第2話

今日から高校生になりました。

私の学校には1つ上の

幼なじみがいます。

小さい頃から仲が良くて

クールで頭がいい

お姉ちゃんみたいな人だ。


「行ってらっしゃい、頑張ってね」


「うん!」


お母さんの言葉に返事を返し

家を出る


「おはよう、入学おめでとう」


幼なじみの莉璃が言う


「おはよっ!莉璃ちゃん!」


莉々依ちゃんが歩き出す。

やっと横を歩ける

やっと一緒に登校できる。


私がこの春から行く学校は

百合東高校。

楽しみにしていた高校生活は

桜舞う青空で入学式日和だ。


残念ながら莉璃ちゃんと同じ

百合北高校には入学出来なかった。

でも近くだから

一緒に登校できるんだ。


「ねね、莉璃ちゃん

制服、どう?」


「ちゃんと可愛いよ?でも、」


そう言って顔お近づけた

近い、近い近い近い近いっ


「ネクタイ、曲がってる。」


莉璃ちゃんの手がネクタイを治す

近い。吐息が、香りが、近い

こんなのまるで…。


「はい、直ったよ。」


近かった顔が離れる。


「あ、ああ、ありがとっ」


大丈夫かなぁ、顔赤くないかな

心臓の音聞こえてないかな。

体が熱いよ、蒸発しそうだよ。


「あ、熱いなぁ。」


声裏返っちゃったっ。。


顔を傾けてこっちを見る

莉璃ちゃんは本当に、綺麗だ。

顔が火照ってないか

心配で顔をそらした。

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