第317話 デート(後)


「これがその便利な服?」

「うん。これを皆に持って帰ろうかなって。そこまでかさばるものでもないし」


 まずやってきたのは昨日も寄った服飾のお店……と言うかマルチクロース専門店。一応コロナには昔の人がどの様なものを着ていたのかはここに来るまでに話はしてある。

 売っているもの自体は一点だけなのだが、飾り付けられたホログラムや当時の服飾についてコロナはとても興味を持っていた。


「すごいね、こんな細かい模様や色も出せるんだ」

「実際は仮想のだからね。ほら、絵で描いたものを浮かび上がらせてると思えばいいんじゃないかな」


 しかしそれを考えると昔の人の服飾技術は低下してしまったのだろうか。

 だが店番ロボットにそれを聞くと職業としてはあまり見なくなったが技術としては残っていたようだ。マルチクロースを使用しない外、特に獣人や亜人の方では普通に技術が伝えられていたらしい。

 あくまでこの中央管理センターでの主流がマルチクロース+ホログラムだったようだ。


「流石にホログラムは外じゃ使いづらいからね。ガチガチの鎧を出しても俺の《生活の光ライフライト》で作った武具みたいに通り抜けちゃうし」

「だから下に着るこのマルチクロースってやつなんだね」

「そ。まぁ伸縮するからある程度は大丈夫としても人によってはサイズで選ばないといけないからね」


 機能的には便利なマルチクロースだが、唯一の欠点としてはホログラムとセットとして使用する事を前提にされている為デザインが一つしかないことだ。

 流石にある程度は伸縮する素材とは言えど限度がある。身内で言うなら自分とドルンでは色々とサイズが違うし、コロナとエルフィリアもサイズが違う。

 同じサイズを選ぼうものなら片方がだぼだぼになるかパッツンパッツンになるかの二択だ。前者はともかく後者は見た目的に非常によろしくない。


「とりあえず俺ら四人分でしょ。一応師匠とブレイヴさんの分、後はセーヴァやセレスかなぁ。あ、レーヌ達にも用意しないとね」

「……レーヌさん達ってこれ着るかな? 普段からドレス着てるイメージあるよ」

「あー……まぁ使うかどうかは任せよう。ここの服って言えば無碍にはしないでしょ」


 とりあえず店員のロボットを呼び持ち帰り分を用意してもらうことになった。

 サイズは悩んだがスマホで皆の写真を見せたところそれぞれに合う大きさは読み取ってくれたらしい。迷わぬよう包みを分けてもらい、後で一纏めにして渡してくれるとのことだ。

 ……なおエルフィリアの分の『エルフ用サイズ』だけ妙に胸元がだぼったかった。それを見たコロナの目が少しだけ陰った気がしたがあえて見なかったことにする。



 そして少し別のものを頼んだ後その店を後にした。

 次に向かうは早くも別の食事の場所。そのせいか前を歩くコロナの足取りが気持ち軽やかに見える。


「でもポチちゃんにも使えそうなの作ってもらえそうで良かったね」

「そうだね。ポチの分どうしようかと思ったけど、提案してくれたマイには感謝しかないよ」


 マルチクロースだが言うまでも無く人用の衣服であり動物用のものはない。

 正確には動物の衣服は別の店にあるのだが、ポチのように大きくなったり小さくなったりするような生物がいなかったためそちらでも対応できる品は無かったのだ。

 別の物を用意しようかと思うも、皆一緒のものなのにポチだけ違うのと言うのはちょっとかわいそうであり、何かないかと考えてたところにマイがこう提案してくれたのだ。

 マルチクロースはサイズ違いしかないが素材を使ってマフラーぐらいなら出来る、と。


「マフラーなら巻き方次第で大きくなったら弛めたり出来るからね」

「小さいときは埋まっちゃいそうな気もするけど……」

「まぁそこは寝床にするとか色々と……」


 ともあれ大事なのは皆と同じものであると言うことだ。


 そんなことを話しながら程なくして目的地に到着。

 このお店は海産物を出してくれるお店だ。とは言え専門店ではなくメニューからすれば居酒屋に近いかもしれない。

 お酒は出るが今日は飲兵衛ドワーフはいない為スルー。酒についてはこちらも帰りにいくつか用意してもらう予定だ。


 席に着きメニューを開くもコロナは魚介系については詳しくない為自分が適当に選んで頼むことにする。


「魚とか食べれるのは海沿いとかの人だけだから、どんなの出てくるのかちょっと楽しみかも」

「海の方は行ってないからね。回ってたのずっと内地だったし」


 ノアには川もあるし島の周囲は全方位海なので一見魚介系は捕れそうなイメージはある。

 しかしこの世界は魔物がいるため日本に比べ漁一つとっても危険があり、また冷蔵庫はあるがそこまで普及していないので輸送にも難があった。

 その為内地での海産物は食べれたとしても干物や乾物。新鮮なものとなればそれこそコスト度外視で運ばせるか、捕れる現地とその近郊ぐらいしかないのだ。


 そして程なくして料理が出てくる。

 今回選んだものは奇を衒わず無難に刺身の盛り合わせや焼き魚。後はコロナが生魚に忌避感を示した時を考慮してフライ系だ。

 こちらは自分がエビフライが今でも好きで食べたかったと言うのも理由の一つである。


 出てきた料理に対し彼女に説明を行いながら大丈夫だと言うことを示すようにいくつかを食べてみせた。

 やはりと言うか魚介系の生ものについては最初はおっかなびっくりだったが、試しに一口と食べさせてからは劇的な変化であった。

 もう先ほどの警戒心はどこへやら。おいしいおいしいと目を輝かせては次々と料理を口に運んでいく。


「魚ってこんなに美味しかったんだね……」


 ある程度食べて落ち着いたからか、目から鱗と言わんばかりにしみじみとコロナが呟く。

 正直昼はがっつりとお肉と言う案も出てたのだが、こっちはこっちで新しい発見があって正解だったかもしれない。

 ……え、その廃案になったお肉? これも後でお土産行きになりましたよ、はい。荷物多くなってもコロナが根性で運ぶとすごまれたので何も言えなかったです。


(しっかしほんと魚をおかずに米と味噌汁……やっぱ俺は日本人なんだなぁ)


 実際魚より肉が好きだし、米と味噌汁が無くてもパンとスープだって好きだ。

 だがやはり駄目だった。こうして改めて食べると自身が如何に日本人であるかと言うのを痛感させられる。

 うむ、うまし。


「…………」

「……? どしたの、俺の顔何かついてる?」


 ふと気付くと先ほどまで美味しい美味しいと連呼しながら料理を食べていたコロナが何故かこちらの顔をじっと見ていた。

 米と味噌汁が珍しかったか。一応軽くは説明したしこれについては日本にいた頃の主食だったと言うのも話したけど……欲しくなったのかな?


「ううん、ヤマルって大人なんだなーって思って」

「ん? まぁ一応向こうでもこっち基準でも成人はしてるけど……」


 以前ほど言われなくはなったけどやっぱりまだ若いとみられるのだろうか。

 人間は西洋風の顔立ちの人が多いからなぁ。毎日顔を合わせてるコロナからしてもやっぱりそう見えるのかもしれない。

 しかし彼女は首を小さく横に振った。


「そういう意味じゃないよ。今日はヤマルがずっとリードしてくれてるし、こんなすごい場所でも落ち着いてるし……」

「まぁ初めての場所じゃないからね」

「それでもだよ。普通こんな場所にきたらもっとふわふわしちゃいそうなのに」


 あー、地に足がついてるように見えてるってことかな。

 実際のところは色々ありすぎたせいでモール周りは逆に冷静に見れてるだけだ。多分チカクノ遺跡みたいに普通に見つけて楽しめてたのならコロナと似たような……いや、それ以上の反応をしてたかもしれない。

 だってお米あるし他にも望んでたものが大体揃ってるし……。


(とは言え今はデート中……)


 正直に話してもコロナはさして気にしないだろう。何せこれまで彼女にどれだけ情けない姿を見せたか分かったものではない。

 今更一つや二つ増えたところで然したるダメージが無いのは目に見えていた。……自分でそう考えると切なくなってくるが。


 とりあえず少し考えた後それっぽいことを言うことにする。


「んー、まぁちょっとでもコロが楽しんでくれたらいいなって。それに折角のデートでもあるんだから、たまにはカッコ良く見えるように頑張ってるんだよ」


 なお実際カッコ良いかは知らない。そもそも聞けない。

 どの様な答えが返ってきても精神的ダメージがありそうだからだ。と言うかカッコ良くないとか言われたら自分の豆腐メンタルなら間違いなく凹んでしまう。


「……そっか」

「そ。まぁコロが普段と違うって思ったなら効果がちゃんと出てたのかもしれないね」


 この答えが正解だったかどうかは分からない。

 微妙な空気になりそうだったもののコロナが普段通りの雰囲気に戻ったためその後は普通に楽しく食事をし店を出た。



 ◇



「うぷ……」

「……流石に食べ過ぎじゃない?」

「だってぇ……」


 あの後予定通りのルートで店を回り、見ては食べ見ては食べと存分に食べ歩きのデートを行った。

 と言うより出されるものすべてがコロナにとっては未知の味で美味しく、結果食べ歩きどころか食い倒れじゃないかと言う程に色んな物を食べていた。

 その時は幸せそうな顔をしていたもののあれだけ食べれば流石に限界が来たようで、現在は自分の隣で中々辛そうな顔をしている。


 とりあえずトイレに行くかと提案したものの『あんな美味しい物を吐くなんて食べ物に対する冒涜だ』と力説されてしまったため自然治癒を待つことになった。

 そう言えば薬局あったかなぁ。胃薬とかあればそれを貰って……あー、でも苦かったらこの子は余計につらくなるかもしれない。


「んー、ちょっと前倒しするかなー。コロ、腹ごなしがてらになるけど歩ける?」

「歩けるけど今はあまり入らないかも……」

「誰も食べる場所に行くって言ってないって……。ほら、ちょっと行きたい場所あるから付き合ってくれる? マイ、ルート出してー!」


 了解と返答が即座に返り、目の前の床にホログラムの矢印が浮かび上がった。

 そのままコロナの手を引きいつもよりもゆっくりとした歩調で歩いていく。


「どこに行くの?」

「まぁ見てのお楽しみってことで。っと、ここ入って」


 案内の矢印が折れ曲がりその先にはエレベーター。

 何も無い小部屋にコロナが不安そうな顔をするも、チカクノ遺跡にもあったエレベーターであると言うとホッとした表情を見せる。

 そして新たにホログラムのパネルが出てきたため、行先階を手早く指定。するとエレベーターは静かに動き出した。


「これがエレベーターなんだね」

「うん。俺が知ってるのよりはずっと高性能だけどね」


 何せ動く際の下から持ち上げられる独特の感触が全く感じられなかった。そして今も動いている感覚が微塵もない。

 今から行く場所を考えるとそれなりの速度で上がっているはずなのだが……。何せ階層の表示が途中まで物凄い勢いで変わっていたし。(なおある程度まで達したら管理センターのフロアがないのか表示は消えていた)


 そして待つ事数分。エレベーターのドアがゆっくりと開かれ、徐々にが差し込んでくる。


「わぁ……」


 外に出るとそこには三百六十度広がる大パノラマ。右を見ても左を見ても眼下に広がる大地が見渡せ、上を見ればがどこまでも広がっている。

 後ろを振り返るとエレベーターの入り口だけがポツンと配置されており中々シュールな光景だった。


「良い景色だね。来たの初めてだったけど予想以上だなぁ」


 マイからこの展望の事を聞いたからこそここでコロナとデートしようと決めた。

 もちろん食べ歩きの様なものもしたいとは思ってはいたが、やはり決め手はこの場所だろう。


 ちなみにこの場所は中央管理センターがある山の天辺ではない。そんな場所まで運ばれたら空気が薄いは気圧が低いわ気温が寒いわで大変なことになってしまう。

 場所としては山の丁度中腹辺りだろうか。今見えてるこの景色は実際は高性能カメラで外の様子を映し出しているそうだ。

 マイが言うにはこの場所はドーム状の部屋になっており、壁面をスクリーンにしているとのこと。

 ただし高度な科学技術により映された景色を見ていると、カメラと聞いている自分からしても普通に外にいるような感覚になってくる。


「すごい……世界が遠くまで見えるよ」

「そうだね。結構な高さまで来てるからねー」


 そのまま二人して部屋の端っこの方まで歩いていく。

 この部屋はフロア丸々使っているせいかかなり広い。日本の展望台の何倍あるんだと言う程のスペースだ。

 スクリーンであるため落ちることはまずないのだが、一応簡易的な柵が壁に沿うような形で設けられている。


「外にいるように見えるけどここって部屋の中なんだよ」

「え、そうなの!?」

「うん。でも見えてる景色は外の風景を映し出してるから、実際の景色と何も変わらないよ」


 ちょっとだけ得意気になりつつもこの場所についてコロナへ説明していく。

 こちらの話に彼女はとても食いつき、先ほどのゲロイン一歩手前の顔はどこへやら。今ではおもちゃを前にした子どものように目をキラキラさせていた。


「だから……多分こっちかな」


 そのまま柵沿いに進みある地点へと歩いていく。そして目的の場所まで到達し下を見ると、そこには雲と大地、そしてポチ達が待っている最寄りの街が見えた。

 流石に高い位置にいるだけあり、ここからではまるでミニチュアサイズぐらいに小さく見える。


「俺達が今朝までいたところだね。そこからあの道と森を抜けてこの中に入ったんだよね」


 流石にこの場所からでは道もまるで糸ぐらいの細さでしか見えない。人間も正直米粒どころか点が見えるか見えないかぐらいだ。

 それでもこうしてみると、この場所歩いてきたんだなぁと中々感慨深いものが込み上げてくる。

 そして視線を上げればずっと先には王都に続く道。流石にこの高さと言えど王都は視認できないが、明日か明後日にはあの道辿って戻るはずだ。

 うーん……ほんとどう説明しよう。レーヌには言わなきゃだけど……。


「ヤマル」

「ん? あぁ、デミマールなら多分あっちの方角……」

「じゃなくって!」


 ちょっと別事を考えていたせいもあり、急に声をあげるコロナに思わず驚いてしまう。

 そしてどうしたのかと彼女の方を見ていると、コロナはそのままぺこりと頭を下げた。


「その、ありがとう」

「ん、どういたしまして」


 何が、とは言わない。多分今日の事に対してなのだろう。

 そう思ったからの「どういたしまして」だったのだが、しかしその考えは違っていたらしくコロナは頭を上げるとそのまま小さく首を横に振る。


「えっと、改めてヤマルにはお礼言いたくて……。今日のこともだけどヤマルにはすごく感謝してる。普通なら体験できなかったことをいっぱいさせてもらって、色んな場所にも行って……」


 それは自分の目的があったから、とは返さない。

 神妙な面持ちで話すコロナの言葉を遮らないように今は黙って聞くことに徹する。


「そもそもあの日ヤマルに会わなかったらここに来るどころか野垂れ死んでたかもしれないし……。もちろんヤマルからすれば偶然だったかもしれないけど、そのお陰で怪我も治ったし実家にも無事に帰れたんだよ。あの日、家に帰って家族の顔を見て家に入った時に物凄くほっとしたの。ここが私の帰る場所なんだって」


 だから……と彼女の顔が徐々に俯きその表情が窺えなくなる。ただ両手をぎゅっと握りしめていることからどれほど強い気持ちを込めているのかが鈍い自分でも十分に分かった。


「本音を言うとヤマルと別れるのは寂しい、帰って欲しくないよ……。でも実家に戻った時に感じたことをヤマルから奪うことなんて絶対に出来ない。だからヤマルが帰るその日までは絶対に護るから……何があっても私は味方だから……だから……」


 そこから先は言葉が続かなかった。

 あふれた感情が彼女の目から零れ床を濡らしていく。


「ごめんね。あと……ありがとう」


 そっとコロナの頭に手を伸ばしそのまま彼女を自分の胸に引きよせる。

 その体勢のまま時間はゆっくりと過ぎていくのだった。



 ◇



 って割といい感じで終わったと思ってたのに……。


「えーと……?」

「誰?」


 あの後、落ち着いたコロナと改めて展望室を散策し、その後最後に二人でハンバーガーを食べ正面ゲートへと戻ってきた。

 すでにお土産用の荷物はまとめられており、更にはメンテナンスが済んだメムも到着していると聞いていたのだが……。


「マスター、私ですよ。メムです」


 そこにはメム共々、ロボット一行全員の姿が変わっていた。

 オプションパーツがついたとかそういうレベルではなく、完全に新ボディで戻ってきていたのだ。もはや以前の姿の見る影もない。

 コロナに至っては声をあげれない程に驚愕の表情で皆を見ている。


「いや、流石に体ごと取っ替えてくるのは予想外過ぎだって……。そっちの三機……三人も大概だけどさ」


 まずメムも含め全員人型になった。前も人型と言えば人型ではあったのだが、メカメカしい感じの人の形だったと言えば良いだろうか。汎用ロボは手足がパイプみたいな形だったし、メムに至っては足が無かったはずだが現在は二本の足で床に立っていた。


 汎用ロボはまるでガ〇ダムに出てくる量産機を人間大サイズまで小さくしたような見た目になっていたと言えば良いだろうか。ゴーグル付きのメット風の頭で三人整列をするその姿はまるで未来の全身鎧に身を包んだ兵士と言った様相である。


 そしてメムは前のボディと同じデザインと色を模した服を身に着けていた。体型がほぼ人間と同じのためパッと見はロボットには見えないかもしれないが、顔をよく見ると丸みを帯びたツインアイに肌部分が白色であり一目で人間ではないと言うのは分かる。この辺りは人とロボットの区別をつけるための配慮かもしれない。

 あとは頭に大きな看護帽が乗っているのが特徴であった。


 とまぁ色々とツッコミどころ満載な彼らに問いただしたところその理由は次の通りだった。


 まず予想通りボディの各所にガタが来ていた。メンテナンスでは完全に修復するのは難しいため、パーツの取り換えを行うと言う手法も提示されていた。

 しかしマイが新しいボディがあるのでそちらに移植してはどうかと提案したのだ。

 慣らしを行う必要はあるものの、前のボディよりは高性能。また修理をするより慣らしを行う方が時間的にも理にかなっていた。


 そもそもメム達の前のボディは戦時下における生産性を重視したものであり、今自分が見ているボディこそが看護ロボットと汎用ロボットの本来の姿なのだそうだ。


「お陰で言葉も前以上に流暢になりましたし性能もアップしました。今まで担がれていた道も自らの足で進めます。さぁ帰りましょう、お荷物は私たちが全て持ちますのでご安心を」


 ロボットなのにどこかテンションが高めに感じるのは気のせいだろうか。

 その後一抹の不安を感じながらも帰路に就くのだが、その不安が見事的中することになるのを知るのは数時間後の事であった。


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