EP2 龍槍

天が嗤い地が裂ける

幼い頃の私は単純な「力」に憧れた。


なぜならば


「力」があればありとあらゆるものを自分の意のままに操れると思っていたからだ


私は名家の生まれで幼い頃から支配層の父と祖父の姿を見て育ってきた


その影響もあり「力」を求めるようになっていた


そして私は念願だった強大な「力」を手に入れた


私はその「力」を大いに奮った。私利私欲のため。大衆の正義のために。


そしていつしか私は「化物」として孤立していった。


強大な「力」は人を変える。


強大な「力」は用途をどれほどいい方向に使おうと使用者を「化物」に変える。


そしてある日気がついたんだ


私の「力」は変質していた。


それはもはや


「暴力」であった。



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