第6話 その伍 そのアイデアをいますぐ記憶(メモ)れ
小説には良いプロットが必要だ。
プロットを作るには、その部品となるアイデアやネタといった部品が必要だ。
アイデアを書き留めるには何も紙である必要はない。
スマホの録音機能を使ってもよいし、タブレット端末の手書き機能を使ってもよい。
パソコンでキーボードを打ってメモしてもいい。
だが、昔ながらの紙のメモには紙なりの利点も数多い。
これは人によるのだろうが、アイデア出しにパソコンやスマホは向いていない。
執筆という「作業」には向いていても、自由にアイデアを出していくには昔ながらの紙が向いている。
パソコンやスマホの画面よりも、良い意味でダラダラできるからだと思う。
アイデアというのは風呂に入っていたり、ご飯を食べている時など日常のリラックスした状態の方が出やすいのは誰もが経験することだろう。
紙のメモも「アイデア出すぞ!」と気負わずに、落書き感覚で書けばいい。
もう一つの利点は書いているうちに、あるアイデアが別のアイデアへとつながっていくことが多い(この辺は個人差が大きいだろうが)。
ここで重視したいのがペンとメモする紙の質である。
ペンの書き味と、メモするメモ帳にはこだわりたいが、そこまで高価なものでなくていい。書いていてストレスが生じさえしなければいい。
筆者が使っているのは某社「SARASA」ブランドの、ちょっとだけ高い980円(くらい)のボールペンと、無印良品のリングノートである。
実をいうと筆者もつい最近までデジタルメモ派だったのだが、今はアナログの利点を実感している。
普段デジタルでメモしている人も、一回は試してみるといいだろう。
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