7.鳥

目を太陽に接続すると笑いがおこる

消失したビルのために掛軸の様相の空に

さほど大きくない鳥の影が横切る

輪廻のための生でないとして

解脱のための生でもないなら

目は太陽に接続された

西へ落ちるこちらからは

ビルに阻まれて私は見えないが

観覧車の窓が光っている

ゆっくりと

宿へと帰る足取りの

気遠い道のりのために挫けそうになりながら

わずかずつ産み落とされる卵が

雨痕となって気化する

砂漠は砂漠の夢をみる

死滅の上空をさほど大きくない鳥が横切る

あの鳥の肉はどんな味がするだろう

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