすとんと這入り込んでくる。あぁ、この光景には見覚えがある。

 学校の制服を着て、煉獄に迷い込んだのと同じ場所で、私は私のまま女の子の姿で立ち尽くしていた。見上げた空は、どこまでも透き通る群青だった。

「戻って……きたの?」

 それともこれまでが夢だったのか。そう疑わずにはいられないほど世界は変わっておらず、時間さえも全く過ぎていない。世界は私が煉獄に迷い込んだときの続きを描いていた。

「そっか」

 因果の胤は私の願いを勝手に叶えていた。光箭を思い浮かべる。神様への祈りを唱えたところで装束は変化せず、私は魔法を失していた。

 あの少女に近付く手立ては失われたのだ。

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