第31話:自分の子供達の協力
した吉田幸子が横浜のマンションを訪ねてきてNPO「乳児院・助け隊」50部
つ持って行き、会社内で宣伝するよと言ってくれた。その後、三菱商事と
NTTドコモの会社の人が電話で会長の吉田秀夫に面会を求めてきて、
後日、NPO「乳児院・助け隊」の事務所を訪ねてきて面会した。
そのインタビューの内容を会社の社内報に載せてくれて会社内と労働組合から
多額の募金を定期的にいただけるようになった。
金額が大きいので神奈川の10施設だけに寄付するのも問題ある
かもしれないと思った秀夫が、最初に面会した乳児院の院長に相談に伺った。
その人の話では全国乳児院協議会が東京に事務所があるから、そちらで
寄付金の分配を任せたら良いかも知れないと言われて東京の霞ヶ関にある
本部に電話を入れて相談に伺った。その機関は全国社会福祉協議会の分科会
で「子供の福祉」部門であり全国保育協議会、全国保育士会
、全国児童養護施設協議会、全国乳児福祉協議会
、全国母子生活支援施設協議会の5つの団体を統括していた。
何か役所の臭いがする部門だった。そこで各団体を訪問して見たところ
該当するのが全国児童養護施設協議会、全国乳児福祉協議会とわかり、
この2つの団体に、半額ずつ寄付することを決めて、各施設別にうまく
分配してもらう様にお願いした。この申し出は大歓迎され
てNPO「乳児院・助け隊」の事務所を訪問したいというので訪問の
電話をしてきて下さいとお願いして了解した。
吉田秀夫は事務所に帰り、この話を文章にして、事務所に貼り付けた。
寄付金の送付先を2ヶ所全国児童養護施設協議、全国乳児福祉協議会
として分配なども全部任せる事にした。そして2005年も夏を迎えて
調理担当の吉川富子(栄養士)と柳沢悟(喫茶)の2人には食中毒に注意
して徹底的な衛生管理をお願いした。7月初旬に調理を始める前に必ず
衛生管理の確認をしてから仕事を始めるように朝礼をする事にした。
また体調の悪い時きには調理担当から外すことを徹底させた。
除菌用の石けん、アルコール消毒液、マスク着用、料理帽子着用を
義務づけた。そして、料理を終えたときの食器、料理器具の管理方法を
徹底させ、その日の調理責任者が必ずチェックするように義務づけた。
そして調理した商品は必ず最初にメンバーが食べる事を義務づけた。
そして弁当類には製造日時のシールを貼ることも義務づけた。
このため7-9月のシーズン一度も食中毒関連の事件は起きなかった。
そうして寄付金も増えて来たので寄付金の半額の食券をサービスする
事にすると寄付金が増えてきた。サッカー観戦の日には多くの人が、
このレストランを訪れてくれ寄付金を出してくれてサービスの食券で
食べていくようになった。ただサッカーの日は、たまにレストランが
満杯になり入れない人が出た。それでも寄付金を置いていく人が増えた
のは非常にありがたかった。
そうして2005年10月になりNTTから電話が入り面会を求められた。
了解すると4人が訪ねてきたNTT関東の総務部のCSR(社会貢献活動)
担当者と組合の人、NTTドコモの総務部のCSR(社会貢献活動)
担当者と組合の人が具体的な寄付の方法や実績を聞いてきたので
NPO「乳児院・助け隊」の9月号に詳細が書いてあるので渡した。
寄付金の送付場所についての質問について大口なので直接、寄付金の
半額ずつを全国児童養護施設協議会、全国乳児福祉協議会に入金して欲しい
と伝えて必要な領収書の書き方などを指示してくれれば、その通りにすると
伝えた。その数日後KDDI、三菱商事も電話予約してから訪ねてきた
ので同じ様な説明をした。そうして非常に忙しかった2005年
が終わり2006年を迎えた。
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