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学校、そこは学問を学ぶ場所であったが数百年前からは学問だけでなくとある特殊な物を習う機関にもなっていた。

「はぁー、まじでだるいわー」

そう話すのは筆矢賢次ふでや けんじ身長は175cmとけして身長は高いほうとは言えないものの、顔だけを見ればイケメンの部類に入るだろう、その上成績優秀運動能力も高いとなれば女性にモテる奴であった。

「勉強も運動もできる奴がなにいってんだ」

イケメンに返答したのは豊嶋隆司とよしまりゅうじ、身長170cmに届かないぐらいの黒髪つり目成績は中の下、運動はある程度できるが体力がないのですぐにばててしまう奴だ。ちなみに賢次とは親友である。

「しかもお前の力で勉強しなくても点がとれるんだろうが」

そう言いながら隆司 は先ほどの小テストの結果をみた。そこには賢次の名前が、そのとなりには10/10と書かれていた。

「いやぁ、勉強はちゃんとしてるぜ。そのやったところをすべて覚えているってだけで。」

そうこの男が成績優秀なのも、単に勉強した部分をからだ。「ほんっと、その力がうらやましいよ。それに比べて俺の力と言えば...」

そういいながら右手の人差し指を賢次の手の甲に近づけた。

「...ってぇ...」

賢次の手がビクッと震えた。

「ただ電気を流すだけで、しかも一番強くしても静電気を起こすだけとか」

「おい、急に力使うなよ、地味に痛いからな、それ、しかも探知されたらどうするだよ。」

ちなみに力は犯罪に使われることが多く、そしてばれにくいため力を探知するための機械が至るところに設置されている。

それは学校も例外ではない。

「こんな出てるか出てないかぐらいの力なんぞ探知されるわけないだろ」

そう言いながら静電気をまた一つ出した。

「だから眠りの邪魔をすんなよ...」

彼らはいつも通り平和な時間を過ごしていた。

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