第41話:東京郊外でNPO「乳児院・助け隊」1
NPO「乳児院・助け隊」のホームページのブログに、この仕事を始めた
きっかけとなった、育児放棄の子を引き取った話や小さい頃の貧しい生活、
公営住宅での質素な生活や株投資でお金を増やした話などを連載していたが、
それを見て感動したという40前後の男性、武田敏次さんが訪ねてきた。
いろいろ聞いてみると大学を出て大企業に勤めて出世街道をと言う時に
長時間勤務やサービス残業をさせられ、それでも出世のためと我慢していた
が自分を引き立ててくれていた上司が、ある日、突然、退社して海外の
企業に移籍した。そのため、その上司に反目していた上司に目を
つけられいじめられて会社勤めが嫌になって、退社して32歳の若さで
FXと株式投資生活を始め、最終的に株投資とファンドで18倍に
資産を増やし現在7000万円程度の資産だと言った。
結婚もしていないし、あなたのブログを見て考えさせられて今住んでる
東京でNPO「乳児院・助け隊」の東京支部をつくりたいと言いだした。
そこで、現在の経営状態を話した。何か、稼ぐエンジンを持たないと
やっていけない事を説明した。初期投資のためには最低3千万円がいる事も
話した。彼の話では何か生きてるという実感をもてる仕事をしながら、
今後生きていきたいと真面目に話したので何とか協力してあげたい
という気になった。そこで、もう少し彼の生い立ちと先祖の話を聞く
ことにした。彼は昔の武蔵国、今の和光市の豪農の家の出で親類が家の
近くにいて耕作放棄地もあり、土地は使えると言った。
そして、もし私が成功すれば、一緒にやりたいという投資仲間が
2人いると話してくれた。話はわかったが難しい問題でもあるので、
数日時間をくれと言い、後日必ず電話連絡すると伝えて帰ってもらった。
この話を、女房の章子に話すと力になってあげたら良いと言われ、
法務の池田さん、経理の加藤さんも応援してあげたら良いんじゃない
ですかというので、応援することを決めた。
そして訪問から5日後の2013年3月20日に電話を入れ、そちらで
会いたいが日時と場所を指定してくれと言った。すると3月23日の午後1時
に和光市駅北口出口で待ちあわせる事にした。会うと彼が実家の離れに案内して
くれた。今両親は数ヶ月前に東京にマンションに引っ越しして、この大きな
農家は、私一人で住んでますと言った。ですから、この敷地400坪位あるので
、ここにレストランを作ろうかと思っていると言った。大学も近くにあります
ので寮も作れるし親戚の家にも空地や耕作放棄地もあると言った。
そうしたら、何とか20人集めて、法律に詳しい人と経理、税務、財務に
詳しい人、受付、パソコン、電話で話が出来る人、3人を探し料理の出来る人
、調理師、栄養士など、レストランを開業できる人を探すこと。
営業経験があり、他人と交渉できる人2-3人を探しますかと言った。
営業経験のある人が1人だけで、その他は何とかなるかも知れませんと言った。
それなら出来るだけ早く探して連絡して下さいと言った。武田敏次さんに
再度、本気でやる気があるんですよねと再確認をすると、はい、ありますと
答えたので今言った人達が集まったら電話下さいといって秀夫は帰っていった。
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