汚れた純白の花

@Yukinami-k

第1話プロローグ

「ねぇ、りりいちゃん」


「何?」


「私のこと好き?」


「うん」


「どれくらい?」


「すごく」


「ずっと一緒にいてね」


「うん」


カーテンがなびく、

見え隠れする月が私達を

覗いている。


悲しそうな返事。


分かってる、ずっと一緒なんて

無理なんだってこと。


だって…


春先の冷たい風が

そっと肌をなめた。

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