決意

「悠斗!無事だったか!」


「うん」


「良かった、ごめんねおいて逃げちゃって」


僕たちは前線を離れ僕たちは後方で物資などの支援を行っていた。


「前線の方はレイダー反応は今の所途絶しているらしいね、メディカルとメカニックが前線向かってたし、体制の立て直しと復旧作業がもうそろ始まるんじゃないかな」


「そっか」


僕たちの会話はあまり続かなかった。


僕たちの心にはあまりにも大きな影ができていた。


レイダー初めて交戦してみてわかった。あれは、何も知らずに勝てるほど生半可な相手ではないということを。


「僕たちには何もできないのかな」


「逆に聞くがなにか出来ると思うか?」


「いや・・・」


「まず僕たちはチューニングの技術をちゃんと使えるようになることからだね。見た感じさっきはチューニングの技術がおそまつなC級ドールズばかりだったし、警戒レベルの設置が追いつかなかったんだろうけど…」


「チューニングかぁ・・・」


この世界にはチューニングという技術がある。このチューニングを使用しないとレイダーを倒すことは不可能なため、必須技術となる。


『緊急報告、レイダー発生予兆ならび連鎖予兆完全にロスト。警戒は続けますが今作戦の終了です。』


警報が鳴り響く


「終わり…か…」


「そうだね」


「戻るか」


「うん」


僕たちはバイクに乗り学校へと戻るのだった。





僕は、何もできないままで良いのだろうか。


眼の前で人が死んだ


眼の前で助けを乞うものがいた


だが僕には何もできなかった


手を差し伸べても被害者が増えていただけだっただろう


これじゃ駄目だ


手の届く範囲でも良い、僕が助けられる人は助けたい


このままじゃ終われない。そんな未練を残して死ぬなんてあまりにも報われないだろうから。




そう僕は決意した。

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