第25話:若手メンバーの料理指導1

 翌日の金曜日2005年2月16日はレストランのホワイトボードに肉うどん

とチャーハン(大盛り可能200円増し)生姜焼き定食と書き込んだ。翌日も

8時前にレストラン部門の柳橋さんと吉川さんが御飯を8合炊いて続けて

8合の御飯を炊いた。その後も同じ量の御飯を炊いた。2台の電子レンジで

1kg入りの袋をあけて、大皿で電子レンジで温めはじめた。あらかじめ

焼いておいた卵焼きと焼いたベーコンを小さく切り温めたチャーハンと

御飯を半々にして炒め始めて、チャーハンの素を1袋を投入して数分で

熱くなった所で大きなボールに次々とチャーハンを投入した。


9時過ぎに店を開けるとチャーハンの香ばしい臭いにつられてチャーハンの

注文が増えてきた。発泡スチロールの大皿にもりつけた。次々と注文が出るので

10時前には大きなボールのチャーハンがなくなり、もう一つのボールの

チャーハンに手がついた。その間にも空いてる3つ目のガス口で卵焼きと

ベーコンを次々に焼いた。11時過ぎには2つの大きなボールのチャーハン

も少なくなった。そして11時半に注文の方が、在庫に追いついた。


 その後もチャーハンを作り続けて、吉川さんが腕が痛いと言いだし交代して

料理好きな吉田秀夫がチャーハンを作り始めた。昼過ぎには柳橋さんも疲れた

と言うので若手の山田真澄君に交代して秀夫のやり方を真似した。

 昼からもチャーハンの注文は衰えずに、3人がかかりで3つ口ガスレンジ

をフル活用して、料理を作った。1時過ぎに3.2升の御飯が残り少なく

 なってきて2時前に終了した。80人前のチャーハンを出した。大盛りも

多かった。その他、パンの注文も多く、50人分で300枚、50斤が売れた。


 16万円の売上で過去最高で10kgのチャーハンがなくなった。終業後、

柳橋が、調理台も一つと3つ口コンロをもう一台、電子レンジをもう2台と

大きなヤカン2つと5Lの大型ポット4つを買ってきて欲しいと言われ、

更に手伝いのスタッフ6人欲しいと言うので了解した。その後、吉田秀夫が

若手3人をのせて買い出しに行き、その日のうちに設置した。明日明後日の

土日は、どうなるか心配された。翌朝、8時前に既に、柳橋さんと吉川さんが

来ていたので昨日の出来事を見た吉田秀夫が2人に若くないし無理しないで

土日か週休2日で働かないと続かないと言い2人で休む日を決めてくれる様に

お願いした。それで、頑張ってもらってるのはうれしいが、我々はレストラン

が目的ではなく、乳児院への奉仕活動が主目的だからと優しく言った。


 すると確かにそうだと吉川さんが笑った。どうしても料理人手視野が狭くなって

しまうのよねと言った。柳橋さんも了解しました。あまりきついときは、終了と

書くようにしますといい、週休2日は最低必要ですねと笑った。明日からは、

できるだけ手伝いの方に仕事を覚えてもらう様に心がけますと言った。来週月曜日

までに休む日と必要人員数を月単位で計画して提出しますと言ってくれた。

 翌日は、寒い日だった。8時には、柳橋さんと吉川さんが来ていて買ってきた

大きなヤカン2つでお湯を沸かし大型ポットに沸いた湯を入れていた。

 そうして、やってきた若い人に柳橋さんが珈琲豆の袋に苦いA、苦いB、

甘めD、やや甘めCと書き入れた。そして朝はBとCを半々、昼以降は、

ADかBCを半々と教えた。2つのコーヒーミルに白い計量カップに1杯づつ、

いれてミルを回して砕く方法を実際にやって見せた。粉末状になった珈琲豆を

プラスティックの容器に入れて小さなへらで2つの豆を十分かき混ぜてる。


その後2つの珈琲フラスコの上の紙製の濾過フィルターに粉状の珈琲を入れて

、実際に沸いたお湯の注ぎ口の小さなヤカンにいれて再度、軽くわいたところで

濾紙フィルターの上から一度、少し注ぎ入れ、お湯が均一に珈琲豆に行き

渡ったことを確認してから、また、お湯をゆっくりと小さな円を描く様に

注ぎ入れると、良い豆は、ふくれあがってくる。ゆっくりお湯を注いで全体の

7-8割まで湯の面が来たら、いったん注ぐのをやめて1分半程度待つ、

その後は、もう少し早くお湯を注いで濾過フィルター9割ぐらいまで

お湯を真ん中付近を中心に小さく円を描くように湯を注ぐ、それを

繰り返して、珈琲フラスコの9割程度の所まで珈琲が入れば完成。


 そして、珈琲カップは、あらかじめ小さなボールの念頭の中に入れ暖めて

おいて箸でカップを取り出して、珈琲をいれて小分けのプラスティックケース

に入ったミルクを一緒に、お客さんに持って行くと説明した。

 そして次から彼らに実際に体験させ、覚えるまでやらせた。

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